"Speak to Me" Julian Lage (Blue Note) 世間では非常に評価の高いJulian Lageであるが,正直なところ,私はそれほど思い入れはない。彼がGary Burtonのバンドに参加した頃は注目の若手だと思ったし,Charles Lloydのバンドでの演奏も素晴らしかった。しかし,Julian Lageのリーダー・アルバムは,ストリーミングで聞いてもあまりピンとこなかったというのが事実なのだ。私はアメリカーナ的なサウンドは決して嫌いではないのだが,Julian Lageの魅力が十分理解できていなかったことは間違いない。そんな私でも,本作のプロデューサーがJoe Henryと知ってはちゃんと聞かない訳にはいかない。 私はJoe Henryを歌手としても評価しているが,そのプロデュースのセンスが大体においては素晴らしい(もちろん失敗作もある)。そこから生まれる音