太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使は4日、第2回米朝首脳会談の決裂に関連し「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がベトナム・ハノイで期待を裏切られ、地位が大きく失墜した」と主張した。ソウル中区(チュング)の韓国プレスセンターで開かれたファジョン平和財団・21世紀平和研究所主催の北核および韓半島(朝鮮半島)情勢討論会でのことだ。 太元公使は「第2回米朝首脳会談の合意決裂で統一が10年は早まった」とし、「(金委員長が)若い指導者として何でも可能だと気取って出てきたが地位が大きく揺らいだ」と主張した。 太元公使は「ソ連の書記長だったフルシチョフが1962年のキューバ・ミサイル危機当時、米国に押されキューバからミサイルを撤収し、2年で失脚した」とし、「それだけ共産国家では指導者の地位は重要な問題」とも話した。 太元公使は金委員長が今後「トップダウン」交渉方式を全面修正するものと予測した。太
ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が決裂したというニュースが日本に大きく伝えられると、それを静かに祝う音が首相官邸や外務省に響いた。その夜、目に見えて緊張がほぐれた様子のある外務省高官は簡潔だが含みのある意見を繰り返した。もうすでに広く波及した、「間違った合意をするのであれば何も合意しないほうがましだ」という意見だ。 米朝首脳による交渉決裂によって、日本は最悪の悪夢を回避することができた。その悪夢とは、アメリカが北朝鮮の非核化についてはほとんど進展しないような合意、そしてさらに最悪なこととして、長距離ミサイル計画に終止符を打たせる代わりに日本襲撃が可能な短距離弾道ミサイルは手付かずで残す、といった合意を北朝鮮と交わすことだ。 トランプ大統領が交渉の中で拉致問題を提起したという、まだ確証のない主張をコメントに付け加えた安倍晋三首相は、歓喜を抑えきれないようだった。 日本にとってはマイナス面も
――金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の新年のあいさつが放映されました。 昨年に比べて「核のボタン」などの過激な言葉が消えた。軍需工業部門への言及も、例年のような米韓を牽制(けんせい)する表現がなく、民需へ転換する過程を示した。経済部門に集中したい考えではないか。 朝鮮中央テレビは、正恩氏が会場まで歩いたり座って演説したりする姿を映した。最高指導者が演説している背後に国旗と労働党旗を立てたのも初めてだ。トランプ米大統領ら海外の首脳のスタイルをまねたのだろう。昨年までは映像に聴衆の拍手の効果音を入れていたが、不自然だからやめたようだ。「正常な国家の指導者になりたい」との願望を表していると思う。 ――米朝関係への言及をどうみますか。 北朝鮮の2大目標は、米朝の非核化交渉を核軍縮交渉に持ち込んで核保有国の地位を得ること。もう一つは制裁の部分的な緩和を実現することだ。正恩氏は「核兵器を新たに
2016年夏に韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テヨンホ)元駐英公使が1日、朝日新聞のインタビューに応じた。同日に発表された金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の新年のあいさつを分析したうえで、米朝協議を核軍縮交渉に持ち込んで米国に核保有国の地位を認めさせようとしていることや、制裁緩和を狙う意図が明らかになったと語った。 金正恩氏は1日のあいさつで「(米朝)両国間の新たな関係を樹立し、朝鮮半島に恒久的で強固な平和体制を構築して完全な非核化へと進む」と述べた。太氏は、昨年6月の米朝首脳共同声明を根拠にしていると指摘し、「制裁解除と朝鮮戦争の平和協定が、非核化の前提だという意味だ」と説明した。 そのうえで、金正恩氏が2度目の米朝首脳会談で、共同声明の確認を求めるだろうとの考えを示した。また「トランプ米大統領も1回目の米朝会談がまずかったと理解しているようだ」との見方で、米国は再会談で非核化を迫
http://news.livedoor.com/article/detail/14774094/ 北朝鮮の意外な宗教事情「偽教会のはずが本物の…」 2018年5月27日 5時7分 朝鮮日報 出版からわずか10日で5万部が売れた太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使の『3階書記室の暗号』(キパラン刊)には、北朝鮮の宗教に関する驚くべき証言も登場した。 1980年代後半、北朝鮮は宗教の自由が存在するかのように宣伝しようとして、平壌に鳳岫教会と長忠聖堂を建てた。信仰が全くない「本物のアカ」で信者席を無理やり埋めた。時がたつにつれ、変化が生じた。説教を聞き、賛美歌を歌う中で、「本物の信者」になっていった。礼拝堂の外で賛美歌を聞いて採譜する音大生、礼拝の時間になると近所をうろうろする人も現れた。 同書には、1991年にローマ法王ヨハネ・パウロ2世の訪朝を推進したエピソードも出てくる。社会主義の没落後
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