充実のバランス経営者の思いが反映しやすい中小規模の企業では、働き方にも個性が光る。ワークライフバランスを重視し、心豊かに働き続けられる目線がある。 ■全員が残業なし 生活雑貨の人気ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、創業時から全員が午後6時退社。残業無しだ。青木耕平社長と妹の佐藤友子取締役が設立した当初から、ともに子供やパートナーがいたため、持続可能な働き方を考えた結果だった。現在、社員の7割を占める女性の力を引き出す土台でもある。「優秀な女性ほど、長期的思考を持っている。たとえ今25歳・独身でも、残業続きだとこの先、結婚や出産を経て働けるのかと不安に思う。そしてモチベーションが落ちてしまう」と青木社長は話す。 稼働時間内の生産性を高めるには、現場はもちろん、「マネジメント側も汗をかく必要がある」。チームリーダーはやるべきこと、やるべきでないことの判断に加え、メンバー