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  • モスクワ「銃乱射テロ」にはどんな「深層」があるのか…? 大事件の裏で暗躍する世界の情報機関とインテリジェンス戦(近藤 大介,黒井 文太郎) @gendai_biz

    先週末の金曜日(3月22日)夜(日時間23日未明)、ロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールを、武装集団が襲撃。少なくとも133人が死亡し、145人以上が負傷する大惨事となった。ロシアでは過去20年で最悪のテロであり、イスラム過激派組織IS(イスラム国)が、SNS上で犯行声明を出した。 ロシアはウラジーミル・プーチン大統領が5選を決めたばかりだが、2年を超えるウクライナ戦争も、一向に停戦の兆しが見えない。それは、勃発から半年を迎えたガザ紛争も同様である。 そんな混迷を深める世界を、私たちはどう見ていったらよいのか。国際テロやインテリジェンスの専門家である軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏が、このほど新著『工作・謀略の国際政治』(ワニブックス刊)を刊行した。まさに今回のモスクワでのテロのような大事件の裏で暗躍する「世界の情報機関とインテリジェンス戦」について、最新情報を網羅した367ページ

    モスクワ「銃乱射テロ」にはどんな「深層」があるのか…? 大事件の裏で暗躍する世界の情報機関とインテリジェンス戦(近藤 大介,黒井 文太郎) @gendai_biz
  • この世界は「無数にある宇宙」のひとつに過ぎない…物理学者たちが「マルチバース」を信じる「深すぎる理由」(佐藤 勝彦)

    宇宙はどのように始まったのか…… これまで多くの物理学者たちが挑んできた難問だ。火の玉から始まったとするビッグバン理論が有名だが、未だよくわかっていない点も多い。 そこで提唱されたのが「インフレーション理論」である。連載では、インフレーション理論の世界的権威が、そのエッセンスをわかりやすく解説。宇宙創生の秘密に迫る、物理学の叡智をご紹介する。 ユニバースからマルチバースへ 近年、さまざまな研究の成果から、マルチバース(multiverse)という言葉が流行してきています。宇宙は一つ(uni)ではなく、多数(multi)であるというのです。実は私のインフレーション理論でも多数の宇宙が生まれることは予言されていて、書でも「子宇宙」「孫宇宙」という言葉がときどき出てきました。そのほかにもさまざまな理論によって、宇宙は多様に存在しているらしいと考えられるようになり、マルチバースという言葉が定着

    この世界は「無数にある宇宙」のひとつに過ぎない…物理学者たちが「マルチバース」を信じる「深すぎる理由」(佐藤 勝彦)
  • トランプはウクライナから手を引く、もう世界を支える力も意思もないという恐怖の事実(畔蒜 泰助) @gendai_biz

    トランプウクライナから手を引く、もう世界を支える力も意思もないという恐怖の事実 ウクライナの運命は明日の世界の映し鏡・後編 そもそもの発端、オバマはロシアの協力が必要だった ウクライナは、なぜこのような窮状に陥ってしまったのだろうか。 それは、前篇「プーチンの核恫喝に屈し続けたアメリカ、首の皮一枚・ウクライナ危機の真実」で解説した、プーチンの核エスカレーション戦略が功を奏したという事だけが理由ではない。2014年のウクライナ危機自体が当初から、アメリカの世界からの撤退の流れの中で起きたことだったからだ。 かつて2014年のウクライナ危機の時に、8月から9月にかけてと、翌年の1月から2月にかけて2回、ロシアの正規軍が投入された。このロシアが優位になっている段階でロシアウクライナは9月にミンスク1合意、そして、ドイツ、フランスの仲介で2月にミンスク2合意が休戦合意として締結された。 実は、

    トランプはウクライナから手を引く、もう世界を支える力も意思もないという恐怖の事実(畔蒜 泰助) @gendai_biz
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/03/05
    “中東問題において一定のバランス・オブ・パワーを作るにはどうすればいいかというと、イランの核問題をなんとかしなければならない。そのためにはロシアの協力が必要である。というのがリセットの根底にあったオバ
  • プーチンの核恫喝に屈し続けたアメリカ、首の皮一枚・ウクライナ危機の真実(畔蒜 泰助) @gendai_biz

    プーチンの核恫喝に屈し続けたアメリカ、首の皮一枚・ウクライナ危機の真実 ウクライナの運命は明日の世界の映し鏡・前篇 アメリカは当初から腰が引けていた なんでこのような結果になったのか。一言で言えば、やはりロシアの状況が悪くなったら最後には核を使うというエスカレーションの脅しがアメリカに対して効いたと言うことだろう。そのためにアメリカは常に後手後手にまわり、いろいろな支援が、当に効果があるタイミングでウクライナに渡るという形にはならなかった。この点、プーチンはうまくやった。 また、ザルジニーは2022年夏から秋にかけてハルキウ州、ヘルソン州西岸を奪い返すことに成功したが、あのタイミングで、実はザポリージャ州を攻略するというプランを持っていたという。これはアゾフ海まで到達し、陸路でのクリミアへの補給路を断ち、クリミア自体を直接、ミサイル等で攻撃できる位置まで進出することを意味した。しかし、ア

    プーチンの核恫喝に屈し続けたアメリカ、首の皮一枚・ウクライナ危機の真実(畔蒜 泰助) @gendai_biz
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/02/24
    “ザルジニーは2022年夏から秋にかけてハルキウ州、ヘルソン州西岸を奪い返すことに成功したが、あのタイミングで、実はザポリージャ州を攻略するというプランを持っていた”
  • プーチンの核恫喝に屈し続けたアメリカ、首の皮一枚・ウクライナ危機の真実(畔蒜 泰助) @gendai_biz

    ゼレンスキーは現実が見えているのか 2月8日、ゼレンスキー・ウクライナ大統領は、ザルジニー・ウクライナ軍総司令官を解任した。2022年のロシア軍の侵攻以来、指揮を執り、ハルキウ州、ヘルソン州西岸などを奪還するという功績を挙げ、国民の人気も高く、海外からも評価されている人物だった。 その彼を戦争が継続中のいま外すというのは合理的ではない。 ゼレンスキー自身の戦争観や国内政治も踏まえた、彼にとっての政治的に合理性をもった判断だったのだろう。ただそれが、ロシアとの戦争をこれからも長期間戦い続ける上で正しいな判断だったかというと、違うだろう。少なくとも、これからの展開を考えて行った行為とは考えられない。 もともとゼレンスキーとザルジニーの間には隙間風があった。様々な説が流れているが、一番注目しなければならない点は、ザルジニーの方がゼレンスキーよりも軍事についてはロジカルであることだ。 今回の経緯を

    プーチンの核恫喝に屈し続けたアメリカ、首の皮一枚・ウクライナ危機の真実(畔蒜 泰助) @gendai_biz
  • シリコンバレーのIT長者が信奉する「TESCREAL(テスクリアル)」の正体…それはもはや「SF脳」の産物だ(池田 純一) @moneygendai

    天文学的超超長期の未来 だから長期主義とは、端的に「人類銀河宇宙進出未来主義」とでも言ったほうがわかりやすいくらいの時空スケールなのだ。長期主義は、遠い未来、全宇宙に広がる新たなデジタル人類の繁栄こそを願い、その実現のためになら、人類が抱える、今、目の間にある様々な社会問題の解決が劣後しても構わないという、一種のSF脳の産物である。つまり、太陽が爆発した後、系外宇宙に進出(避難)した、現生人類の末裔である超人類=デジタル人類の将来こそを憂える思想=物語である。はるか彼方の宇宙を植民してまわる超未来のデジタル人類の話。グレッグ・イーガンのSFである『ディアスポラ』の世界だ。 そのような超未来での損失の可能性と、現代の不具合の可能性を平然と比較衡量し、その結果によって、現在の不都合な事態を見過ごすことも厭わないのが長期主義の立場である。イーロン・マスクのようなシリコンバレーの起業家や投資家の中

    シリコンバレーのIT長者が信奉する「TESCREAL(テスクリアル)」の正体…それはもはや「SF脳」の産物だ(池田 純一) @moneygendai
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2024/02/18
    “長期主義は、遠い未来、全宇宙に広がる新たなデジタル人類の繁栄こそを願い、その実現のためになら、人類が抱える、今、目の間にある様々な社会問題の解決が劣後しても構わないという、一種のSF脳の産物”
  • 「片付け」は防災の第一歩! 専門家に聞いた「防災収納」に役立つグッズと使い方 | FRaU the Earth

    「みんなの防災」STYLE BOOK 「片付け」は防災の第一歩! 専門家に聞いた「防災収納」に役立つグッズと使い方 ひとくちに「防災」といっても、教科書通りのやり方があらゆる人にフィットするとは限りません。万が一のとき、当に安心して避難生活を過ごすためには、ライフスタイルに合わせて“自分の備え”を作ることが大切。トライ&エラーを経て防災スタイルを作った、防災収納インストラクターの松永りえさんに話を聞きました。 ●情報は、『FRaU SDGs MOOK防災』発売時点のものです(2023年8月)。 安心も収納スペースも増える! 防災の第一歩は“片付け”から 松永りえ(まつなが・りえ) 防災収納インストラクター。熊県在住。著書に『もしもに役立つ、いつものモノ選び』(エムディエヌコーポレーション)など。 2016年、熊地震での被災をきっかけに防災に力を入れ始めた松永りえさん。防災をテーマにメ

    「片付け」は防災の第一歩! 専門家に聞いた「防災収納」に役立つグッズと使い方 | FRaU the Earth
  • 「台湾有事」はすでに始まっている! 「複雑で濃密な歴史」が緊張関係を生んだ。(若林 正丈)

    台湾有事」はすでに始まっている! 「複雑で濃密な歴史」が緊張関係を生んだ。 『台湾歴史』著者・若林正丈氏に聞く(前編) 〈「台湾人として胸を張ろう(台湾人要出頭天)」とは、80年代の民主化要求の集会やデモで頻繁に叫ばれたスローガンの一つである。「台湾語」(福佬語)で叫ばれたこのフレーズは、台湾の民主化運動が、蔣経国の慎重な政権人事の「台湾化」政策にもかかわらず、それに満足できない省人のエスニックな反発を動員して展開していったことの証左であるが、それを推進する社会的主体は70年代にはすでに台湾社会にその姿を現していたのであった。〉(『台湾歴史』p.124) 「この島を故郷と思う者は、みんな台湾人だ」 ――省人、外省人に、原住民、客家…といった言葉が、台湾歴史のわかりにくいところですね。 若林 台湾ではそこで、民族とか人種とは全く違う概念で、「族群」という言葉が使われています。 「

    「台湾有事」はすでに始まっている! 「複雑で濃密な歴史」が緊張関係を生んだ。(若林 正丈)
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2023/12/11
    “李登輝氏(1923-2020)が、「台湾に住んで、この島を故郷を思う者はみんな台湾人だ。この島にいつやってきたか、なんていうのは関係ないんだ」と語った言葉が、現実になりつつあるのでしょう。”
  • 「台湾有事」はすでに始まっている! 「複雑で濃密な歴史」が緊張関係を生んだ。(若林 正丈)

    経済発展と民主化を達成し、ますます存在感を高めている台湾は、どんな歴史を歩み、どこへ向かうのだろうか。中国との緊張が高まるなか、2024年1月の総統選挙を控えて、新刊『台湾歴史』(講談社学術文庫)の著者、若林正丈氏に聞いた。変容する「台湾人」のアイデンティティを見つめてきた若林氏が感じる「有事」とは――。 「まつろわない人たち」への情報戦 ――このの最後に〈「台湾有事」はすでに始まって久しい〉と書かれていますね。 若林 私のいう「台湾有事」というのは、政界やジャーナリズムでいうのと、だいぶ違う意味だと思います。 通常、台湾有事といえば、中国がいずれ軍事行動に出る、その時アメリカは出てくるのか、日はどちらにつくのか、そういう話ですよね。でも、私はそういう話は専門ではないし、あんまりしていないのです。 中国のロジックからすると、台湾は「中国の一部」に決まっているわけです。一方で台湾の政府

    「台湾有事」はすでに始まっている! 「複雑で濃密な歴史」が緊張関係を生んだ。(若林 正丈)
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2023/12/11
    中国が考えていることは/台湾政府に対して、台湾の住民に失望させる。軍事的にも経済的にも「やられちゃうかもしれない」と思わせて、台湾政府に対するコンフィデンスを減少させることを狙っている
  • イスラエルの孤立主義とパレスチナ人のメンタルヘルス:国際社会に心はあるか(鶴見 太郎)

    パレスチナにおける「心」の傾向 そして、その心理状態は、人間であるパレスチナ人が、やはり人間であるイスラエル人、特にイスラエル兵と対峙する際の特定の形に対応したものとなっている。つまり、心を持たない自然が引き起こす災害による苦しみとは異なり、人間によって傷つけられるという固有の経験をパレスチナ人は積んできたのである。 心理学者のブライアン・K・バーバー(Barber 2008)は、若者が政治的暴力をどのように経験し、それがどのような心の志向性につながるのかを、ボスニアとパレスチナを比較しながら明らかにした。ボスニアについてはサラエヴォで2002年に、パレスチナについてはガザで1998年に行った調査がそのもととなっている。 ボスニアの紛争は、いわゆる民族対立のイメージに近いもので、圧倒的な勢力を持つアクターが存在しないなかで、相互不信の末に殺し合いにまで発展してしまった例である。破壊的な紛争

    イスラエルの孤立主義とパレスチナ人のメンタルヘルス:国際社会に心はあるか(鶴見 太郎)
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2023/11/06
    “過半数が自らの闘争にある程度希望を見出していたことである。男女ともに85%が紛争に際して努力する価値があると考えていた。”
  • イスラエルの孤立主義とパレスチナ人のメンタルヘルス:国際社会に心はあるか(鶴見 太郎)

    ポグロムの記憶は続く ロシアを含むヨーロッパでユダヤ人が暴力の対象となったことについては、個々のユダヤ人も、ユダヤ人全体としてもまったく責任がない。内戦期のポグロムは、ボリシェヴィキの赤軍とそれに対抗する白軍、さらにウクライナ民族主義者などが入り乱れるなかで、ユダヤ人がなかば「八つ当たり」される構図のなかで発生した。死者は6万人から20万人と推定されるが、体系的な調査が当時行われなかったため、詳細は不明なところも多い。その後さらにインパクトを持ったホロコーストの陰に隠れ、その責任追及は始まってすらいない。 これに対して、パレスチナにおいて、アラブ人がユダヤ人に暴力に向けた際、個々のユダヤ人にその暴力を向けることは正当化しえないとしても、アラブ人がユダヤ人全体に対して抱いていた不満は、シオニストがパレスチナにユダヤ人の民族的拠点を打ち立てようとし、そこにイギリス帝国が絡んでいるように見えてい

    イスラエルの孤立主義とパレスチナ人のメンタルヘルス:国際社会に心はあるか(鶴見 太郎)
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2023/11/06
    “ホロコーストに対する補償は西ドイツがある程度まで行っていたが、ポグロムはまるでなかったことにされている。しかるに、その記憶が現在まで息づいていることは、ハマースからの奇襲に対して再び「ポグロム」とい
  • イスラエルの孤立主義とパレスチナ人のメンタルヘルス:国際社会に心はあるか(鶴見 太郎)

    2023年10月に始まったイスラム組織ハマースとイスラエルの衝突は、いよいよイスラエル軍によるガザ地区への地上侵攻という重大な局面に進もうとしている。発端はハマースによる攻撃にあったが、その後のイスラエルはアメリカや国連の言うことにも耳を貸さない強硬な姿勢を見せ続けている。イスラエルはなぜそのような態度を崩さないのか? 『イスラエルの起源』(講談社選書メチエ)の著者・鶴見太郎氏が、現在の情勢に向けて根から問い直す格論考をお届けする。 なぜイスラエルは「孤立主義」なのか 拙著『イスラエルの起源』では、イスラエルを作ったユダヤ人の多くの出身地域である旧ロシア帝国に照準を合わせ、イスラエルの軍事主義の歴史的起源を探った。軍事主義の質の一つは孤立主義である。他者と協調するよりも、一旦他者を遮断して自らの盾を強化し、できるだけ自己完結できるようにする。他者に近づく場合も、その盾を持ちながら、決

    イスラエルの孤立主義とパレスチナ人のメンタルヘルス:国際社会に心はあるか(鶴見 太郎)
  • 日本がホスト国となる「G7外相会議」で問われる「ガザをめぐる危機」への日本の態度(篠田 英朗) @moneygendai

    何を討議すべきか 日が中立的な立場を捨て去ることなく、しかし受け身な姿勢から脱却することによって、劣勢のG7の存在感を高めることにも貢献できる道はないか。 世界の大半の諸国により強くアピールするためには、当たり前のことだけでなく、さらに前に一歩進んだ対応をする努力を見せていきたい。 軍事行動の停止を強く要請することが、イスラエルの自衛権行使の擁護にこだわるアメリカの賛同を得られないとすれば、アメリカも賛同するガザの市民に対する人道支援の充実策に関して、踏み込んで努力する姿勢を見せたい。 現在、日を含めたG7諸国は、国連などの国際機関を通じたガザへの人道支援に〇〇ドル拠出する云々といった内容の声明を発し続けている。残念だが、これでは効果が乏しい。なぜなら今問題になっているのは、人道支援をガザに入れられないことだからだ。問題から目をそらして、巨額とも言い切れない額面のお金を少しずつ積み上げ

    日本がホスト国となる「G7外相会議」で問われる「ガザをめぐる危機」への日本の態度(篠田 英朗) @moneygendai
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2023/11/06
    “G7にとって重要なのは、国連PKOにおける堅実な実績があり、友好な関係にあり、しかもイスラム圏にあるASEANのインドネシア、あるいはバングラデシュなどであろう。”
  • ハマスの「イスラエル攻撃」で泥沼の構図に引きずりこまれた欧米諸国と「日本の取るべき立場」(篠田 英朗) @moneygendai

    終わりなき「対テロ戦争」:三つの戦争の構図の泥沼にはまる欧米諸国 ハマスによるイスラエル領内での凄惨なテロ攻撃に対して、イスラエルが苛烈な報復攻撃を始めた。ハマス(あるいは「ハマス等テロリスト勢力」)のテロ攻撃は凄惨であるだけではない。ガザ地区住民の生活を犠牲にして、イスラエルの過剰反応を引き出すことを狙った行為だと言わざるを得ない点で、極めて陰湿なものだった。 これに対してイスラエルが、自らも別の戦争犯罪行為を行うことを辞さない苛烈な態度でガザを攻撃し、地上軍を攻め込ませようとしている。ハマスを軍事的に圧倒することはできるだろう。しかしガザ全体を長期にわたって完全に平穏にして統治することは難しい。パレスチナ問題全体や周辺諸国との外交関係の悪化も避けられないだろう。イスラエルとの団結を示す欧米諸国は、共犯関係に入ることを辞さない覚悟を内外に示して、イスラム圏全域との関係悪化に陥る負の連鎖に

    ハマスの「イスラエル攻撃」で泥沼の構図に引きずりこまれた欧米諸国と「日本の取るべき立場」(篠田 英朗) @moneygendai
  • 「本当に中国がつくったのか?」…ファーウェイ最新スマホに搭載された中国製「謎のチップ」に日米欧が絶句したワケ(吉沢 健一) @moneygendai

    日米欧の政界や産業界に衝撃が走っている。中国には「絶対不可能」とされていた半導体チップの超微細化を、「謎の技術」で実現してしまったからだ。 軍事兵器やAIの頭脳となる先端半導体を米国や台湾などに依存せず、中国が自前確保できるようになることも意味する。中国の強大化を防ごうと日米欧が厳しい輸出規制で築こうとしていた対中包囲網に、ポッカリと抜け穴が開いてしまったのか。 「まだよく分かっていない。より詳細な情報を調べているところだ」 米商務省が9月初旬、ロイター通信などの取材に対してこう曖昧に返答したのは、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が8月末に予告なく発売した最新スマートフォン「Mate 60 Pro」に搭載されていた、謎の半導体チップ「麒麟(Kirin)9000S」のこと。中国での製造を示す「CN」と刻印されていた。 チップは、スマホなどデジタル製品を動かず頭脳だ。電気信号の流れ

    「本当に中国がつくったのか?」…ファーウェイ最新スマホに搭載された中国製「謎のチップ」に日米欧が絶句したワケ(吉沢 健一) @moneygendai
  • 2024台湾総統選、国民党の急落、第三極台湾民衆党の台頭で、早くも波乱の予感(田 輝) @gendai_biz

    いきなり、お詫びと訂正 来年1月13日(土)に投票が行われる台湾総統選挙まであと半年となった。現在は主要3候補が出そろい、序盤戦を終えたところと言えようが、稿ではこれまでの選挙情勢を概観したい。 まず、筆者がこれまで2回行った予想を振り返り、一部修正を加えておきたい。2022年12月9日付の「統一地方選挙で民進党大敗! とはいえ必ずしもそのままになるとはいえない2024年台湾総統選大予想」については、命に推した民進党の頼清徳氏と国民党の侯友宜氏が順調に公認候補となったところは合格点であるが、台湾民衆党の柯文哲氏については、「2024年の総統選に出馬すると見られている」は良いとして、「台北市民の評判も今一つだっただけに、勝利の可能性はあまり高くない」の部分は、現状を見ると「勝つ可能性もある程度ある」に修正すべきと感じており、理由は後述する。 次に、2023年2月28日の「習近平の気、拡

    2024台湾総統選、国民党の急落、第三極台湾民衆党の台頭で、早くも波乱の予感(田 輝) @gendai_biz
  • 2024台湾総統選。三つ巴であらゆることが起こりうるが、どう転んでも中台は現状維持志向(田 輝) @gendai_biz

    2024年1月に行われる台湾総統選。民進、国民両党の一騎打ちではなく、第3極の台湾民衆党候補の台頭で三つ巴。前編「国民党候補の急落、第三極台湾民衆党候補の台頭で、早くも波乱の予感」で見たようにいずれも過半数を抑えていない。あらゆることが起きる可能性がある。 総統選勝利の肝は2位と3位? さて、選挙戦はこのまま頼氏が逃げ切るようにも見えるが、ことはそう単純ではない。台湾の選挙を左右する要素としてよく指摘される「棄保効果」がどうなるかが極めて重要な意味を持つ。「棄保効果」とは、有力な3人の候補がいる場合、事前の予想で3位になりそうな候補の支持層が、1位が予想される候補よりは2位が予想される候補の方がベターと判断した場合、投票時に2位予想の候補に票を入れることを指す。 台湾の総統選挙には1、2位による「決選投票」のしくみはないので、最初の投票で3位になりそうな候補を「棄」てて、2位になりそうな候

    2024台湾総統選。三つ巴であらゆることが起こりうるが、どう転んでも中台は現状維持志向(田 輝) @gendai_biz
  • 「プーチン神話」をたった一日で瓦解させた「プリゴジンの反乱」とは、いったい何だったのか?(北野 幸伯) @gendai_biz

    プリゴジンとロシア軍幹部の対立 プリゴジンは、ロシア正規軍のだらしなさに対する憤りと、自分が大活躍しているという驕りから、次第に増長していく 昨年の11月には、 「ゼレンスキーは現在ロシアに敵対する国の大統領だが、強く、自信があり、現実的で、いいヤツだ」 と発言している。 これは、ロシアの「公式見解」とは全く異なる。ロシア政府は、ゼレンスキーについて、「ネオナチの麻薬中毒者」と定義している。 プリゴジンは4月14日、爆弾発言をした。産経新聞4月15日。 〈 ロシアによるウクライナ侵略で、露軍側で参戦している露民間軍事会社「ワグネル」トップのプリゴジン氏は14日、 「プーチン政権は軍事作戦の終了を宣言すべき時だ」 とする声明を交流サイト(SNS)上で発表した。 同氏はまた、露軍は「東部ドネツク州全域の制圧」とする主目標を達成できそうもない上、ウクライナ軍の反攻で敗北する可能性があるとも警告し

    「プーチン神話」をたった一日で瓦解させた「プリゴジンの反乱」とは、いったい何だったのか?(北野 幸伯) @gendai_biz
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2023/06/28
    “昨年の11月には、「ゼレンスキーは現在ロシアに敵対する国の大統領だが、強く、自信があり、現実的で、いいヤツだ」と発言”
  • 「プーチン神話」をたった一日で瓦解させた「プリゴジンの反乱」とは、いったい何だったのか?(北野 幸伯) @gendai_biz

    崩壊した「プーチン神話」 「プリゴジンの乱」は、たった一日で終わった。しかし、プーチン政権への影響は甚大だ。 まず、「反乱」が起きたことについて。 プーチンは、「完全独裁者」で、ロシアのすべてを掌握しているのではなかったか? ところが実際には、「プーチンの料理人」と呼ばれる男の反乱を止めることができなかった。 さらに、ワグネルが善戦したことについて。 ワグネルは、たった一日でロストフナドヌー、ヴォロネジを支配下においた。この二つは、人口100万人を超える大都市だ。 さらに、ワグネルは、たった1日でモスクワから200kmまで迫った。ロシア国内の防衛体制の脆弱さが世界に知れ渡った。 そして、プーチン自身の弱さについて。 プーチンは24日朝、「裏切り者を罰する」と宣言した。ところが同日夕方には、プリゴジンとワグネルを許し、「犯罪容疑を取り下げ、安全を保証する」と変わった。 このことは、「ロシア

    「プーチン神話」をたった一日で瓦解させた「プリゴジンの反乱」とは、いったい何だったのか?(北野 幸伯) @gendai_biz
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    mmsuzuki 2023/06/28
    “ところで、プーチンは、なぜ「裏切り者」プリゴジンに寄り添ったのか? 内戦勃発を回避するためだったかもしれない。しかし、国民はそう取らない。「戦ったら勝てないから、プーチンは譲歩した」と解釈する。”
  • 「トランプの一番弟子」と「イーロン・マスク」、二人のタッグが奉じる「進歩的保守主義」の正体(池田 純一) @gendai_biz

    トランプの一番弟子」の登場 2023年5月24日、フロリダ州知事のロン・デサンティスは2024年大統領選への立候補を表明した。ドナルド・トランプ前大統領に対する最強の挑戦者として長らく立候補が待たれた共和党の政治家だ。 立候補の公表を行う場として、デサンティスは、イーロン・マスクとともにTwitterの音声ストリーミングサービスであるTwitter Spacesを選んだ。マスクとデサンティス。前回も触れたように、ともにX世代のお騒がせ保守の二人。その組み合わせに何が起こるのか期待を寄せるものは多かった。 デサンティスは2018年、トランプ前大統領の厚い支持を得てフロリダ州知事に初当選した。いわばトランプの一番弟子と言われてもおかしくはない人物なのだが、再選を目指した昨年(2022年)の選挙では、トランプの後光が指さなくても大勝し、それ以後、ポスト・トランプの共和党大統領候補として期待が寄

    「トランプの一番弟子」と「イーロン・マスク」、二人のタッグが奉じる「進歩的保守主義」の正体(池田 純一) @gendai_biz
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    mmsuzuki 2023/06/13