私は文章を書くのが苦手です。何度言われても、上手に書くことができません。 文章を読むのは好きです。 放っておくと、インターネットや本を通して、一日中文章を読んでいます。 私には、上手な文章と下手な文章の違いが、なんとなくわかります。 上手な文章は、私の中にするすると水のように入り込んで、渇いた心を満たします。 上手な文章は、予想外の方向から力強いパンチが飛び込んできたときみたいに、頭を揺さぶります。 上手な文章は、まっ暗闇の中にどこまでも私を引きずりこんで「この先はどこまで続いているのだろう」と恐ろしい気持ちにさせます。 こんな風に書くと 「どんな文章が上手で、どんな文章が下手かわかるのであれば、あなたが上手と思えるような文章を書けばよいのではないか?」 と思う人もいるでしょう。 そうではないのです。 プロ野球選手の投げ方と、普通のひとの投げ方を見比べて 「プロ野球選手の投げ方のほうがきれ