コロッケ、すきだ。 母の作ってくれたやつも、お肉屋さんのも、スーパーのお惣菜コーナーのも好きだった。コロッケが嫌いな人って、いるんだろうか。ほくほく、あつあつ、ああイモ、イモとパン粉とくず肉が三位一体となって、パワフルな食べ物となる。安いうまい。ああコロッケ。 茨城県龍ケ崎市が「コロッケの町」だという噂をきいた。地域のサークルで、黒豆入やピーナッツ入りコロッケを作って大好評だったのがキッカケで、毎月、5と6の付く日を「コロッケの日」として、地域振興を図るんだとか。 「ど、どんなことになってるのかな!? 宇都宮の餃子みたいに、すんごいことになってるのかなあ!」 そう思って、行ってみたのです。 (text by 大塚幸代) しずかな龍ヶ崎 「けっこう近かったですよね」 「まあ、上野から1時間ですからね」 私とニフティ編集部・林さんは、1両の電車に乗っていた。単線だ。 龍ヶ崎駅はJR佐貫駅から乗