香港人である私の配偶者も配偶者の姉も、配偶者の従妹のアオイちゃんも副業先の編集長も、みんな非国民です。晴れの北京五輪開会式を「興味ないし」などと言って、揃ってスルーしやがりました。 ちゃんと観たのは,私だけ。それでも選手入場の途中で疲れてテレビを消しました。 辟易した気分で居間を離れようとする私に「面白かった?」と配偶者が尋ねたので、立ちかけた腰を下ろしてちょっと考えました。オサーン道まっしぐらの私は、ここは駄洒落で返さなければと思い、 「まあ、あれだな。中国はマスゲームでマスをかいたってとこだな」 と、際どい一言を飛ばしました。もちろん配偶者には通じません。 「マスをかくって、どういう意味?」 「ああ、『打飛機』のことだよ」 と広東語に翻訳してやると、生々しさを感じたのか配偶者は眉をひそめてしまいました。……でもこれ、品がないかも知れませんけど、私にしては上出来なオヤジギャグだと思いまし