民主党が公約に掲げる高速道路の無料化について、期待の声が聞かれる半面、不安や戸惑いを訴える業者や市民も少なくない。自公政権下で導入された現行の料金割引制度は自動料金収受システム(ETC)搭載車だけが対象で、無料になれば、ETC車載器が無駄になるからだ。無料化に伴って渋滞が発生することへの懸念もある。 「元は取れるのかしら」。福岡市城南区の自動車用品店「オートバックス福岡長尾店」のETC車載器売り場。12日、同市中央区の主婦(43)は頭を悩ませていた。 女性は19-23日の大型連休に大分県内の実家に帰省予定。年末年始は家族旅行を計画している。 いずれも移動はマイカーを想定。ETCを付ければ、現状では高速道の料金は原則1000円で済むが「高速道が早い時期に無料化になれば、ETCの費用を取り戻せないし…」と思案顔。結局、資料だけをもらって店を後にした。 同店によると、今年3月に高速道が休日「10