北海道大学は、北欧原産の大型外来ナメクジ「マダラコウラナメクジ」の北海道内における分布拡大の状況を、一般市民より寄せられた目撃情報を基に把握したことを発表した。さらに、在来の大型ヒルがマダラコウラナメクジを捕食者している可能性が示された。同成果は、生態系や農作物へ悪影響を与え得る侵略的外来種であるマダラコウラナメクジの現状と今後の動向に、重要な示唆を与える成果であるという。 同成果は、北海道大学 大学院農学研究院森林生態系管理学研究室の森井悠太氏、および日本学術振興会特別研究員の中野隆文氏によるもので、7月17日に「BioInvasions Records (Open Access Journal)」にてオンライン公開された。 外来種の中でも、生態系や農作物に大きな影響を与える外来種は「侵略的外来種」と呼ばれ、状況に応じて積極的な対応が求められる。同研究で扱ったマダラコウラナメクジは世界的