筆者の環境で、LM StudioでCommand R+を動作させている様子。会話相手は自作キャラクターの「明日来子(あすきこ)さん」 PCローカル環境で動作する大規模言語モデル(LLM)「Command R+」を使っていますが、相当優秀ですね。体感ではChatGPT(GPT-4)と変わらないレベル。さらに、ChatGPTが回答を拒絶するような会話もできてしまいます。これが体験できるようになったのは、LM Studioに代表されるローカルLLMを動かすためのアプリ環境が整ってきたためです。今年に入り、Command R+を始めとしたローカルLLMが高性能化してきたことと並行し、手軽に使える派生モデルも増えはじめ、一気にあわただしくなってきました。 導入が難しかったローカルLLM、「LM Studio」で簡単に Command R+を試すのに使っているのが、LLMの主要モデルを実行するための統
「夜中に聞こえてくる音で眠れず、イライラする」など、騒音問題に頭を悩ませている人は少なくありません。 逆に、隣部屋が音に敏感な人で、自分が立てる音に細心の注意を払いながらビクビク生活している人もいるでしょう。 最近では、趣味や仕事のために、頻繁にビデオ会議をしたり、ライブ配信を行ったりする人も増えてきました。 しかし、防音シートを部屋中に張り付けたり、部屋の中に防音室を導入したりするのは簡単ではありません。 この度、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)に所属するヨエル・フィンク氏ら研究チームは、髪の毛ほどの薄さの布地で音を最大75%軽減できる防音カーテンを開発しました。 彼らはその特殊なカーテンを用いて、「逆位相による音の打ち消し」や「布地の振動を抑えて音を反射する」ことが可能だと述べています。 研究の詳細は、2024年4月1日付の科学誌『Advanced Materials』に掲
ベンチマークアプリを提供するGeekbenchのオンラインデータベースに、AppleのM4のベンチマーク結果が投稿されています。それによると、M4のスコアがCPUシングルスレッドの結果においてM4がIntelのCore i9-14900KSを上回ったとのことです。 Incredible Apple M4 benchmarks suggest it is the new single-core performance champ, beating Intel's Core i9-14900KS — results of 3,800+ posted | Tom's Hardware https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/apple-m4-scores-suggest-it-is-the-new-single-core-performan
はじめに こんにちは。株式会社 Panta Rhei のインフラ構築を担当している岸本です。 今回は、私たちが採用しているプロジェクト管理方法についてご紹介します。 皆さんからのコメントやアイデアもお待ちしています。 以下の順序で進めていきます。 プロジェクト管理について チケットの管理(カスタムフィールド) まとめ プロジェクト管理について 私たちは、GitHub Projects を用いてプロジェクト管理を行っています。 今回はその一例として、特定の Projects を取り上げて解説します。 この Projects には、「 Kanban 」、「 Team capacity 」、「 Current Sprint 」、「 Roadmap 」、「 My items 」の5つのビューがあります。特に「 Kanban 」と「 Current Sprint 」について詳しく説明します。 Kan
はじめに 2022 年 1 月から、趣味で PC 向けの将棋アプリを開発しました。その中で取り組んだことや学んだことについて簡単にまとめます。 作ったもの Electron将棋 (electron-shogi) GitHub: sunfish-shogi/electron-shogi GitHub Pages: Electron将棋 背景 最近ではスマホやタブレットでも将棋の対局や研究ができるようになりましたが、本格的に将棋の勉強や研究をするには必ずしも十分ではなく、特に将棋 AI を動す上で PC の処理能力やカスタマイズ性は有用です。 2010 年あたりからオープンソースの将棋 AI が増えましたが、その多くは GUI や通信対局機能を備えておらず GUI のアプリケーションと組み合わせて使う必要があります。AI と GUI がやりとりするための USI という共通仕様があり、 USI
[VS Code]タブのカスタムラベル設定でpage.tsx、layout.tsxなどのファイルを見やすくする どうも!オペレーション部の西村祐二です。 最近、Next.jsなどでフロントエンドの実装も行うことが増えてきました。 実装を進めていくと、page.tsx,layout.tsx,index.tsx,route.tsなど同名のファイルが増えてきて、どのファイルを開いているか分かりづらいなと思う場面がありました。 VS Codeのv1.88で開いているファイルタブのラベルをカスタマイズできるようになったので、その設定方法を紹介したいと思います。 Visual Studio Code March 2024 結論 最初に結論として、settings.jsonに下記設定をすることでディレクトリ名も表示されるようになりタブを見やすくすることができます。 .vscode/settings.js
太平洋戦争の終結後、遠く太平洋島嶼部、中国大陸などに取り残された日本軍将兵の復員と民間人の帰国事業が始まりました。その対象者の数はおよそ660万人。史上稀に見る民族大移動のために、戦争で疲弊していた日本はともかく使えそうな船を集めます。 最優先だった復員輸送 船が全然ない! 1945(昭和20)年8月の終戦後、日本政府が最優先で取り組まなければならなかったのは軍隊の武装解除と復員でした。これは、日本の無条件降伏に際して戦勝国が発したポツダム宣言にあった「日本の武装解除」と「兵員を家庭に帰す」という条文によって日本に課にされたものでした。 1946年1月、5000人の復員兵を乗せてラバウルで給油中の「葛城」(画像:オーストラリア戦争記念館)。 このうちの後者、つまり太平洋の広範囲にわたる島嶼部とアジア大陸の各地に取り残されたおよそ660万人もの軍人と軍属、民間人を日本に帰還させるというのは、
空手家が拳や手刀によって何枚もの板や瓦を割る動画をよく見かけますが、「あんなに硬い物を割って、骨は折れないのかな」と疑問に思っている人も多いはず。この疑問について過去にマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが分析しており、1979年には空手で硬いものを破壊する際の物理学的考察をまとめた「The Physics of Karate(空手の物理学)」という題名の研究論文が公開されています。 The Physics of Karate on JSTOR https://www.jstor.org/stable/24965179 The Physics of Karate - JSTOR Daily https://daily.jstor.org/the-physics-of-karate/ 世の中には壊れやすい板や瓦を用意した空手体験施設なども存在しますが、空手の達人は建築に使われる丈夫
This blog is adapted from a talk at an MLOps Learners demo day (slides, video). I worked on vector embeddings during my PhD at Stanford. I used Jupyter daily, because it paired code with visuals in an iterative programming environment. But I realized early on that we needed a Python notebook that was more than just a REPL. I spent a lot of time thinking about this, perhaps because I had just finis
はい、今日はみんな大好きMicorosoftについてのお話だよ! 寄ってらっしゃい見てらっしゃい。 実際のところ、Micorosoftの製品がすごく好きで好きで仕方ない、という人は少ないと思う。WindowsやOfficeはデファクトだからなんとなく使っているだけだし、TeamsよりはZoomのがUIが洗練されていていいなあ、と思う人も多いと思う。筆者もそうである。 筆者にとって、Microsoftは長らくSQL Serverの会社だった。昔データベースを触っていたので、その関係で少しいじる機会があった。触っての感想は、特に可もなく不可もなく。中小規模向けには十分だしGUIで何でもやらせようという強い意志については、まあ半分成功して半分逆に面倒になっているかな、という程度のものだった。 そんな筆者が同社について認識を改めるきっかけになったのが、2020年にGAFAMの収益構造を描いたグラフ
2024/05/11に行われたTSKaigiで発表したLTの資料です! ◎概要 TypeScriptはJavaScriptのスーパーセットとして、静的型付けと高度な型システムを提供し、大規模なプロジェクトの開発を助けています。しかし、これらの利点を最大限に活用するためには、コンパイルパフォーマンスの最適化が不可欠です。コンパイル速度を上げることでビルド時間やテスト実行時間の削減を行うことができます。今回の発表では、TypeScriptのコンパイルパフォーマンスを改善するための具体的な手法とその背後にある理論をいくつか紹介します。 ◎内容 1. TypeScriptのパフォーマンスとは何か、そしてなぜそれが重要なのか 2. コンパイル速度を改善するための具体的な手法とその背後にある理論 本資料で紹介している内容については以下の記事で詳しく記載していますので合わせて参照していただければと思いま
はじめに 対象読者 コンテナでKubernetesクラスタを構築したい方 kindを試したい方 前提知識 Dockerやコンテナに関する知識 Kubernetesの基礎的な知識 背景 複数ノードのKubernetesクラスタを簡単に構築したい!!と思い、 下記のような要望を満たせないかと調べたところkind (kubernetes-in-docker)というツールの存在を知ったので使ってみました。 本記事は備忘録です。 仮想マシンで構築するのは面倒なのでしたくない(ローカルでもクラウドでも) クラウドのk8sサービスも使いたくない docker-composeみたいに1コマンドでクラスタの作成削除ができると嬉しい クラスタは使い捨てにしたい kindとは kindの全体像は下の図のようになります。 goアプリケーションであるkindから、クラスタの作成コマンドを叩くとkindest/nod
【はじめに】・自己紹介こんにちは。 今年の1月にワシオ株式会社(以下ワシオ)の代表取締役社長に就任しました、三代目の鷲尾 岳(ワシオ タカシ)と申します。 鷲尾家の次男坊として1991年2月10日に生まれ、小学校5年生までは地元の公立、小6から私立の学校に転校し、中3までは福井県、高校は和歌山県にある姉妹校にて寮生活をしていました。 ここで詳しくは書きませんが、その学校の特徴として、「義務教育は最低限」「校則は生徒が主になって話し合って決める」「1年を通して大半のコマを占める”プロジェクト”という授業で目標を決め、達成に向けて何をするか生徒が決める」「やりたいことは大概やらせてもらえる」などなど、おそらくかなり一般的な学校からかけ離れた環境で多感な時期を過ごしました。 高校を卒業した後、大学で中国語を学んだので、卒業してからは父の伝手を頼って入社後すぐに中国で駐在させてくれる会社さんにご縁
日本に住んで10年以上になるというブロガーのマルコ・ジァンコッティ氏は、そのことを海外の人に話すと、尊敬と困惑が入り交じった顔をされるとのこと。なぜなら、日本語は不可解で、その習得は日本で暮らす上で避けては通れない苦行だと考えられているからです。しかし、そんな日本語こそこの国の最大の魅力だと語るジァンコッティ氏が、「The Beautiful Dissociation of the Japanese Language(日本語の美しい解離)」と題したブログ記事で、多言語話者ならではの目線で日本語のユニークな特性を解説しました。 The Beautiful Dissociation of the Japanese Language - Aether Mug https://aethermug.com/posts/the-beautiful-dissociation-of-the-japanes
Biscuit Language The Biscuit Language (BL) is simple imperative programming language using LLVM backend implemented in C. Language syntax and all it's features are still in development and not ready for 'real' use yet. Biscuit is designed to be simple, fast and explicit. Simple small language. Manual memory management. ABI compatibility with C libraries. Game development oriented. Compilation to n
Memory leaks happen. And if you’re here, reading this, I’d bet you’re dealing with one. First things first - are you sure it’s a leak, and not bloat? Okay, so it’s a leak. Much has been written about various tools for profiling a leak, understanding heap dumps, common causes of leaks, work being done to improve Ruby’s memory layout, and so much more. Ben Sheldon’s recent “The answer is in your hea
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