自身のブレーンを集めた成長戦略会議で発言する菅首相。異論を認めず、人事権を使って排除することをためらわない強権的な体質が目立つ (c)朝日新聞社 中曽根元首相の合同葬に合わせ、全国の国立大などに弔旗の掲揚や黙とうなどを求めた文部科学省の通知。戦前戦中を思わせる締め付けが多方面に及び始めた (c)朝日新聞社 日本学術会議が推薦した候補6人を任命しなかった問題や、故・中曽根康弘元首相の葬儀に際して教育現場に弔意表明を求めた問題など、早くも菅政権の強権的な面が見え始めた。菅首相のこうした手法は、官房長官時代からのもののようだ。AERA 2020年11月2日号では、菅首相の政治姿勢に迫った。 【写真】中曽根元首相への黙とうなどを求めた文部科学省の通知はこちら * * * 戦前の言論統制を彷彿とさせるような問答無用路線を突っ走る菅首相は官房長官時代から、自身に異論を唱える官僚を冷遇してきた。自ら