【10月8日 AFP】「この国にナチスはいません」──第2次世界大戦(World War II)中のナチス・ドイツ(Nazi)によるホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)を生き延びたユダヤ系ウクライナ人のロマン・ゲルシュタインさん(83)はきっぱりと答えた。 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の支持者は、ウクライナ東部ではロシア語話者に対する「ジェノサイド(集団殺害)」というナチス・ドイツ同然の弾圧が行われており、だからこそ「非ナチ化」が必要だと主張している。 ゲルシュタインさんは、この主張を真っ向から否定する。 ウクライナ中部クリビーリフ(Kryvyi Rig)のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)でAFPの取材に応じたゲルシュタインさんは、丸眼鏡の奥で目を光らせ、自分は本物のナチスから逃げなければならなかったと語る。 「それどころか私は、チョルノ