東日本巨大地震:世界を泣かせた写真の中の主人公 愛犬13匹を津波で失った痛哭 東日本巨大地震 彼女があれほど悲しそうに泣いていたのは失った愛犬のためだった。 今年3月11日に大地震と津波が日本を飲み込んだ直後、1枚の写真が世界の人々の胸を締め付けた。ある若い女性が、がれきの山となった村で、地震で寸断されたアスファルト道路の端に座り込んで泣いている写真だった。横に赤い長靴を並べ、裸足のまま座っていた姿が印象的だった。しかし、当時この写真を撮影したAP通信の写真記者も、女性があまりにも悲しそうに泣いていたため、名前すら聞けなかったという。 英紙デイリー・メールは5日、「写真の主人公は宮城県名取市の人口7000人が暮らす小さな集落、閖上地区に住むイトウ・アカネさん(28)だ」と報じた。イトウさんは飲食店で働きながら、恋人と共に、恋人の母親の家で暮らしていた。地震が発生したときは家にいた。激しい揺