東京の地下鉄のホームで8月中旬、視覚障害がある男性が線路に転落して亡くなる事故があった。九州の駅に同様の危険はないのか。どうすれば事故は防げるのか。約30年、電車などで通勤している福岡点字図書館(福岡県春日市)館長の吉松政春さん(62)=北九州市八幡西区=と駅を歩いた。 「通勤や通学のラッシュの時は、点字ブロックを頼れない」。1日約24万人が乗り降りするJR博多駅(福岡市)。鹿児島線で通勤する吉松さんは乗り換えなどで利用するが、危険を感じることは多いと話す。 吉松さんは点字ブロックに沿って歩き、白杖(はくじょう)を肩幅に振って前方を確認しながら進む。ところがラッシュ時は電車を待つ客が点字ブロック周辺をふさいでしまい、歩けない。やむを得ず白杖で慎重に確かめながら、線路に近いホームの一番端を歩くこともあった。 線路への転落は1回、ホームと車両の隙間に挟まったことは数回ある。視覚障害がある知人も
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