この1年の日本の防衛に関する出来事や分析をまとめた防衛白書が7月13日、閣議で報告された。 今年の白書では、国や地域ごとの安全保障環境を紹介する章に「米国と中国の関係」に焦点をあてた節を新たに設けたほか、2020年の尖閣諸島周辺の接続水域における中国海警船の活動日数や1回の領海侵入時間が過去最多になったことなどについて、細かいデータを用いて発信している。 今回の白書で目を惹くのが表紙の騎馬武者だ。 これは新進気鋭の墨絵アーティスト・西元祐貴氏に制作を依頼したもので、白書の責任者である防衛省の石川武報道官は、「国をまもる躍動感かつ重厚感のある騎馬武者を表現することにより防衛省・自衛隊の力強さと、わが国の強固な防衛意志を表現した」と述べている。 この記事の画像(5枚) 「脱・とっつきにくい白書」 メンバーの半分超が女性に 毎年刊行される防衛白書は7月に公表が終わると、翌月の8月から次年の白書作