人事院勧告が迫っているということもあり、公務員バッシングを考えるシリーズのような様相を呈していますが、熊沢誠甲南大学名誉教授のご自宅にうかかがって、私がインタビューしたものの中からほんの一部分ですが紹介します。 政財界のスローガンは「官民横断のユニオニズムは許さない」公務に向けられる「アキュージングフィンガー(指弾の指)」「官民横断のユニオニズム」は、ヨーロッパ諸国ではかなり明瞭なのですが、日本の政財界のスローガンは、それは絶対に許してはいけない、西欧の轍を踏むな、です。その際、公共部門の労働運動は生産性や支払能力を顧慮しない運動なのだからとにかく叩かなければいけないというわけです。 日本の行政改革は「治療」でなく「予防」1982年に生まれた中曽根政権は日本ではじめての明瞭な新自由主義的な政策を推し進めます。その代表的なものが行政改革です。財界はまさにその時、符帳を合わせたように、春闘の賃