大正浪漫と洒落込みませう 今回はいつものマンガを一冊ご紹介する形式を変えまして、テーマに沿った私のお気に入りのマンガを複数冊ご紹介してみようと思います。 テーマは「はいからさんの世界」 はいからさんといえば大正時代、そして大正浪漫であります。 今年は奇しくも大正100年にあたる年だそうで、ネットで検索してみるとそれを祝すイベントなどもあちこちで開催されているようです。わずか15年ほどの短い、けれど驚くほど激しく人々の文化や生活様式が変化していった時代で、物質的なところでは現代でも作り続けられている有名な「カルピス」や「森永ミルクキャラメル」の発売、宝塚唱歌隊(現・宝塚歌劇団)の結成、ラジオ放送の開始、文化住宅と呼ばれる建築の和洋折衷化… 帝都・東京では和装・洋装の人々が行き交い、人力車も馬車も自動車も路面電車もいっしょくたに走っている新旧が入り乱れた近代との過渡期でもありました。 文化的な