今月に入って、米国でシリコンバレー銀行(SVB)やシグネチャー銀行、シルバーゲート・キャピタルが相次いで破綻・清算したことで、市場に動揺が広がっている。また経営再建中のスイス金融大手クレディ・スイスについても、信用不安が拡大したことから同国大手 UBS による買収が決まり、世界的に金融機関をめぐる懸念が広がっている。 なぜ世界的に金融機関をめぐるリスクが高まっているのだろうか?そして、今後どのような影響があるのだろうか? 何が起きている? 最初に生じた出来事は、シルバーゲート銀行の持株会社であるシルバーゲート・キャピタルが今月8日、業務停止および清算に至ったことだった。 シルバーゲート・キャピタルの清算 同社は、暗号資産(仮想通貨)関連企業を中心として取引をおこなっており、昨年11月に暗号資産交換所の FTX が破綻したことで打撃を受けていた。 1988年に設立された同社は、コミュニティバ
「エシカル〇〇」という言葉を街中やネット上で見かけることが多くなった。エシカルファッションやエシカル就活。最近では大手コンビニのセブンイレブンが「エシカルプロジェクト」と名づけたキャンペーンを全国で展開している。 エシカル(ethical)とは英語で「倫理的」という意味だ。例えば、エシカルファッションは「倫理的なファッション」、すなわち倫理的な問題に配慮して生産されたファッションという意味になる。 このように商品やサービスに倫理性を求める消費行動はエシカル消費と呼ばれ、SDGsが認知度を高めるなかで注目を集めている。また、欧米では単なる消費行動の概念としてだけではなく、政治的な現象としての側面にも注目が集まっている。 では、エシカル消費とはそもそも、どのような倫理性に配慮したもので、なぜいま注目が集まっているのか。そして、一体どのような課題を抱えているのだろうか。 エシカル消費(ethic
こうした「男らしさ」の変化は、多くの人もイメージしやすいだろう。「寡黙で仕事一筋な父親像」から「イクメン」、「草食系男子」から「ジェンダーレス男子」(*5)まで、理想的な男性像あるいは男性を表象する言葉は、次々と変化してきた。 本誌「なぜソフトボーイカルチャーが台頭したのか」でも紹介した、「ジェンダー規範を意図的に覆」し、服やアクセサリー、ヘアスタイルなどを通して、自分のソフトで優しい側面を外見的にも表現している男性スターであるソフトボーイも、欧米圏での「男らしさ」が揺らいでいる証左かもしれない。(*6) この揺らぎは、単なる変化を意味するのではなく、男性のアイデンティティの喪失にも繋がっている。2023年7月の Washington Post 紙では、米国の大統領や議員、企業の CEO の大半が男性であるにもかかわらず、 何百万人もの男性は、そうした権力や成功にアクセスできず、足元では尊
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