「天使の歌声」として知られるオーストリアのウィーン少年合唱団は、新型コロナウイルスの影響で、ことし3月以降の公演がすべて中止となったことから財政難に陥り、存続の危機に立たされています。 ウィーン少年合唱団は、オーストリアはもとより、アメリカや日本など20の国と地域から集まった声変わり前の9歳から14歳までの少年100人で構成される合唱団で、澄み渡る歌声はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。 合唱団は4つのグループに分かれ、国内外で年間300の公演を行い、運営費の7割以上を賄ってきましたが、新型コロナウイルスの影響でことし3月以降のすべての公演が中止となり、100万ユーロ、日本円でおよそ1億2000万円の収入を失ったということです。 この状況が続けば、ことし10月には運営費が底をついて経営が破綻するおそれもあることから、合唱団ではウェブサイトや新聞の広告などで募金を呼びかけるほか、政