ウクライナに侵攻するロシア軍は2日、ルーマニア国境に近いウクライナ南部オデッサ州イズマイルの穀物関連施設を無人機(ドローン)で攻撃した。イズマイルはウクライナ産穀物の輸出に使われるドナウ川沿いの拠点。ロシアは黒海を経由する輸出経路の代替ルートへの攻撃を強めている。 ウクライナ国防省によると、ドナウ川沿いの河港施設の複数の建物が破壊された。ウクライナのクブラコフ副首相は2日、「ロシアのドローン攻撃により、アフリカ諸国や中国、イスラエル向けの穀物約4万トンが被害を受けた」と短文投稿サイト「X」(ツイッター)に投稿した。ゼレンスキー大統領も通信アプリ「テレグラム」に「ロシアのテロリストがまた港や穀物を攻撃し、世界の食糧を危険にさらした」と投稿した。 国営ロシア通信は「ロシアが攻撃した港や穀物関連の施設には、ウクライナが外国人兵士や武器を配置していた。また海軍の修理施設も攻撃対象となった」と報道し