Gmailが「メール送信者のガイドライン」を改訂し、なりすましメールへの対策を強化する旨を発表しています。今までは原則、なりすましメール対策の有無にかかわらず、メールはいちおうは届いていました。しかし今後は、なりすましとみなされたメールは届かなくなる方向に向かいつつあります。 なりすましメールとみなされないようにするために、メール送信者には、「メール送信ドメイン認証」への対応が求められます。メール送信ドメイン認証の技術には、主に以下の3つがあります。 SPF: Sender Policy Framework (RFC 7208) DKIM: DomainKeys Identified Mail (RFC 6376) DMARC: Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance (RFC 7489) SPFは従来
MOONGIFTはオープンソース・ソフトウェアを紹介するブログです。2021年07月16日で更新停止しました メールサーバを立てるのはとても面倒なイメージがあります。安定して動かしておかないとメールが受信できない、なんて問題にもなりかねません。メールがビジネスの根幹を担っている場合にはなおさらです。 そこで紹介したいのがMailuです。Dockerで簡単に立ち上げられるメールサーバです。 Mailuの使い方 ログインします。 縦並びの3カラム構成です。左にボックス、中央がメール一覧、右側にメール本文が出ます。 メール作成画面です。 ファイルを添付すると右側に一覧が出ます。 設定画面です。 もちろんDockerだから安定する訳ではないですが、立ち上げが簡単なのはメリットが大きそうです。IMAPやSMTPはもちろん、Let’s encryptを使ったSSL/TLS、アンチウィルススキャナ、スパ
ここ最近なって、Gmailで他のメールサーバー経由でのメール送信がエラーになる問題が発生しているようです。 現象 メールを送信した後にこのようなエラーが返ってきます。 メールの配信エラー [名前] の機能を使用して、別のアドレスまたは別のエイリアスからこのメールを送信しようとしています。[名前] のアカウントの設定に誤りがあるか、設定が最新の状態ではありません。設定を確認して、もう一度送信してみてください。 SMTPの設定に問題があるのかな、と思い改めて入力してもこのエラー。 エラーメッセージは TLS Negotiation failed, the certificate doesn't match the host., code: 0 とあるので、接続先のドメイン名と証明書のドメイン名が異なっている模様。 原因はおそらくGmailのセキュリティー強化。 G Suite アップデート ブ
Yahoo!メールではセキュリティ強化を目的に、なりすましメール対策として送信ドメイン認証技術「DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)」を3月より順次導入します。 企業や銀行などを装ったメール(なりすましメール)から偽サイトに誘導し、ユーザーのクレジットカード番号などの個人情報を搾取するフィッシング詐欺は、社会における大きな問題となっています。 「Yahoo!メール」では送信元のドメインを認証するSPF(※1)を2006年から、DKIM(※2)を2012年より順次導入しています。SPFやDKIMが受信事業者側(「Yahoo!メール」側)でなりすましを判断する技術であるのに対して、DMARCは送信事業者側がなりすまされたメールの扱い(ブロックする、迷惑メールフォルダに振り分けるなど)を予め設定し、
Amazon SES はクラメソさんの初期構築の記事が充実してたり、オンプレなら Postfix 立ててな太古の記事がいくつも見つかりますが、 Mailgun や SendGrid の記事のググラビリティが低いように思いました。なので書いてみました。 私自身は、 自宅サーバーで Postfix & Dovecot を構築運用したことがある お仕事で Postfix リレーサーバー & Amazon SES にリレー を構築運用したことがある お仕事で Amazon SES から Mailgun に移行したことがある Mailgun以外の、SendGridとかMailChimpとか、お仕事では使ったことない くらいの人です。 Mailgun いいぞ 「いいぞ」を実感として持っているMailgunのいいところ。自前PostfixやAmazon SESとの比較を念頭に。 初期構築が簡単 アカウン
こんにちは、IT基盤部の中村です。 主に社内システムのインフラを担当しています。 現在の業務内容とは少しずれてしまいますが、最近までメール系のインフラには深く携わっていたこともあり、今回はメールシステムについてお話します。 今どきSMTPなどレガシーな話かもしれませんね。しかしながら良くも悪くも枯れたSMTPはインターネット基盤の根底に位置する息の長い技術でもあります。 きっとみんなまだ使ってるはずなのに、あまりノウハウが出回っていないのが辛いと感じているそこの担当者の方、よろしければ少しの間お付き合いください。 サービスでのメールの利用用途 我々がサービスとしてメールを取り扱うとき、その主だった利用用途は下記の2つです。 メールマガジンなどの情報発信 入会・ユーザ登録時などのユーザ存在確認 メールマガジンはユーザーに情報を新たに届けたり、あらたに弊社の別のサービスに触れて頂く機会を提供す
Vagrant + VirtualBox + CentOS 7 + Postfix + Dovecotでメールサーバを構築してメール送信のテストを行う 概要 VagrantとVirtual Boxを用いて,CentOS7上にメールサーバを構築する この手順では以下の3つのことを目的とする 仮想マシン(CentOS 7)上でメールの送受信,閲覧ができるメールサーバを構築する バーチャルドメインを使用したメールの送受信,閲覧 メーリングリストを用いたメールの送受信,閲覧 注意:メールサーバ構築の手順を一通りさらうことを目的にしており,セキュリティについては一切考慮していないため,公開しないでください. 環境 仮想化ツール:Vagrant,Virtual Box 仮想OS:CentOS7 使用ソフトウェア Postfix (SMTP) Dovecot (IMAP) 使用するユーザー,ドメイン テ
今回は、Pythonで自動でGmailを送信する方法を紹介する。改めて言うまでもなくEメールは仕事に欠かせないもの。取引先や社内の連絡手段として、メールを使うのは一般的だ。毎月の取引明細や給料明細をメールで送信していることも多いことだろう。定期的に何しらのメールを送信しているなら、その作業を自動化してみよう。 Pythonでメールを送信するプログラムを作ろう 定期的なメール送信の間違いを減らそう 例えば、取引先に月々の取引内容をメールしているとする。その場合、取引先が数社であれば、それほど苦痛ではないかもしれない。しかし、毎月、メールソフトを開いて、複数の会社宛に個別のデータを送信する作業は、慎重を期する作業だ。もしも、請求書の宛先を送り間違えると大変なことになる。 人間が手作業で行うと、宛先の間違いや、添付ファイルの付け忘れなど、どうしても間違いが起こってしまう。そこで、毎月同じ作業をす
CentOS 7にて、Postfix+Dovecotでのメールサーバ構築を行う。 あくまでも基本的な内容のみなので、SSL非対応・PAM認証方式とする。 1.Postfix+Dovecotのインストール まず、以下のコマンドでPostfixおよびDovecotのインストールを行う。 yum install -y postfix dovecot cyrus-sasl cyrus-sasl-* これでパッケージのインストールは完了。 2. Postfixの設定 Postfixの設定を行う。 設定ファイル「/etc/postfix/main.cf」にて、以下の項目について記述を変更・追記する。 # ホスト名(fqdn)を指定 myhostname = mx.example.com # メールで使用するドメイン名を指定 mydomain = example.com myorigin = $mydo
みんな大好きGmail。僕も大好きです。 カレンダーとの連携もでき、検索機能も強力です。迷惑メールフィルタ機能の精度も高い。 そう、迷惑メールフィルタ機能も強力なんです・・・ メールを送信する側からすると、これが恐るべき「迷惑機能」になってしまうことが分かりました。 自社サーバでメルマガを発行しようとしたときに、Gmailに頑強に迷惑メール扱いされたときのお話です。 ことの発端 あるメルマガを発行しようと思い立ち、まぐまぐなどの無料のメルマガ発行サービスを使うより、自前で持っていた方が何かと自由がきくだろうということで、自分でなんとかすることにしました。 専用のドメインを取り、メルマガサーバをインストールし、文面を書いて、いざ自分のGmailアドレス宛てに送信テストをしてみました。 届きません。 届きません。 届きません。 あれ?なんで?と調べたところ、なんと迷惑フォルダに入っていることが
HOMEプログラミング開発環境開発環境のMacからメールを送信するために必要な事。メールサーバ(Postfix)の設定と起動、OP25B対策。 開発環境のMacからメールを送信するために必要な事。メールサーバ(Postfix)の設定と起動、OP25B対策。 2012.12.21 Mac postfix 開発環境 Mac, OP25B, postfix, メールサーバ, 開発環境 OP25Bとは 主要プロバイダを使っている場合はほぼ対策しなくてはメールが送れません。なぜならプロバイダが25番ポートでの接続を遮断してしまうからです。25番ポートを使った通信が出来ません。 対策としては契約しているプロバイダ経由でメールを送ります。 OP25Bの確認 OP25B(Outbound Port 25 Blocking)対策 - CentOSで自宅サーバー構築 $ telnet smtp.gmail.c
Outbound port 25 Blocking(以下、OP25B)とは、文字どおり外向きのTCP 25番ポートをブロックすることを意味しており、ISPの加入者のパソコンがウイルスに感染したり乗っ取られたりして迷惑メールを配信するのを防止するための技術です。OP25Bが導入されたとしても、ISPのSMTPサーバを利用しているユーザには全く影響がありませんが、自宅サーバでSMTPサーバを動かしている場合は何らかの対策が必要になります。 ひとつは自分が契約しているISPが導入した場合であり、もうひとつは、自宅SMTPサーバを自宅以外の外部から使用する場合にのみ関係する話ですが、使用するクライアントが接続されているISP側がOP25Bを導入した場合です。どちらもOP25Bにより自宅SMTPサーバに関する通信が阻害されるという点では同じですが、前者は自宅SMTPサーバから外部へ送信する場合であり
クラウドワークス Advent Calendar 17日目担当のSMTPおじさんの記事です。 時間の無い人のために3行でまとめますと以下のコンテンツでお送りします。 大規模なメール配送を安全に行うには特別なノウハウがあり罠も多い SendGrid便利です 当たり前になった技術は空気のように見えなくなってインフラ化する。それがある日突然失われたときの被害は甚大。インフラ技術をキャッチアップして備えよう メール配送今昔 さて、メール配送といえば古くはSendmailを使っていました。多くのUnixディストリビューションに標準でインストールされており、使うのが当たり前で選択肢も少なかった時代です。 Sendmailは開発が重ねられることで複雑化しセキュリティホールが頻発しました。また設定ファイルのsendmail.cfはチューリング完全であるほど高機能で複雑でまた長くなりがちでもあり今でも書きた
今回紹介するツール [ツール名]smtp4dev [対象]Windows [提供元]Robert N Wood、Microsoft Shared Source Community License(MS-CL) [ダウンロード先][URL]http://smtp4dev.codeplex.com/[英語](CodePlex) “ダミーのSMTPサーバー”って何者? 何のため? インターネットメールのプロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、古くからシステム管理ツールのメッセージ通知にも利用されてきました。例えば、サーバーのダウン、ディスク領域不足、電源異常などなど、さまざまなトラブルやその予兆をIT担当者に電子メールで自動的に通知するといった使い方です。 SMTPによる通知機能が正常に動作するには、メッセージ転送が可能なSMTPメールサーバーが
今日は電子メールの受信について。 最近Gmailを利用していますがスパムが多いのとiphoneでもメール確認をしたいのでGmailにメインのメールアドレスも受信する設定をしています。ただ、急いでいるときにメールが届いていない?なんで?という事があったので何かと思い確認してみました。 個人で電子メールを利用する場合、自宅で契約しているインターネットのプロバイダ(例えばOCN)などでメールアドレスをもらって送信サーバーや受信サーバーの設定とパスワードなどを自宅のパソコンに設定しています。 詳しい説明やメールの設定については今回は触れませんが、恐らくだいたいがメールの受信方法はPOP3になると思います。POP3とは簡単に言うとメールサーバーのメールボックスから取得するメールのデータを自宅のPCのメールソフトの中に持つ方式です。電子メールの受信の仕組みとして、メールを受信する場合、メールソフトがあ
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