偽プロフが作られたとき、どのように対応すべきか。削除依頼するか、徹底的に無視するか、それとも……。あるお父さんが息子のネットいじめと戦った軌跡を紹介する。 前回までのあらすじ 中学2年生のサトルくん(仮名)が学校でいじめられている。サトルくんに成りすましたプロフ(主に携帯電話で利用される、自分のプロフィールページを作成できるサービス)、いわゆる偽プロフを作られ、その中で誹謗(ひぼう)中傷が繰り広げられているというのだ。その事実を知ったお父さんは、サトルくんに自分の気持ちを素直に語り、解決法を話し合った。 第1回、成りすましプロフ撃退法を読む この記事で紹介する出来事は、本人が特定されないように性別、学年、時期などを一部変更しています。筆者が実際に行ったアドバイスは、出版社の許可を得て『子どもをネットから守り、ネットで育てる~頼れるお父さんになるための実践アドバイス』(翔泳社、吉田賢治郎著)
子どもがインターネットでいじめの被害にあったとき、親はどう対応したらいいのか。学校裏サイトとの戦いの記録を書き話題になったオルタナブロガー吉田賢治郎さんが、実際にアドバイスを行った事例をもとに、その対処法を指南する。 子どもに関するインターネットの問題の中で、最も注意しなくてはならないのが「ネットでのいじめ」です。ネットを利用していなくても、学校裏サイト、プロフ(主に携帯電話で利用される、自分のプロフィールページを作成できるサービス)、掲示板などに誹謗(ひぼう)中傷コメントが書かれ、現実の世界でのいじめにつながって、自殺に発展することもあるからです。 本稿では、あるお父さんが、プロフの成りすましによる“いじめ”に対して行った体験をもとに、現実的な対処方法を考えていきます。 この記事で紹介する出来事は、本人が特定されないように性別、学年、時期などを一部変更しています。筆者が実際に行ったアドバ
いじめの温床になるとの指摘があるインターネット上の「学校裏サイト」について、東京都教育委員会が都内の小中学校・高校など全公立学校2200校を調べたところ、約4割の871校で裏サイトが見つかった。子供の年齢が上がるにつれてサイトのある比率も上がり、高校では9割に上った。自分や友人の個人情報を無防備に公開したり、同級生らを中傷したりする書き込みが目立つ。 ネットを介した児童・生徒のトラブルを問題視した都教委が、「学校での実態把握には限界がある」として6月からネット監視会社に委託して裏サイトの実態調査を進めていた。調査は来年度末まで続けるという。 調査はパソコンだけでなく、携帯電話のサイトも対象にした。10月末までの調査の結果によると、校名が特定できる裏サイトを集計した結果、小学校1314校のうち258校(20%)、中学・中等教育学校631校のうち429校(68%)、高校195校では179校
埼玉県教委が作成した「ネットいじめ」対応マニュアルで、プロフを紹介した部分(完成品は2色刷りの予定)。実状をよく知らない教員もいるため、あえて過激な写真を使用したという さいたま市立中学3年の女子生徒=当時(14)=が「ネットいじめ」に関する遺書を残して自殺した事件は、埼玉県教育委員会に衝撃を与えた。県教委は1月上旬から、ネットいじめに関するマニュアルを各校へ配布する準備を進めていた矢先の出来事だった。ネットいじめの悪質性が分かっていただけに、マニュアル製作にかかわった県職員は「残念」と、沈痛な表情を浮かべた。 自殺した女子生徒は平成20年7月、「プロフ」と呼ばれる携帯電話のサイトに「キモイ」「不登校になるかもね」などと書かれたことを両親に訴え、遺書には「プロフにあんなことを書いた○○たち、復讐(ふくしゆう)はきっちりしますからね」と実名を挙げて書いていた。 女子生徒が自殺したのはその年の
ガイアックスは15日、「ネットいじめ」「学校裏サイト」に関して、学校の教員と保護者を対象に実施したアンケートの調査結果を公表した。これによると、教員の65%がネットトラブルの存在を認識しているのに対し、保護者では14%にとどまった。 調査は、ネットいじめと学校裏サイトの対策を行う「スクールガーディアン」のセミナーを受講した教職員、保護者を対象に、2008年7月〜2009年8月に実施。教員368人、保護者236人から回答を得た。 ネット上のトラブルが「ある」と認識しているのは、教員では半数以上の65%だったのに対し、保護者では14%だった これによると、ネット上のトラブルが「ある」と認識しているのは、教員では半数以上の65%だったのに対し、保護者では14%で、大きな差があることが分かった。「この数字の差異は、トラブルの多くが学校の友達間で起こり、学校生活上の課題として学校現場で明らかになって
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