モザンビークでノドグロミツオシエを放す研究者。この鳥は東アフリカでは野生のミツバチの巣から蜂蜜を集める人間と相利共生の関係を築いており、野生動物と人間が協力し合う数少ない事例のひとつとされている。(PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK) 野生のミツバチの蜂蜜を手に入れるのはたいへんだ。巣は木の枝やうろに隠されていてなかなか見つからないし、ミツバチたちは巣を守るために攻撃してくる。しかし、アフリカの蜂蜜ハンターたちは、ノドグロミツオシエという小さな茶色い鳥の力を借りて、ミツバチの巣を見つけている。ミツオシエはハンターをミツバチの巣に案内し、ハンターは煙や道具を使ってミツバチの攻撃を抑える。こうしてハンターは蜂蜜を手にし、ミツオシエは主食である蜜蝋にありつくことができる。(参考記事:「野鳥と人が蜂蜜めぐり「共生」、科学的に解明」) 科学者たちは長年、人間とノドグロミツオシエ