「世界遺産『超巨大!仁徳天皇陵古墳のナゾ」というTBS系の番組の紹介で、朝日新聞の「試写室」で、「名もない私の墓が跡形も無くなった後も。彼らの墓は残り続けるのだろう。生前の富と権力が、何千年にもわたって民との違いを生み出し続ける」というような巨大古墳を批判する紹介をしたというので、保守派の皆さんがお怒りだ。 岩田温氏もアゴラに『仁徳天皇を侮辱する朝日新聞記事』を寄せ、「こんなところで、こんな記事を書くのか!?」として、竈の煙の逸話で知られるような仁政を敷いたという仁徳天皇を批判したこと、為政者は常に悪だという姿勢などを批判しておられた。 しかし、私は不愉快な記事であり、あまりにもステレオタイプな帝王批判の貧しさはその通りであるし、岩田氏がそのことを批判するのもひとつのまっとうな意見である。 だが、一方で、君主制への批判そのものはそれをダメだとはいえないし、巨大墳墓の建造を批判的に見ることも