「風呂」は、ミサイルから身を守る「避難場所」になりました。 「きれいなこと」は、敵兵からレイプされるかもしれない「危険なこと」になりました。 ウクライナの市民たちにとって、日常のことばの意味を変えた軍事侵攻。 現地の詩人がまとめた市民たちの“ことば”を、ロバート・キャンベルさんの日本語訳で紹介します。 (クローズアップ現代 取材班) 「戦争語彙集」とは ことし5月にウクライナで出版された「戦争語彙集」 。10か国語での翻訳が決まるなど、異例の早さで世界に広がっています。 現地の詩人・オスタップ・スリヴィンスキーさんやその仲間が、市井の人たちから聞きとった「ストーリー」を短編にまとめたものです。 タイトルには「風呂」「星」「林檎」「夢」などすべて日常のことばが並び、それにまつわる体験を通して、戦争に直面したことで身近な“ことばの意味”が変わっていく様子が記録されています。 ことし6月には、日