―国産のウルトラシリーズが途絶えていた時期、彗星のごとく登場した作品という印象があるのですが、そもそもどういった経緯で始まった企画だったんでしょうか? 瑳川:元々、カードダス用の企画だったんです。あの頃、ちょうどSDガンダムが流行ってましたけど、特に“騎士(ナイト)ガンダム”が売れてたんですよ。当時のナンバーワンSDキャラクターでした。しかも、あれはカードダスによる展開がメインで、(原作アニメに囚われることなく)ストーリーを作っていけるという企画だったんです。だからカードダスさんとしても、さらにそういうものを立ち上げたいという考えがあった。で、僕のところに企画アイデアの依頼がありまして、今度はウルトラマンをSD化することになったんです。既に『仮面ライダーSD』はありましたからね。 ―なるほど。でも普通のSDウルトラマン自体は、『ウルトラマン倶楽部』として存在してましたよね。 瑳川:ええ。だ