最近は農業で働くのが一種のブームになっているが、多くの若者にとって農業はまだまだ遠い存在だ。選挙でもさまざまな農業振興策が語られたが、「若者の農業参加」の推進についてはあまり触れられていない。若者の関心を農業に向けるにはどうしたらいいのか。ギャルの農業プロジェクト、いわゆる「ノギャルプロジェクト」に取り組む元ギャル社長の藤田志穂さん(24歳)に聞いた。 ハチ公の出身地で作る「シブヤ米」 ――藤田さんは19歳で起業して「ギャル社長」と呼ばれました。 藤田 ギャルに対する偏見やネガティブイメージを払拭しようと「ギャル革命」を掲げて渋谷で会社を立ち上げました。ギャルに特化したリサーチや企画・開発、プロモーションをてがけて4年間黒字経営を果たしました。会社を立てて成功するという1つの目標を達成できたと実感できたので、去年(2008年)の12月に会社を離れて、食や農業をテーマにチャレンジすることにし