アメリカの大衆音楽専門批評サイト「Pitchfork」が男性ライフスタイル雑誌『GQ』の傘下に併合されることが、1月17日明らかになった。 それに伴い、編集長を含む編集陣の解雇が同時に報じられた。 「Pitchfork」と『GQ』の母体会社であるCondé Nastのコンテンツ部長・Anna Wintourさん名義で送られたメールによると、「Pitchfork」のパフォーマンスを評価した上で『GQ』チームへの併合を決定。それが音楽をカバーする両ブランドにとって最善の道だと信じると伝えた。 また組織改変に伴って編集長のPuja Patelさんを含むメンバーがチームを去ることが伝えられた。 News: In a note to staff, Condé Nast announces that Pitchfork is being moved under GQ. pic.twitter.com/
ナタリー 音楽 特集・インタビュー ZAZEN BOYS「らんど」インタビュー|なぜ新作完成に約12年の年月がかかったのか?向井秀徳が明かす“地獄の自我” ZAZEN BOYS「らんど」 PR 2024年1月24日 ZAZEN BOYSがニューアルバム「らんど」をリリースするという情報は、音楽ファンに大きな驚きとともに迎えられた。というのも、彼らが新作音源を発表するのはアルバム「すとーりーず」から実に約12年ぶりだったからだ。その長い年月の間もZAZEN BOYSは変わらずライブ活動は続けていたが、ベーシストがチェンジし、ステージからは鍵盤が消え、バンドは大きな変化を遂げていた。さらに言えば、中心人物である向井秀徳(Vo, G)はNUMBER GIRLを再結成させ、再び解散させている。 音楽ナタリーではなぜZAZEN BOYSの新作リリースにこれだけの時間がかかったのかを聞くべく、向井への
すでにご存知の方も多いと思うけど、TV局で放送されたグリーン・デイの年越しパフォーマンスが炎上した。イーロン・マスクまで皮肉を言うような事態があったのだけど、この週末にグリーン・デイがマスクに反論した。 知らない方のためにその経緯を簡単に説明すると。 アメリカの民放局ABCで毎年放送される年越し番組”Dick Clark’s New Year’s Rockin’ Eve with Ryan Seacrest 2024”にグリーン・デイが出演し、パフォーマンスを行った。映像はこちら。 その中で、”アメリカン・イディオット”の歌詞を変えてMAGAを批判。上の映像のちょうど1分くらいのところだ。 ビリー・ジョー・アームストロングが、もともと「俺はレッドネック(アメリカの白人保守派労働者階級)の問題とは関わりたくない」と歌うところを、「俺は、MAGAの問題とは関わりたくない」に変えて歌ったのだ。年
2023年11月26日、チバユウスケがこの世を去った。今年4月、食道がんと診断されたことを受け治療に専念するため休養を発表していたチバだが、最期は家族に見守られながら穏やかに息を引き取ったという。 Mikikiでは、長きにわたりチバユウスケに取材を行い、その姿を目にしてきたライターの長谷川誠にチバについてのテキストを寄稿してもらった。読む前に理解しておいてほしいが、これは追悼文ではない。その功績をたたえる記事でもない。あくまで1人の男から見たチバユウスケの姿、ただそれだけが記されている。ぜひ熟読してもらいたい。 *Mikiki編集部 チバユウスケとの出会い チバユウスケは愛をシャウトで表現できる、類まれなミュージシャンだった。なぜ愛を叫び声で表現するかというと、愛とは甘ったるいものでも、たやすく成立するものでもないからだ。自らのすべてを賭け、渾身の力を振り絞り、真摯に対峙することで、初めて
2023年12月6日、ほぼ廃盤状態だった第二期SPANK HAPPYのシングルとアルバム、および〈菊地成孔 feat. 岩澤瞳〉名義のシングル“普通の恋”が、ついにサブスク解禁された。第二期SPANK HAPPYとは99~2004年、菊地成孔と岩澤瞳の2人で活動した時期の通称で、その歌・詞・サウンド・ライブ・ビジュアル表現などはカルト的なファンやフォロワーを一部に生んだことで知られている。菊地いわく〈作り出した私の思惑を遥かに超えて、人々を狂わせ、磔にしたまま、永遠に古びない〉二期スパンクスの作品、そして存在それ自体。Mikikiは、そんな二期スパンクスと“普通の恋”に人生を狂わされてしまった音楽家や表現者からのコメントを集めた(掲載は五十音順)。 なお二期スパンクスの全曲をDJプレイするパーティー〈2期スパンクハッピー・レトロスペクティヴ〉が来年、2デイズにわたって開催されることが決定、
ナタリー 音楽 特集・インタビュー The Novembers ぼくらがぼくらであるために The Novembersが見つめ直した「このバンドであること」「ロックであること」 The Novembers「The Novembers」 PR 2023年12月6日 2020年前半、新型コロナウイルスが猛威を振るい始める中でアルバム「At The Beginning」をリリースしたThe Novembers。同年は有観客でのライブが行えない状況に陥ったものの、2021年からはUSEN STUDIO COASTやZepp Haneda(TOKYO)でのワンマンライブ開催、大型フェス「FUJI ROCK FESTIVAL」への出演、さらには各メンバーのソロ活動を活発化させるなど、幅広く動き続けてきた。そして前作から約3年半、彼らは9枚目となるフルアルバム「The Novembers」を完成させた。
ナタリー 音楽 特集・インタビュー 田村ゆかりインタビュー with サクマリョウ×川島亮祐|イメージ覆す実験作?「Altoemion」ができるまで 田村ゆかり「Altoemion」 PR 2023年11月29日 今年4月にフルアルバム「かくれんぼ。」を発表した田村ゆかりから、早くも新作が届けられた。しかも11月、12月と2カ月連続でEPをリリースするという。その第1弾「Altoemion」は、田村のアルバム作品に数多くの楽曲を提供しているサクマリョウ(作編曲)、川島亮祐(作詞)の2人とともに作り上げた楽曲のみを収めた作品。12月リリースの第2弾「You Are The World!」はRAM RIDERとタッグを組んだ作品となる。近年の田村作品においてキーマンと呼べる2組それぞれのコラボレーション作品とあって、王国民(田村ゆかりファンの呼称)の期待値も上がっているだろう。 この特集では、
阿久津孝絋さんによる『ゴシックメタル・ガイドブック』完成したので、中身を紹介します。 カバーと帯。キャッチフレーズは「メランコリック・ロマンティック・シンフォニック・ドラマティック」。 帯を取り外した状態。ゴシックメタルは蝶々をモチーフにしたジャケットデザインが多く、それを踏襲しました。 つい先日には『メロデスガイドブック 北欧編』も出版しましたが、ゴシックメタルと非常に関連性が強く、Sentencedなど両方のジャンルにまたがるバンドも多いので、是非こちらも手にとってみてください。 こちらが本扉。廃墟風ゴシック建築のイメージです。 まえがき。ゴシックメタルは色んなジャンルにまたがる為、境界線が曖昧です。本の趣旨説明で、こちらでも読むことができます。 ゴシックメタルはニューウェーブ、ポストパンク、ヘヴィメタル、オルタナティヴなどあらゆるジャンルを源泉としており、その解説。 さてここからが第
今年のサマーソニックで来日し進化し続けるバンドの姿を提示したエヴァネッセンス(Evanescence)が、デビュー・アルバム『Fallen』発売20周年のデラックス盤をリリースした。エイミー・リーのボーカルのみで録られた「Bring Me to Life」のデモバージョンをはじめ、「My Immortal」のストリングスバージョンも収録している。以前より「Bring Me to Life」はレーベルの意向によって男性ボーカルを入れられたことが明らかにされてきたが、当時のシーンにおける女性ミュージシャンの境遇、その中でエイミー・リーが果たしてきた功績は改めて注目されるべきだろう。ニューメタルのリバイバルも起きる中、メンバーチェンジを経ながらもバンドを牽引し続けているエイミー・リーに話を訊いた。 ―今回のデラックス版は『Fallen』リリース20周年を記念しているとのことですが、企画の構想はど
ナタリー 音楽 特集・インタビュー 夏川椎菜 3rdアルバム「ケーブルサラダ」に見える、“あきらめ”の先で笑う人生 夏川椎菜「ケーブルサラダ」 PR 2023年11月15日 夏川椎菜が3rdアルバム「ケーブルサラダ」を11月15日にリリースした。 アルバムにはシングル曲「ササクレ」「ユエニ」に新曲9曲を加えた全13曲を収録。新曲のクリエイターにはHAMA-kgn、かわむら(ポップしなないで)、カメレオン・ライム・ウーピーパイ、川崎智哉、ワタナベハジメ、長谷川大介、やぎぬまかな(ex. カラスは真っ白)、山崎真吾、田口かやな(sympathy)、田中秀典といったバラエティ豊かなアーティストが名を連ねている。新曲のうち「メイクストロボノイズ!!!」「羊たちが沈黙」「エイリアンサークル」「ラフセカンド」の4曲は夏川自身が作詞を担当した。 2017年のソロデビュー以来、自身で作詞を手がけるのみなら
『ソニックフロンティア』の楽曲があまりにもポスト・ハードコア好きに刺さるので、思わず2000年代の「神アルバム」を振り返ってみた! あなたのSaosinは、Cove派?Anthony派? あのころの “エモ” を忘れない 『ソニックフロンティア』の楽曲が、ことごとく刺さる。 “刺さる”といっても「この曲いいなあ」くらいのレベルではありません。胸が締めつけられるようなメロディー、重厚にたたみかけてくるギター、そしてハイトーンボイスとスクリーム。 心が震えるそれらのサウンドは、ポスト・ハードコア(スクリーモ)と呼ばれるジャンル【※】が大きな盛り上がりを見せた2000年代に引き戻される感覚がありました。ロックシーンを爆発的に彩った2000年代のあのサウンドです。 ※ポスト・ハードコア(スクリーモ)と呼ばれるジャンル ジャンルの定義については本題と離れてしまうため割愛させていただきますが、ここでは
商品詳細情報 三浦静香ほど謎めいた魅力的な遺産を残したアーティストはほとんどいません。 東京のアンダーグラウンドの中で、彼女は幽霊のような人物であり、 幽霊のような子供のような人形を作成し、忘れられない別世界の歌を書いていました。 1992年、伝説のグループ不失者や裸のラリーズでの驚異的なギターワークで知られる三浦真希と静香を結成。彼らの音楽は、壊れやすいが爆発的な神秘的な力で開花しました。サイケデリック・ロック、フォーク、ノイズの大気の錬金術と、孤独、憧れ、暗い摂理を想起させる静香の幽玄なヴォーカルを組み合わせた。 2010年に彼女が亡くなって以来、グループは着実にカルトの支持者を集めています。 彼らの唯一のスタジオ アルバムである 1994 年の『 Heavenly Persona』 がBlack Editionsからリイシュー 日本は1994年にCD化。新たにリマスターされ、レーザー
エアロスミス、異色コラボのたい焼き発売 実は差し入れめぐりメンバー大げんかで解散危機の逸話もあるほど大好物 デビュー50周年を迎えた米5人組ロックバンド・エアロスミスが、人気たい焼きブランド「天然鯛焼 鳴門鯛焼本舗」とコラボレーションすることが8日、分かった。 アルバムの全世界セールス1億5000万枚以上、2001年に「ロックの殿堂」入りした“生けるロックの伝説”と、全国に店舗を展開するたい焼きの名店によるタッグ。一見すると異色コラボに映るが、実はメンバーのたい焼き好きは、ファンの間ではよく知られている。 ボーカルのスティーブン・タイラー(75)は、来日した際にたい焼きと出会って以来ハマり、愛してやまない。来日公演の度に欠かさず購入し「日本の神秘」と表現するほどだ。ライブ前に10個食べたというエピソードもあり、18年のハロウィーンには、自身のインスタグラムにたい焼きのかぶり物をしたコスプレ
インパクトのある副題だ。登場人物が物語の中で「突然歌いだす」ことはミュージカルに慣れない人が一番面食らうところ(自分もそうだ)で、その問いに答えてくれるのかと思って手にとって読んでみた。本書はコンパクトな新書だが、ヨーロッパにおける音楽劇史を抑えた上で、アメリカでそれがどのようにミュージカルとして成立していったかが丹念に追われる。案外ガチガチの歴史書なのだ。 期待は半分外れていて、半分当たっていた、というべきか。「なぜ突然歌いだすのか」というキャッチーな副題から、初心者向けにおもしろおかしくミュージカルを解説してくれる本かと思ってしまうのだが、そういうライトな読み味を想定すると面食らうかもしれない。一方で、そのように語られるミュージカルの歴史自体がとてもおもしろい。ある時期にはアメリカの音楽ビジネスの要として、流行歌を生み出す一種のメディア(ロックンロールにおけるラジオみたいなもんである)
今月お届けする4曲の選曲を担当するのは、ミュージシャン、文筆家、音楽講師として幅広く活躍する菊地成孔さんです。1曲目はドイツの高速道路「Autobahn」というタイトルが付けられたクラフトワークの曲。まるで自分がAutobahnを走行しているような気分に陥るような描写力に衝撃を受けたのだとか。 音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを紹介します。 サブスク時代にドライブでクラフトワークに出会い直す JAF会員限定 菊地成孔さん直筆サインプレゼント ご存じの通り、世界中のテクノミュージックの先駆であるクラフトワークが1974年に発表したのがこの「Autobahn」。車のドアがバンッと閉まってイグニッション・キーを回すところからの22分47秒、ドイツの制限速度がない高速道路「アウトバーン(※¹)」をただひたすら走っていくだけ
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