現存する最古の印刷物といえば、日本では『百万塔陀羅尼』【甲雑50】が有名ですが、韓国慶州の仏国寺で発見された『無垢浄光大陀羅尼経』(751年ごろ印刷)であるともされています。 いずれにしても、印刷物の歴史の長い朝鮮半島。その朝鮮半島で印刷された古典籍は「韓本」あるいは「朝鮮本」と呼ばれていますが、中之島図書館には佐藤六石氏の旧蔵書にあたるものとして、非常にまとまった数の韓本を所蔵しています。 また、1984年には韓国政府主催による「韓国古印刷文化展」が当館を会場として開催されるなど、韓本とは縁の深い中之島図書館。 今回の展示を通じて、奥深い韓本の世界をのぞいていただけたら、と思っております。 (以降の各画像をクリックしますと、拡大画像をご覧いただけます) PDF版 韓本(朝鮮本)の世界 ■『韓国古印刷文化展 新羅-朝鮮時代』【018.2/147/#】 千恵鳳ほか編輯 三星文化印刷社(印刷)