倒木や岩、地表を覆うコケは、まさに緑のじゅうたんだ。近づいてルーペで拡大して見れば、けなげでかわいらしい姿に誰しも感動するだろう。かくいう私がコケにすっかり魅了されてしまった一人である。◇ ◇ ◇山小屋に住んで私は北八ケ岳(長野県)の一角、丸山・茶臼山間の麦草峠で山小屋を営んでいる。標高2500メートル前後の山々が連なる北八ケ岳では、針葉樹林の地表に生えた多種多様なコケを観察できる。10
山菜採りのシーズンを迎えていますが、ことしも誤って毒のある植物を食べた人が死亡する事故が起きているため、消費者庁は、食用の植物かどうか見分けられない場合は、絶対に食べないよう呼びかけています。 消費者庁によりますと、平成20年以降、有毒な植物を食べて死亡した人は13人に上っていて、ニラとスイセン、ギョウジャニンニクとイヌサフランを間違えるケースが特に多いということです。 また、野草だけでなく、庭や家庭菜園に植えた観賞用のスイセンやイヌサフランを誤って食べてしまう事故も起きています。 このため消費者庁は、葉や球根で見分けられなくても、葉をちぎった際のにおいが違うことなど、有毒な植物の見分けかたを紹介するとともに、見分けがつかない場合は絶対に食べないよう呼びかけています。 消費者庁の岡村和美長官は「食用と確実に判断できない場合は、採らない、食べない、売らない、人にあげないを徹底してほしい」と話
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季節はずれの話題で申し訳ないが、畑で完熟させたスイカはめちゃくちゃうまい。皮に近い白い部分が薄くなり、あとはすべて赤く熟し、濃厚な味わいで甘い。すなわち、皮に近い部分がかじっても、瓜っぽい、青臭い味はせず、中心部と同様に甘いので、皮ギリギリまで幸福な気持ちで食べることができる。 店には出回らない。畑をやっている人間だけが味わえる贅沢、ということで、我が家でも育てていたが、どこまで熟させるかは、実はカラスやタヌキとの戦いであり、スイカの具合を見て、明日収穫しようと決めて翌朝見に行くと、スイカは無残に割られ、アリがたかっているという事態に多々遭遇する。 だが、ある日、完璧なまでに熟した、無傷のスイカを見つけた。喜んでそのスイカを持ち上げた途端、スイカはいきなり破裂した。スイカが爆発するのは中国だけでない。砕け散ったスイカを呆然と眺めながら、以前誰かが「スイカは包丁の刃を当てたとたん、自らは弾け
人間の欲望をあやつる植物。気がついたら植物の虜となり、子孫繁栄のための奴隷となる。なんて怪しい。一体どんな色、形なのだろう……。 なんてことはない。本書の主役である4つの植物とは、リンゴ、チューリップ、マリファナ、そして、ジャガイモである。これらは人間が思うがままあやつりたくなるほど魅力的である。リンゴは甘ければ甘いほど良く、季節問わず食べられるなら最高に嬉しい。しかしその結果、人間があやつられたと思うほど歴史や文化に影響を及ぼした。その一部始終を「植物の目を通して」描こうというのが本書である。 リンゴと「甘さ」、チューリップと「美」、マリファナと「陶酔」、ジャガイモと「管理」。これらの植物と人間の欲望のせめぎあいは、そのままヒトと自然界の複雑な関係に直結する。ヒトと植物の共生を問い直す本書は、現在の社会において見過ごせない難問を提示する。その重要な問いかけが注目を集め、全米でベストセラー
概要 沖縄科学技術大学院大学(OIST、沖縄県恩納村、学長ピーター・グルース)は、沖縄県恩納村漁業協同組合と共同で、沖縄県を代表する食用海藻である、海ぶどう(標準和名・クビレズタ)の全ゲノム解読に成功しました。海ぶどうは長さ10〜20cmにもなる緑藻の一種ですが、実は、沢山の核を含むたった1個の細胞でできている、生物の体作りという観点からとても不思議な生物です。この度、研究チームはこの巨大な単細胞海藻のゲノム解読に世界で初めて挑みました。 その結果、海ぶどうのゲノムのサイズは、養殖・栽培されている農水産物の中でも最小クラスの2,800万塩基対で、遺伝子の数もわずか9,000ほどであることが明らかになりました(※1 )。また、海ぶどうは野菜や果物などの陸上植物とは全く別の生物であるものの、成長に関しては類似した遺伝子が関わっている可能性が示唆されました。 本研究によって解読されたゲノム情報を
月の裏側で探査を行っている中国の月面探査機「嫦娥4号」で植物の生育実験が行われ、中国メディアは、月で初めて綿花の種を発芽させるのに成功した、と伝えました。 また探査機の中では地球から持ち込んだ植物の種の生育実験が行われ、国営の中国中央テレビは15日、月で初めて綿花の種を発芽させるのに成功したと伝えました。 月は昼と夜の寒暖の差が激しく植物が育つのが難しいため、実験は温度を一定に保つ特殊な容器の中で行われ、中国中央テレビの画像には綿花の種から緑色の芽が出ているのが写っています。 またこの容器の中にはカイコの卵やじゃがいもの種も入っていて、ふ化したカイコが排出した二酸化炭素で植物が光合成を行う「小さな生態系」を作る実験も行われているということです。 月の探査をめぐっては、おととしアメリカのトランプ大統領が月を周回する軌道上に宇宙開発の拠点となる施設を新たに作るよう指示するなど、再び重要性が高ま
植物をキレイな球体にカットするための専用バリカンを実際に使って見せてくれる、イタリアの苗木生産業者さん。 最初にカットしたいサイズにバリカンの曲がり具合を調節し、あとは植物の真上でグルグルするだけ。 カット開始は3:00以降。簡単にキレイな球体にできるけど、とにかく数も多くて大変そう。 【関連】 なんと豪快な…。ヘリコプターで吊り下げた10連回転ノコギリによる伐採風景 木を切り倒し、表皮を削り取り、裁断まで1台でこなす伐採用重機 キレイな直方体に石を切り出す、石切場の専用機械 邪魔な切り株はドリルで突き刺し削る!という発想の豪快な重機アタッチメント「Rotor S stump grinder」
おれはわりと植物の話が好きである。 べつになにかの園芸植物にのめりこむわけでも、家庭菜園をするわけでも、そこらの樹木の同定ができるわけでもないが、漫然と、漠然と好きだ。 なかでも根粒菌の話などが好きで、「なに? イネ科で窒素固定?」とかいうニュースなど見るとテンションが上がる。 遺伝子編集でつくられた窒素固定細菌が、化学肥料の“代替”になる日がやってきた|WIRED.jp 一方、ピヴォット・バイオは、すでに自然界にあるものに活路を見出した。同社はトウモロコシの根に棲む細菌のなかに、窒素固定遺伝子がDNAにエンコードされている種が存在することを知っていた。 しかし、窒素固定はエネルギー消費が極めて大きいプロセスであるため、これらの細菌は必要なときしか遺伝子のスイッチを入れない。そして、農家はトウモロコシ農地に必ず窒素肥料をまくので、この遺伝子は何十年も休眠状態にあった。 そのスイッチを入れ直
雨天の盆栽 つるかめ ちょっと空想癖のある女子高生・小日向楓は、実家が盆栽園だという同級生・雨宮雨天に出会い、可愛く奥深い“盆栽”の魅力に触れていく…。ポップに、キュートに、時に本格的に! 埼玉県大宮を舞台に送る、ガールズ・盆栽・グラフィティ♪
夏野菜が美味しい季節だが、ズッキーニなどウリ科の野菜により、嘔吐や下痢などの中毒症状を起こす危険性があるとネット上で話題になっている。ウリ科の植物がなぜ中毒を起こすのか、原因物質には意外な秘密と可能性があった(※注意喚起の意味で書いた記事であり、生産流通しているウリ科の野菜の危険性はかなり低いことを書き添えておく)。 苦み成分ククルビタシンとは 中毒の恐れはズッキーニ以外の同じウリ科の野菜であるキュウリ、スイカ、ヘチマ、トウガン、ゴーヤー(ツルレイシ)、メロンなどで起きる危険性があり、その原因物質はステロイド(Steroid)の一種、ククルビタシン(Cucurbitacin、A〜T)だ。苦味成分であるククルビタシンは、アブラナ科の植物や香木の沈香、ある種のキノコ(ベニタケやワカフサタケの仲間)、海の軟体動物にも含まれる(※1)。 このククルビタシンによって中毒症状が引き起こされ、これまでも
「ペロ……これは同種の味!!」――つる植物は、動物で言う“味覚”を使って、同種の葉に巻き付くことを避けているという研究成果を、東京大学が発表した。 「ペロ……これは同種の味!!」――つる植物は、動物で言う“味覚”を使って、同種の葉に巻き付くことを避けているという研究成果を、東京大学がこのほど発表した。つる植物のヤブガラシで実験したところ、接触による化学認識(動物で言う「味覚」のような機構)で同種のつるに巻き付くことを避けていることが判明。今後、つる植物の巻きつきや生長の方向を自在に制御できるようになる可能性があるとしている。 巻きひげは接触刺激に素早く反応するため、植物における運動や接触応答のモデルとして長く研究されてきた。だが、巻きひげが化学認識を使って巻き付く相手を選んでいる可能性は検証されてこなかったという。 今回、さまざまな葉への巻き付き実験を行ったところ、ヤブガラシは同種の葉に対
沖縄県石垣市崎枝の県道79号沿いの街路樹に、マンゴーに似た実がぶら下がり、旅行客などから「食べられるの?」と注目を浴びている。しかし要注意。これは「ミフクラギ」(目が腫れる木)との別名を持つ、キョウチクトウ科の常緑小高木「オキナワキョウチクトウ」という有毒植物だ。 街路樹は10本ほど。うち直径約20センチ、高さ5~6メートルの3本には緑色や紫紅色に熟した卵形の実が数個ずつ枝先にぶら下がっている。 歩道には足の踏み場もないほど落果も。葉や枝を切ると白い樹液が出てきて、目に入ると腫れたり失明したりするといわれる。 特に種子は猛毒で、かつてはネズミ駆除の毒団子に使われたといい、地元住民は「鑑賞や撮影は楽しんでも、むやみに実を拾ったり枝葉を傷つけたりしないで!」と旅行客に注意を促している。(太田茂通信員)
こんにちは、マンガ家のタナカカツキと申します。 日本サウナ・スパ協会の公式大使に任命いただき、『サ道』『はじめてのサウナ』などの著書を持つ私ですが、今回はサウナの話ではございません。 世界水草レイアウトコンテスト2013出品作品 制作者:タナカカツキ © AQUA DESIGN AMANO CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. 「水草水槽」、です。 あまりにも面白過ぎるので、皆さまにご紹介したいと思います。 水草水槽は、生きた絵画である 水草水槽とは、「生態系」を水槽内に作り、レイアウトを楽しむものです。水草のみで楽しむこともありますが、多くの場合、熱帯魚も泳がせます。 一般的に水槽を使った趣味と言えば、魚を泳がせることをメインにした「飼育」が想起されるかと思いますが、水草水槽の場合は、水草をメインに、その育成と「レイアウト」を楽しみます。さながら水槽をキャンバスと
タンザニア北部アルーシャ郊外にあるバオバブの木(2010年10月26日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Tony KARUMBA 【6月12日 AFP】アフリカに広く分布している樹木バオバブの最古および最大級のものの一部が、過去10年の間に、全体または部分的に枯死しているとの研究論文が11日、発表された。枯れたバオバブの中には紀元前の古代ギリシャ時代から生き続けてきた古木も数本あるという。 樹齢1100~2500年で幹の直径がバスの全長ほどに達するものもあるこれらバオバブの巨木をめぐっては、気候変動の影響を受けたことが考えらえると研究チームは述べている。 英科学誌「ネイチャー・プランツ(Nature Plants)」に掲載された論文によると「最古級のバオバブ13個体のうちの9個体がこの12年で枯死または少なくともその個体の最も古い部分(幹)が枯れた」という。研究チームはこれを
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