機械が自動で標的を認識して攻撃するAI=人工知能を用いたAI兵器の規制について話し合う国際会議がスイスで始まりましたが、兵器の開発を進め規制に慎重な国と規制に積極的な国との隔たりは大きく各国が歩み寄れるのか見通せない状況です。 AI兵器の規制をめぐっては、4年前から政府の代表や専門家が話し合う会議が定期的に開かれ、おととしには兵器の開発や使用にあたって国際人道法を守るなどとする報告書をまとめました。 ことし初めての公式な会合が3日、ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で始まり、冒頭国連で軍縮問題を担当する中満泉事務次長のメッセージが紹介され「数年にわたる議論と貴重な貢献に基づき具体的な成果を上げる重要な時を迎えている」と規制の議論を深めるよう呼びかけました。 このあと各国の代表が意見を表明し兵器の開発を進めるロシアなどが規制に慎重な立場を示したのに対し、オーストリアなどは規制に向けた国際的な基準
イスラエルは長年にわたって追悼を要求東京五輪が2021年7月23日に新国立競技場で開会式を迎えた。オリンピックの開会式史上で初めてとなった黙とうが行われた。1972年9月に西ドイツで開催されたミュンヘン五輪でパレスチナ武装グループ「黒い9月」が、イスラエルに収容されていたパレスチナ人の解放を要求して銃撃戦となりイスラエルの選手5人とコーチ6人の合計11人が選手村で殺害されたテロ事件で「黒い9月事件」や「ミュンヘンオリンピック事件」と呼ばれている。西ドイツの警察官1名、テロリスト5名も死亡している。ミュンヘン五輪事件と、イスラエル諜報機関のモサドによる報復を描いたスピルバーグ監督によって製作された2005年の映画「ミュンヘン」で記憶に残っている人が多いかもしれない。 事件の犠牲者らは事件以降、国際オリンピック委員会らに対して、犠牲者への追悼を長年にわたって要求してきた。イスラエルのオリンピッ
「この映画のエンドマークをつけるまでは、決して死なない。切迫感の中で、もはや最後の映画になっても、満足して生きたぞと言われる映画にしなきゃいけない。よもやここまで来て死ねるかという覚悟の中にいました」 大林宣彦監督(81)がみずから「遺作」と呼ぶ最新作の映画が、今月28日から始まる東京国際映画祭で初上映される。「時をかける少女」(1983年公開)などの尾道三部作で知られ、日本を代表する映画監督のひとりである大林監督が、がんと診断され、余命の宣告を受けたのは、2016年8月。 去年、東京郊外の自宅を訪ねた時、監督の体重は以前より20キロ近く減っていた。朝ご飯に400グラムのステーキをペロリと平らげていた大林監督だが、長引く抗がん剤治療で免疫力が低下し、かぜをひくだけでも命にかかわると医師に告げられている。 転移を繰り返すがんと闘いながら、みずからの命を削って「戦争と命」をテーマにした映画を完
「クインシー研究所」(QI=Quincy Institute)が昨年12月、米国ワシントンに設立され、注目されている。「終わりなき戦争を終わらせる」という目標を掲げ、リベラル派の投資家ジョージ・ソロス氏、右派の実業家チャールズ・コーク氏が共同出資する。背景にあるのは、対テロ戦争で米国社会に広がる厭戦(えんせん)気分と非介入主義への支持だ。(ワシントン=園田耕司) 「我々は米外交の根本的な方向付けをやり直す」。26日、米議会で開かれたQIのフォーラム「世界における米国の新ビジョン」で、QI議長のスーザン・ディマジオ氏はこう語った。 「(米国は)退治するべき怪物を探すために海外に出て行くことはない」がQIのモットー。名称の由来でもあるジョン・クインシー・アダムズ(1767~1848)の言葉だ。アダムズはモンロー大統領のもとで国務長官を務め、米国の孤立主義を印象づけた「モンロー宣言」の起草者でも
2020/2/26追記 サンバエスコーラÁguia de Ouroから山車の原爆モチーフに関する釈明文がだされましたので、それを追記しました。 ブラジルはカーニバル真っ只中です。 各都市のカーニバルスタジアムでは、サンバエスコーラが情熱とプライドをかけてパレードをしていますし、ブロコでは思い思いの格好をした人達がビール片手に歌えや踊れの大騒ぎです。 ※サンバエスコーラというのは、いわゆるサンバコミュニティです。カーニバルスタジアムではエスコーラ単位でパレードを行い、その出来を競い合います。 ※ブロコとは路上カーニバルの事 そんな中、サンパウロのサンバエスコーラÁguia de Ouroが原爆をモチーフにしたアレゴリア(山車)を披露して、不謹慎等の非難を浴びツイッター界隈で炎上しています。 Carro da Águia de Ouro sobre o bombardeio de Hirosh
・戦争に反対する唯一の手段は…… 戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。 吉田健一『長崎』 一月の末、夜中にtwitterを見ていたら、「ちゃんと生活したい。キーマカレーおいしく作れました。」という投稿が流れてきた。なんとなくその発言のツリーを見ると、こんな会話が続いていた。 「おいしそう!ちゃんと料理しててえらい!」 「ありがとう。吉田健一の言葉、『戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである』を忘れないで暮らしていきたいです。*1」 この手の引用は、「戦争に反対する唯一の手段は……」が引っ張り出される典型的な文脈で、特に珍しいものではない。個人が慎ましく暮らす生活のワンシーンに寄り添うイメージだ。 だがわたしはもう何年も、この言葉の使われ方に違和感を覚え、SNSでも言及してきた。そろそろ違和感の正体をはっきり言語化
A Japanese doctor who devoted his career to improving the lives of Afghans has died, after being injured in an attack in eastern Afghanistan.
アフガニスタンで長年、農業用水路の建設など復興に携わってきた医師の中村哲さんが4日、東部ナンガルハル州を車で移動中に何者かに銃撃され、病院で手当てを受けていましたが、死亡しました。病院の担当者はNHKの取材に対し、「病院に運ばれてきた時、中村さんの容体は悪く、すぐに手術が必要な状態だった」と明らかにしました。 アフガニスタン東部ナンガルハル州の警察などによりますと、福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表の医師、中村哲さん(73)が現地時間の4日午前、日本時間の4日午後、ナンガルハル州の州都ジャララバードを車で移動中に、何者かに銃撃されました。 中村さんはけがをして病院で手当てを受けていましたが、病院関係者や地元の当局者によりますと、その後、死亡が確認されたということです。 地元の当局者はNHKの取材に対し、中村さんは治療を受けるため、ナンガルハル州の病院から首都カブール近郊にあるアメリ
23日から来日するローマ・カトリック教会のフランシスコ法王の広島訪問のため、修学旅行での広島平和記念資料館(原爆資料館、広島市中区)の見学が中止になりかけた高校生たちに、法王が催す「集い」への招待状が届いた。広島市はこの日限定で、資料館の夜間開館を決めた。教会と行政が動いたのは、新聞への投稿がきっかけだった。 私立盛岡誠桜(せいおう)高校(盛岡市)の附田政登(つくたまさと)校長(70)宛てに10月11日、一通の封書が届いた。差出人は東京のカトリック中央協議会。「ぜひ平和記念公園での集いに参列いただきたい」。法王が平和メッセージを語る集会への招待だった。 同校の2年生233人らは24~28日、修学旅行で広島、大阪、京都などを訪れる。1948年創立の同校にとって、広島訪問は40年近く続く伝統だという。生徒たちは資料館を訪れたり、記念公園にある「原爆の子の像」の前で、自分たちで考えた「平和宣言」
貧富の差は拡大する一方。一向に格差の是正が進む気配はない。 日本に限った話ではない。北米、南米、中国、東南アジア、アフリカ……世界中、至るところで格差は絶賛拡大中だ。格差の拡大は、人類社会の宿命なのだろうか? 古今東西の不平等の歴史を分析した、ウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史』を読むと、これは事実ではないことが分かる。たしかに貧富の不平等はあるが、これを一掃する平等化が果たされる。人類の歴史は、不平等の歴史でもあるが、平等化の歴史でもあるのだ。 本書の目的は、この平等化のメカニズムを解明するところにある。データと史料とエビデンスでもって緻密に徹底的に分析する。 不平等のメカニズム まず著者は、不平等は人間社会の基本的特徴だという。人類が食糧生産を始め、定住化と国家形成を行い、さらに世襲財産権を認めて以降、不平等が進むのは既定の事実だと述べる。なんとなくそうではなかろうかで済ませ
第2次世界大戦の口火を切った、ドイツによるポーランド侵攻から80年を迎えた9月1日、ドイツのシュタインマイヤー大統領が、ポーランドで行われた式典で謝罪した。 「ドイツの犠牲者となったポーランド国民の前に私は頭を下げ、過去の罪の許しを請う。我々ドイツ人がポーランドに与えた傷は忘れない」 とドイツ語だけではなく、ポーランド語でも謝罪したのだ。 象徴的な行動はパワフル ドイツとポーランドの関係から日韓が学べることがあるのではないか? ポーランド出身で、政治学や国際関係学を研究し、国際情勢専門誌「ナショナル・インタレスト」などにも寄稿しているポモナ・カレッジ准教授のミェチスワフ・ボデュシンスキ氏に話をきいた。 ボデュシンスキ氏は、象徴的な行動としての謝罪の持つパワーについて言及した。 「ポーランドとドイツは様々な方法で歴史問題を克服しようとしてきました。重要なのは、両国の指導者たちが歴史問題にきち
長崎原爆のプルトニウムが作られた米国の施設近くの高校で、福岡からの留学生が出た動画が話題となった。「戦争を終わらせた原爆」を誇る住民が多い町で、こう問いかけた。「罪のない人たちの命を奪うことに、誇りを感じるべきでしょうか?」 校舎にも、パーカにも 動画に出たのは福岡県大牟田市の明光学園高校3年、古賀野々華(ののか)さん(18)。留学先は米ワシントン州リッチランドにある高校。第2次大戦中に原爆を開発した「マンハッタン計画」の拠点の一つで、プルトニウムが作られたハンフォード核施設に隣接している。 古賀さんは昨年8月から留学した。留学先は仲介業者が決めたため、詳しいことは知らなかったが、学校の至る所にあるシンボルマークのキノコ雲を見て驚いた。生徒たちがキノコ雲を誇りに思っているとも聞いた。 スポーツチームの応援などでキノコ雲をあしらった服を着ている生徒が多く、自分も学校の一員だと思ってほしいと考
「護憲」を掲げつつ、武力による安全保障について論じることはタブー視されがちだ。だが、中国の台頭で東アジアのパワーバランスは流動化しつつある。憲法を守りつつ自衛隊の抑止力を生かす具体策を議論しなければ、護憲は「机上の空論」に堕しかねない。「専守防衛」を貫きつつ他国からの武力侵攻に立ち向かう自衛隊と政府の姿を描いた映画「空母いぶき」(公開中)の原作者で漫画家のかわぐちかいじさんに、独自の「憲法を大切にする安全保障論」を聞いた。 現実が物語を「後追い」 ――原作の「空母いぶき」連載が始まったのが2014年。「いぶき」は垂直離着陸が可能な戦闘機F35B(劇中ではF35JBと呼称)を搭載する新型護衛艦ですが、現実でも2018年末の防衛大綱で、「いずも」型護衛艦を改修して垂直離着陸機を運用できるようにする方針が決まりました。現実の世界が物語を後追いしているように見えます。 「日本は、領海を含めた排他的
元AKB48で女優の岩田華怜(21)が、核兵器の廃絶を願う活動を揶揄(やゆ)され、「何もしないくせに、頑張っている人達を笑わないで」と反論した。 岩田は、核兵器廃絶を求めて署名活動を行っている長崎発の平和活動「高校生平和大使」をモチーフにした今夏上演のミュージカルで主演を務める。13日には長崎市内で高校生たちとともに街頭で署名を呼びかけた。 そうした活動に、ネット上で、ごく一部から心無い言葉も投げかけられたが、岩田は自身のツイッターで「自分たちができることから始めて、何が悪いんですか?唯一の戦争被爆国である日本、長崎の高校生たちの活動は、絶対に無意味じゃない。私も今回の作品に出逢って、改めて思いました。未来の平和を造っていくのは、今生きている私たちなんですよ」と反論。「何もしないくせに、頑張っている人達を笑わないで」と怒りをにじませた。
25年前の4月。アフリカのルワンダで絶望的な虐殺が始まった。隣り合って暮らしてきた人々が、民族の違いや権力争いから、ナタを振り回した。主に多数派民族フツの政府軍兵士らが、少数派民族ツチの人々を殺害。100日間で犠牲者は80万人を超えた。 ツチの人々が逃げ込んだホテルが首都キガリにある。国連の平和維持部隊の関係者が宿泊していたミルコリンホテルだ。当時従業員だったゾゾ・ビズムレミさん(65)が今月10日、ホテルを訪れた。犠牲になった仲間の名が刻まれた記念碑の前で、その死を悼んだ。 113室ほどのホテルには多い時で1200人が避難。廊下や食堂、プールサイドで息を潜めた。食事は援助団体の配給に頼った。2004年制作の映画「ホテル・ルワンダ」のモデルになり、ビズムレミさんに似た従業員も登場する。 フツ出身のホテル支配人らが…
葬り去られた戦争の記憶、展示ケースはなぜ空っぽに? 歴史のタブー、現代社会の問題にアートで照射する藤井光 | 表現の不自由時代 06 連載「表現の不自由時代」では、アーティストの活動や軌跡、「表現の自由」が侵された事例などをインタビュー形式でお伝えします。 本連載を通じて、「表現の自由」について考え、議論するきっかけが生まれ、より健全かつ自由な表現活動が出来る社会になることを期待しています。 掲載予定アーティスト 会田誠、岡本光博、鷹野隆大、Chim↑Pom 卯城竜太、藤井光、ろくでなし子、他 〈表現の不自由時代 バックナンバー〉 第一回 ルイ・ヴィトンや日清食品からの圧力のみならず、殺害予告、通報にも屈せず表現をつづけるアーティスト 岡本光博 第二回 なぜ女性器だけタブーなのか? 権力による規制に、アートの力で笑いながら疑問を投げかける ろくでなし子 第三回 エロや政治的表現で度々抗議を
ニュージーランドで50人を射殺した犯人がFacebookライブ動画で配信した犯行動画が、YouTubeやTwitterで拡散した。各社がこうしたコンテンツを完全にブロックできない問題について、元Facebookの最高セキュリティ責任者がツイートで解説した。 ニュージーランドのクライストチャーチで3月15日(現地時間)に発生し、50人が犠牲になった銃乱射の犯人がFacebookでライブ配信した犯行動画と、犯行直前に8chanで公開した“マニフェスト”のネットでの拡散がまだ続いている。 ライブ動画は約17分間配信され、その後削除されたが、YouTube、Twitter、8chan、Redditなどにその録画が多数の第三者によって投稿された。 Facebookは同日、公式Twitterアカウントで「ライブ動画が配信された直後に警察から報告を受け、われわれは動画および配信者のFacebookとIn
しの @sino_sakisaki たった今人生で初めて新聞社(毎日新聞)の電話世論調査を受けました。 普通の質問(年齢性別内閣支持不支持辺野古埋め立て問題など)のあとに 「あなたの街に基地移設されるとしたら賛成ですか?反対ですか?」 この質問、二択で答えさせるところに、何かの意図を感じてしかたがなかった…。 2019-03-16 17:01:27
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