「キリスト教では離婚はタブー」という理解(誤解?)は広く存在するようです。これは、ローマ・カトリック教会が結婚を秘蹟(サクラメント)の一つとしたことから生じたものです。ちなみに、英国国教会が独立したのは、国王の離婚問題が直接の原因です。 ヘンリー8世 (イングランド王) - Wikipedia 旧約聖書正典の最後の預言書であるマラキ書には、このように書かれています。 神は人を一体に造られたのではないか。彼には、霊の残りがある。その一体の人は何を求めるのか。神の子孫ではないか。あなたがたは、あなたがたの霊に注意せよ。あなたの若い時の妻を裏切ってはならない。 「わたしは、離婚を憎む」とイスラエルの神、主は仰せられる。 (マラキ2:15-16) 古代のユダヤ社会では、妻は夫の所有物とみなされていて、夫は自由に離縁することができました。しかし、妻にはその権利がありませんでした。当時、女性は経済力に