としまえんをたずねて 「ぼく、昔この近所に住んでいたので、自転車で毎日としまえんの前を通ってたんですよ。としまえんに、練馬に温泉なんて、信じられないなあ」 としまえんの入り口で、ニフティの林さんはそう言った。 としまえん。1926年(大正5年)開園の、超老舗の遊園地。関東に住む人は、一度くらいは遊びに来たことがあるんじゃないだろうか。 私は、実はとしまえんに来たのは10年ぶりだった。 絶叫マシーンが苦手なので、「アフリカ館」という、アフリカ探検を味わえる強烈なアトラクションに乗った覚えがある。あと射的の景品だった「巨大なにぎり寿司のぬいぐるみ」も鮮明に覚えている。正直に言うと「変わった遊園地だなあ」という印象が残っている。 その「変わった豊島園」が天然温泉。なぜに? ひみつの日本庭園!? 「おはようございます、じゃあ、さっそく現場を見てもらいましょうか……」 としまえん広報のNさんが、正門