燃費の不正などの問題で新車販売が落ち込んでいる三菱自動車工業に対し、軽自動車などの分野で協力関係にある日産自動車が2000億円を超える規模の巨額の出資を行って、事実上、傘下に収める方向で最終的な調整に入ったことが分かりました。
燃費の不正などの問題で新車販売が落ち込んでいる三菱自動車工業に対し、軽自動車などの分野で協力関係にある日産自動車が2000億円を超える規模の巨額の出資を行って、事実上、傘下に収める方向で最終的な調整に入ったことが分かりました。
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日産自動車は5日、福岡県苅田町の九州工場を分社化する検討を始めたと発表した。賃金体系を見直し人件費を抑え、競争力を高めてコストの安い新興国の工場に対抗していくのが狙い。 労働組合と協議を進め、九州工場を母体とする新会社を来年秋に設立する。日産の100%子会社で、約3600人の従業員は原則として新会社に移る。 別会社にすることで、現地の事情に合った賃金体系などに見直すことが可能になる。また、部品の調達なども機動的に対応できる。九州工場は、低価格の部品を供給するアジアのサプライヤーの拠点に近く、輸出向けの車なども多く生産する「国内最大の量産工場」。このため、日産はコスト競争力の強化が必要と判断した。 日産は今年、低価格の小型車「マーチ」の全量海外生産に踏み切ったが、「(分社化で)国内生産が空洞化しないようにしていきたい」としている。
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