じぇにゅいん作『俺、りん』は「小説家になろう」に連載され、日本人が日本語で書いた作品ながら、日本語版書籍の前に韓国語版が出た。刊行を手がけた株式会社イメージフレームの朴寛炯(パク・グァンヒョン)編集長と、出版エージェントであるコミックポップ・エンターテインメント代表であり、日本の漫画研究誌などにも寄稿しているライター、翻訳家の宣政佑(ソン・ジョンウ)氏に、刊行の経緯を訊いた。 ※インタビュー前編はこちら。 ■韓国ではラノベはエスタブリッシュメントには知られていない――韓国ではライトノベル(日本から翻訳されたものでも、韓国オリジナルのものでも)は世間的にはどういう扱いでしょうか。日本では、文壇的なところからの評価は低いですが、世間的な認知度で言えばだいぶポピュラーなものになってきましたが……。 朴:ここ2~3年間は小説分野のベストセラーの20~30%ほどをライトノベルが占めていましたし、一般