朝青龍引退で外報官「両国関係への影響望まず」 外務省の児玉和夫外務報道官は10日午後の記者会見で、元横綱朝青龍関の引退をめぐりモンゴルで日本批判が出ていることについて「今回のことで日本とモンゴルの関係に影響を与えることがないことを希望している」と述べた。 モンゴル各紙は「相撲協会の圧力で引退させられた」などと報道。モンゴル外務省は5日、朝青龍関引退は両国関係に影響を与えないとする異例の声明を発表している。
モンゴル各紙は5日、自国出身の大相撲元横綱朝青龍関の引退表明を1面トップで大きく報じた。元朝青龍関の行動に問題があったとの指摘はほとんどなく、いずれも日本側が優勝回数記録を破られるのを恐れていたなどと強調し「相撲協会の圧力で引退させられた」(オノードル紙)と日本側に批判的に伝えた。 各紙とも、元朝青龍関が大相撲ファンの拡大や収入増に貢献したなどと分析。半面、引退は日本側からの圧力として不満を示し、ズーニ・メデー紙は「モンゴル国内での大相撲放送の中止」を呼び掛けた。 モンゴル柔道協会の会長を務めるバトトルガ道路・運輸・建設・都市計画相もモンゴリン・メデー紙のインタビューで「日本人は自国の伝統スポーツで外国国籍の横綱に記録を破られることを恐れていたのではないか」などと日本批判を繰り返した。(共同)
モンゴル国内では4日、朝青龍(29=高砂)の引退は大鵬の優勝32回という大記録を抜かれることを恐れて日本側が圧力をかけたためだとの不満が噴出し、政府関係者や市民から反発の声が相次いだ。国民的英雄の動向に国民の関心は極めて高く、テレビ局は引退表明を速報。大統領府高官は「日本側が『暴行事件』を乱用して相撲界から引退させたということではないか。日本人力士の優勝回数記録を突破されることを嫌がったのだろう。日本の行動は不正義だ。モンゴル国民は不満を持っている」と批判した。 市民の間では「横綱はモンゴルの誇りだっただけに、引退は非常に残念」(女性医師)と惜しむ声とともに「『郷に入っては郷に従え』で仕方ないかもしれないが、引退は日本相撲協会の圧力だ」(会社員)と「圧力説」が多く聞かれた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く