近年はSNSで選挙にまつわる出来事がバズることが増えているが、残念ながら投票率の下落傾向は止まらない。2024年東京15区衆議院議員補欠選挙の投票率は40.70%で、2003年に現在の江東区からなる選挙区となって以降で最低を記録した。長らく選挙の取材を続けているライターの小川裕夫氏が、SNSでも注目を集めた選挙“妨害”について考察する。 * * * 2024年4月28日に投開票された衆議院議員補欠選挙は、東京15区・島根1区・長崎3区すべてで立憲民主党の候補が当選を果たした。 永田町・霞が関を15年以上も取材する筆者にとって、今回の3補選はどれも興味深い戦いだったが、その中でも特に東京15区は見どころ満載の選挙だった。 東京15区には、届出順に「福永活也(福永かつや)」「乙武洋匡(乙武ひろただ)」「吉川里奈(吉川りな)」「秋元司(あきもと司)」「金澤結衣(金澤ゆい)」「根本良輔(根本りょう