本屋大賞は今年で20周年だ。 私も第1回目から投票に参加し、第2回目からは発表式にも参加している。ここ3年はコロナでそれも叶わなかったが、今年2023年は4年ぶりに参加できそうだ。 投票皆勤賞なだけで一参加者に過ぎないのだが、その視点からの思い出を簡単に残しておこうと思う。細かいことを書けばきりがないので、ざっくりとしたものだ。 第1回(2004年) 「本の雑誌」で本屋大賞の開催を知ったのだが、それは私が気づいたのではなく、確か師匠(故・児玉憲宗さん)から「こんなのが始まるらしいぞ。投票しようや」と言われて参加した気がする。 当時は規模感も分からなかったので、投票も手探りだったと記憶している。 投票した作品で明確に覚えているのは、伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』だった。当時、私は伊坂さんをめっちゃ推してて、この時から「いつかは本屋大賞を獲って欲しい」という想いを抱いていた。この年は