春4月。多くの子どもたちが新たな学校生活をスタートさせる中、福岡市の高校2年の男子生徒(16)から気になる声が特命取材班に届いた。「なぜ、ツーブロックの髪形がだめなのでしょうか」。ツーブロックは頭頂部を長く残し、サイドや後頭部を短く刈り上げた若者に人気の髪形だ。取材班が福岡県立の高校・中等教育学校全95校の校則を調べたところ、少なくとも約3割の27校が禁止項目に明記していた。...
春4月。多くの子どもたちが新たな学校生活をスタートさせる中、福岡市の高校2年の男子生徒(16)から気になる声が特命取材班に届いた。「なぜ、ツーブロックの髪形がだめなのでしょうか」。ツーブロックは頭頂部を長く残し、サイドや後頭部を短く刈り上げた若者に人気の髪形だ。取材班が福岡県立の高校・中等教育学校全95校の校則を調べたところ、少なくとも約3割の27校が禁止項目に明記していた。...
蒲島郁夫知事は記者会見し「通勤・通学といった地元の生活のみならず、九州全体の観光・経済にとっても重要な意味を持つ」と歓迎した。 豊肥線復旧を巡っては、JR九州と県が昨年12月から、鉄道軌道整備法による国の補助適用に向けて協議中。補助には、復旧後に10年以上の長期運行を確保するための計画を策定する必要もある。蒲島知事は「まずはJR九州に考えを示していただき、市町村とともにしっかり確認したい」と述べた。 不通区間東端にあるJR阿蘇駅の片山英憲駅長(64)は「地震後、列車を待ちわびるお客さんの声を聞いてきただけに、開通のめどが立って良かった。生活と観光の両面から、復興やにぎわいにつなげていきたい」と顔をほころばせた。 同駅に8年前から駅長として勤務。阿蘇観光の玄関口でもあり、地震前は1日当たり約千人が乗降し、外国人観光客が8割を占めた。だが地震後は3分の1に激減。「大津町や熊本市の病院などに通う
拡大 落選が確実となった武内和久氏(右)にねぎらいの言葉を掛ける麻生太郎副総理兼財務相=7日午後8時すぎ、福岡市博多区 福岡県知事選の投票終了と同時に落選確実の見通しが伝わると重苦しい沈黙が会場を包み、報道陣のカメラ音だけが響いた。福岡市であった自民推薦の新人武内和久氏(47)の報告会。麻生太郎副総理兼財務相は憮然(ぶぜん)とした表情で、喜びに沸く小川洋氏陣営のテレビ中継に目を向けた。 擁立を主導した候補の惨敗。「当選させられなかったのはわれわれの至らぬところ。心からおわびする」。麻生氏は硬い表情で頭を下げたが、自民分裂を招いた責任には最後まで触れなかった。一方の武内氏。後援会長の麻生渡前知事らが見守る中、吹っ切れたような表情で「挑戦の機会をいただき本当に感謝している」と語った。 1月末に党推薦を得て、麻生前知事を味方に付けた当初は、政権党のお墨付きと“ダブル麻生”の看板を背に自信を見せて
7日投開票された福岡県知事選。民意は三たび小川洋氏(69)を県政のリーダーに選んだ。異例の自民党分裂選挙で小川氏を大勝に導いたのは、関係が悪化した小川氏への対抗馬擁立に突き進んだ麻生太郎副総理兼財務相と、それに追随した党県連に対する有権者らの拒否感だった。 「これまでと異なり、手作り、手探りの選挙戦となった。県民の勝利と言っても過言ではない」 午後8時1分、当選確実の報に沸き上がる福岡市の報告会場に姿を現した小川氏。日焼けした顔を紅潮させ、与野党相乗り支援を受けた過去2回と異なり、自民推薦候補との対決となった選挙戦を振り返った。 無数のカメラのフラッシュを浴びながら壇上で万歳を繰り返す小川氏の横で、自民の武田良太衆院議員ら「反麻生」派の議員らは満面の笑み。「県民の総力が素晴らしい結果を生んだ」と沸き立った。小川氏は一人一人とがっちり握手を交わし、勝利の喜びをかみしめた。 麻生氏との関係悪化
報酬年192万円、神社に10万円寄付…自治会への疑問次々 識者「会費支出透明に」 2019/4/7 6:00 (2022/12/14 10:43 更新) [有料会員限定記事]
祐徳バス(鹿島市)は3月から、西日本鉄道(福岡市)が発行する「ニモカ」など交通系ICカードを全23路線(約50台)に導入した。佐賀市営バス(佐賀市)や昭和自動車(唐津市)が導入済みで、県内の導入率は8割を超えた。 ニモカ以外にもJR九州の「スゴカ」、JR東日本の「スイカ」も利用できるが、ニモカの場合は利用金額に応じて「乗車ポイント」2%を付与。祐徳バス同士を90分以内に乗り継いだ場合、最大80円の割引がある。 県の補助金約6千万円を受けて導入が実現。現在のところ、利用は1割程度だという。祐徳バスでは「小銭がいらず、精算が簡単に済むのでお年寄りも利用してほしい」と呼び掛けている。 =2019/03/29付 西日本新聞朝刊=
政活費ネット公開進まず 九州県議会、大分のみ開示 「4年議論なし」「需要低い」 2019/3/29 6:00 政策の調査研究のために議員に支給される政務活動費について、領収書など使途が分かる関連資料のインターネットによる公開が、九州の県議会で依然として進んでいない。統一地方選で改選する7県議会のうち、この任期4年間に公開を始めたのは大分県のみで、議論に上らず模様眺めを続ける議会もある。閲覧のためには県庁に出向かなければならず、識者は「もはやネット公開は当然の時代」と批判している。 「ネット公開の議論はなかった」。福岡県議会事務局職員は、この4年をそう振り返る。政活費を使った活動の報告書や領収書を閲覧するには県庁を訪れる必要があり、年間の閲覧数は10件に満たない。職員は「ネットで見られるかという問い合わせもほとんどない」と、住民ニーズは低いとの認識を示す。 鹿児島県議会は、領収書などのネット
松橋事件、再審制度に一石 証拠開示規定なし/検察抗告で長期化 28日に地裁判決 2019/3/27 6:00 1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城市)で男性が殺害された松橋事件で、殺人罪などで服役した宮田浩喜さん(85)の裁判をやり直した再審の判決が28日、熊本地裁(溝国禎久裁判長)で言い渡される。殺人罪について検察側は有罪立証をしておらず、無罪となる見通し。事件は証拠開示の在り方や検察官抗告による審理の長期化など再審制度の課題を改めて突きつけた。 松橋事件の再審開始を決定付けた大きな要因は、97年に弁護団が検察に求めた証拠開示で見つかった「巻き付け布」だった。宮田さんが捜査段階で「犯行後に燃やした」と供述したはずの布。虚偽の自白だったことが明らかになり、検察側の証拠隠しが指摘された。 熊本地裁は2016年、この巻き付け布と、小刀と傷口が一致しないとする法医学者の鑑定書を新証拠と認
再開発に伴い、4月上旬に57年余りの歴史に幕を下ろす福岡市・天神の「福岡ビル」(福ビル)。銀色の建物は市民に親しまれてきたが、内装などのハード面や店舗などのソフト面も、完成当時の表現を借りれば「デラックス」で画期的な街のシンボルだった。産業考古学会理事の市原猛志さん、郷土史研究家の益田啓一郎さん、劇団「ギンギラ太陽’S」主宰の大塚ムネトさんと一緒にビルを“探検”した。 「なんといっても外観のカーテンウオールとメタルパンチング。当時の福岡ではかなり斬新でした」と話すのは市原さん。カーテンウオールとは柱を建物内側に配置し窓を広く取る構造。当時の福岡都心の大規模建築物は軒並み、窓が外壁に囲まれた重厚な造りだ。 金属板を加工して外壁板に仕上げるメタルパンチングも、1961年の完成当時は目立った。「福岡では最初期の大規模なモダニズム建築」(市原さん)。ただ、当時の本紙記事には〈「弁当箱みたいで安っぽ
昨年3月まで、JR筑豊線の桂川(桂川町)-原田(筑紫野市)間で営業運転していた気動車「キハ31形」が23日、同区間で臨時列車として“復活”し、鉄道ファンなどでにぎわった。 キハ31形は国鉄民営化前後に製造された車両。老朽化のため、今年3月16日の三角線(熊本県)での運行を最後に通常の営業運転を終えたが、JR九州が「長年、利用していただいた地元のみなさんに最後の姿を見せたい」と、企画した。 臨時列車は、飯塚市の上穂波駅で筑穂ライオンズクラブが開いた「上穂波駅まつり」に合わせ、桂川-原田間を1往復運行。県内外から駆け付けた約180人が最後の走りを楽しんだ。 札幌市の会社員半田雄介さん(57)は「新幹線0系のパーツを使っていて懐かしさを感じる車両。ラストランを見られて幸せ」と話した。 =2019/03/24付 西日本新聞朝刊=
ロープウエー断念波紋 自民・野党「行き過ぎれば止める」 高島市長派「二人三脚で政策推進」 福岡市議選29日告示 2019/3/24 6:00 福岡市議選(4月7日投開票)は29日の告示まであと5日。争点に浮上していたロープウエー構想は、新年度当初予算案から検討費を削除する自民党市議団の修正案が賛成多数で可決され、高島宗一郎市長が計画そのものを断念した。与党第1党が執行部提案の予算案に「ノー」を突き付けるのは異例で、首長と議会による「二元代表制」のあり方が新たな論戦テーマになっている。 「二元代表制の良い部分が具現化された象徴的かつ歴史的な出来事」。自民市議団の現職は、活動リポートでロープウエー断念の意義を強調した。「首長の方向性に誤りがある時はブレーキをかける」とし、行政側と「是々非々」で向き合う姿勢を鮮明にした。 立憲民主党の現職も「市長の行き過ぎを止める! それが『市議会の役割』です」
21日告示の福岡県知事選(4月7日投開票)の争点に、県と福岡市で対立する宿泊税の導入問題が浮上している。現職の小川洋氏は県税での徴収を主張。これに対し、自民党推薦の新人武内和久氏は「基礎自治体が取るべきだ」と市税での徴収を訴える。武内氏が市と同調する姿勢を示す背景には、高島宗一郎市長の支援を取り付けたい狙いも透ける。20日の候補予定者による初の公開討論会でも論点の一つになりそうだ。 「対立する県と市、協力する県と市のどちらを選ぶかだ」。15日、JR博多駅前で演説した武内氏は宿泊税問題に触れ、自分なら解決できるとアピール。17日には武内氏陣営の選対本部長を務める自民の大家敏志参院議員も、福岡市内で「市税で取る。二重課税はしない」と強調した。 一方、小川氏は記者会見などで「県が取り組むべきだ」と繰り返し、公約にも県税とすることを盛り込んだ。小川氏を推薦する県町村会長の永原譲二・大任町長は「県全
春日市の中学校に勤める図書館司書の運用を巡り、議論が起きている。市教育委員会は2020年度から現行の嘱託職員配置を見直し、民間業者への委託に切り替えた上で、核となる役職を置くなどして図書の活用を図るという。一方、現在の司書は勤務時間の増加が先決と反発しており、識者も「委託になれば、学校図書館長の校長が指示や指導をできずに混乱する」と懸念を示している。 市教委によると、春日市には6中学校があり、現在は嘱託職員が1人ずつ配置されている。勤務は週3日間でそれぞれ5時間だ。 全国的に年齢が低いほど本を読むという傾向があるが、春日市の昨年の1カ月読書冊数は、小学生の平均32・0冊に対し、中学生は同4・3冊。学校図書館や図書の授業への活用も小学校の73・6%と比べ、中学校は24・2%と低かったという。 こうした現状を民間活力の導入により改善しようと、市教委は図書館運営のノウハウを持つ業者に6中学校の業
「ゆっくり・おいしい・楽しい列車」として、ステンドグラスや組子をあしらった車内でフレンチを楽しむ平成筑豊鉄道の「ことこと列車」が21日午前、運行開始した。直方駅(直方市)から一番列車が出発すると、関係者や鉄道ファンが拍手を送った。 駅前広場であった出発式には、沿線自治体の首長ら約50人が出席。河合賢一社長は「平成元年から始まった平成筑豊鉄道の30年の集大成。素晴らしいデザイン、食事を全国、世界中の人が楽しんでほしい」とあいさつした。 内外装を手掛けたデザイナーの水戸岡鋭治さんは「関係者の協力により、どこに出しても恥ずかしくないプロジェクトに仕上がった」と述べ、料理を監修する料理人の福山剛さんは「お客さんを満足させ、その人が別の人を連れて来たいと思わせる列車にしていきたい」と話した。 福岡市や東京などから訪れた43人の観光客は「料理が楽しみ」などと話しながら、列車に乗り込み、河合社長の合図で
コンピューターに精通し、高い知識と技術を持つ「ホワイトハッカー(正義のハッカー)」を題材にした全編福岡ロケの映画「電気海月(くらげ)のインシデント」が完成した。九州大芸術工学部卒で福岡市を拠点に活動する映像作家萱野孝幸さん(28)が監督と脚本を手掛けた。国家や企業へのサイバー攻撃の阻止など、多大な活躍をしながらも表舞台には出てこないホワイトハッカーに光を当てようと企画された。劇場公開を5月に控え、萱野監督は「ハッカーは地味だけど格好いい。ヒーローものの面白さを追求した」とPRする。 物語の舞台は2018年、福岡。スマートフォンをハッキングし、盗んだとみられる情報を基にした恐喝事件が多発。調査を依頼された裏稼業専門の探偵ライチとホワイトハッカーの冬吾が真相に近づいていくが、「シロオニ」というクラッカー(高い技術や知識で悪事を行う人)から攻撃を受ける-というサスペンスタッチのストーリー。97分
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