米国著作権局による孤児著作物と大規模デジタル化の報告書 2015年6月4日に米国議会図書館内に置かれている米国著作権局(以下著作権局)が“Orphan Works and Mass Digitization: A Report of the Register of Copyrights”(以下報告書)を公開した。この報告書において著作権局は,孤児著作物と大規模デジタル化について,著作権者調査や交渉のための情報が不足していることや,著作権者と利用者の間で交渉が必要になった場合の手続きが非効率的であるといった課題があると指摘している。これらの問題に対処することで,過去の作品を利用可能とし,新たな創造や学習への活用といった機会を広く提供することができるとしている。著作権局は過去にもパブリックコメントの募集や孤児著作物,大規模デジタル化を対象とした報告書の公表,ラウンドテーブルの開催等を通じて,孤
アメリカのオレゴン州ポートランドの本屋さんでライトノベルがどのように売られているのかを調査してみました。ポートランドにはたまたま滞在していただけなんですが、ポウエルズ・ブックストアというかなり大きな本屋があります。この本屋は、古本も新本もサイズもまちまちな本も全て著者別にまとめてアルファベット順で棚に並べるという点でもかなりユニークです。 それはともかく、中に入って探してみると当然のことながら「Light Novel」なんてジャンルの棚はありません。そのうちに「Manga」と「Graphic Novels」の棚が並んでいるところにたどり着きました。Graphic Novelは我々の想像するアメリカのコミックだと思っていればおおよそ合っている筈です。棚の量を比べてみると、MangaはGraphic Novelsの1/4ぐらいでしょうか。Mangaを多いとみるか少ないと見るか、、、 このMan
電子書籍に関連し、世界中の図書館は今、“デジタルルネサンス”とでも呼ぶべき状況にある。米国、英国、カナダの図書館が直面する大きなトレンドを紹介。 大手出版社が電子書籍の提供をしっかりとコミットするようになるにつれ、世界中の図書館は今、“デジタルルネサンス”とでも呼ぶべき状況にある。ここでは米国、英国、カナダの図書館が直面している大きなトレンドを取り上げたい。 Library Journalがまとめた最近のレポート(PDF)によると、現在、米国で電子書籍を提供する図書館は全体の95%。2012年、2013年は89%の状態が続いていたので頭打ちになったかと思われていたが、再びの伸びを見せている。 上述のレポートによると、図書館が提供する電子書籍のラインアップは平均して2万244作品。ただしこれは大規模な図書館の数値が全体を押し上げており、中規模な図書館の平均でみると1万434作品となる。 米国
米国テキサス州ベア郡サンアントニオの公共図書館“BiblioTech”とサンアントニオの住宅公団“San Antonio Housing Authority”が提携し、2館目の紙の本のない公共図書館“BiblioTech”を設立すると発表されています。 First digital library and housing authority partnership established SAHA development to include second BiblioTech branch(San Antonio Housing Authority, 2014/12/15) http://www.saha.org/pdf/BiblioTechWest14.pdf San Antonio Housing Authority http://www.saha.org/ BiblioTech ht
2014年10月31日、米国の公共図書館における電子書籍の利用動向についての調査報告書 “Ebook Usage in U.S. Public Libraries”の2014年版が刊行されました。Library Journal誌が行う電子書籍の利用動向の調査シリーズの1つで、5回目に当たるとのことです。 サマリーによると、調査は2014年4月4日から7月2日にかけて行われ、米国全土の公共図書館538館から回答があったとのことです。また、以下の主要な数字も公開されています。 ・公共図書館の95%が電子書籍を提供しており、2010年の72%、2012年および2013年の89%と比較して増加している。 ・電子書籍のコレクションは74%がフィクション、26%がノンフィクション(紙媒体の資料は57%がフィクション、43%がノンフィクション) ・全米の公共図書館が2014年の会計年度で電子書籍に費やし
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本のタイトルが、そのままテーマになっている。 「結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか?」 著者の板越ジョージは、実際にアメリカで日本のアニメ、マンガを販売する仕事に従事し、その実体験的な立場から本を書いている。それでお題目に掲げられている「儲かっているのか?」という問い。この問いに対しては、残念ながら「NO」である。あまり儲かっていない。 では受け入れられていないのか? と問われるとそういうわけではない。 「アニメやマンガに関するコンベンションでの集客数や、実際アメリカに住んでいての肌感覚では、日本のアニメの人気の衰えはまったく感じません。むしろ、世代から世代へと、時代とともにアニメに慣れ親んだ分母は増えていっていると思います。」(32ページ)。 それだけ支持されているのに、しかしビジネスとしては成功していない。それは何故なのか? 板越ジョージは、当事者の目線からその謎を解き明かし
学校帰りの子どもが集まってきては、好きな本を読みふけっている。実はこれ「リトルフリーライブラリー」と呼ばれる、小さな無料の図書館なのだ。ここに並んでいる本は、誰でも自由に持ち帰ることができる。本を借りに来た女の子は「この図書館が大好き。遠くまで行かなくてもいいから」と話していた。 本は、近所の人が寄付した古本が中心だ。自分が気に入った本をみんなにも楽しんで欲しいという気持ちが詰まっている。目の前の家の住民が管理し、「1冊借りて、返すときには1冊寄付して下さい」と呼びかけている。“小さな図書館”には、本好きの人たちが次々と訪れ、地域の交流の場になっている。 “小さな図書館”の発案者、トッド・ボルさん。新しく“図書館”を始める人のために、自ら本箱を作って届けることもある。始めたのは今は亡き母親への思いからだった。母親のジューンさんは、学校の英語教師で、いつも本の読み聞かせをしてくれた。「母は読
2013年3月19日、米国連邦最高裁判所が、Kirtsaeng v. John Wiley & Sons裁判に関して、原告のWiley社の訴えを退ける判決を下したようです。 同裁判は、Wiley社が、同社の教科書の廉価なアジア版を米国に輸入して販売していたタイ人男性を著作権侵害で訴えていたものです。ここでは、国外で印刷された図書にファーストセールドクトリン(合法的に入手したものは著作権者の許諾なく販売・貸出できる)が適用されるかどうかが争点となり、その行方は図書館の貸出サービスにも影響が出るとされ、注目されていました。今回、最高裁からはファーストセールドクトリンが適用されるという判断がなされました。 判決に関して図書館界、出版界の双方からコメントが出ており、例えばLibrary Copyright Allianceは、「図書館と利用者にとっての完全勝利」だとしています。 Supreme C
海外の(電子)書籍をめぐる2つの「都市伝説」 電子書籍について語る解説や評論には、くりかえし目にする「通説」がいくつかある。その中でも最もよく聞かれるのが、次の2つである。 「日本の書籍流通のあり方は、世界の中で特殊であり、本の売り上げ不振の原因となっている。それがまた、電子書籍普及の障害にもなっている」。「米国、欧州とも電子書籍の価格を出版社が決める『エイジェンシー・モデル』は違法ということになった」。 この2つの通説は、さまざまな形に姿を変えながら、日本の電子書籍に関する議論の前提となってしまっている。政府・民間の各種報告書でも、話の「枕」的に使われることが多い。 しかし、実はこの2つとも、事実に反するのだ。今回は、誰もが事実だと思っているこの2つの「都市伝説」について、真実を明らかにしてみたい。 「委託販売」と「再販制度」 議論の前提として、日本の書籍市場について簡単に説明しよう。日
米国では電子書籍の貸し出しが受けられる図書館が増えているが、それはほとんどの消費者にはまだ認知されていないようだ。 デジタルデバイスを利用しての読書は一般的消費者にとってかなり人気があるということが分かっている。Amazon、Barnes & Noble、Koboの電子書籍リーダーはより大きな可能性を獲得しつつあり、電子書籍はハードカバー書籍よりも売れている。 しかし、米非営利調査機関Pew Research Centerが行ったアンケートによると、ほとんどの消費者は図書館から無料で電子書籍を借りられることにまったく気づいていないようだ。 米国人読者の62%以上は地元図書館が貸出用電子書籍を蔵書しているかについて知らず、昨年は電子書籍を利用する16歳以上の米国人のうち、図書館から電子書籍を借りたことあるのはわずか12%だった。図書館の電子書籍の蔵書状況に関する設問に対して、回答者の66%は
LukeW | Data Monday: E-reading E-books こういうデータって面白いので、気になったものをざっと訳しておく。すべてのデータにソースがついてるのはありがたい。これを何かに使う方は、(訳する過程でニュアンスが変わっていたらいけないので)ちゃんとソースにあたってくださいね。 2011年の1月、子供向け、ヤングアダルト向けの電子書籍の売り上げは390万ドルだった。その売り上げは一年後の2012年1月には2260万ドルにあがっている(ソース)。 成人向け電子書籍の場合、2011年1月には6660万ドルだった売り上げは、2012年1月には9950万ドルになった(ソース)。 この分野が大きいというのはなんとなく想像できる。 2011年の12月中旬の時点で、アメリカ人成人の17%が2011年に電子書籍を読んだと報道されたが、2012年2月にはその率は21%に増加した(ソー
米国の第2巡回区控訴裁判所が、2011年8月に、国外で印刷された図書は著作権者の許諾なく販売・貸出できないとの判決を出したとのことです。この裁判は、Wiley社の教科書の廉価なアジア版を米国に輸入し販売していたタイ人の男性を同社が著作権侵害で訴えていたもので、合法的に入手したものは著作権者の許諾なく販売・貸出できるという「ファースト・セール・ドクトリン」(first sale doctrine)が適用されるかどうかが争点となっていましたが、控訴裁判所は、国外で印刷(製造)された図書にはファースト・セール・ドクトリンが適用されないとしたようです。この判決を受けて、図書館界では、貸出業務に影響が出るのではないかと懸念する意見が出ているようです。 Court Rules First Sale Doctrine Only Applies to Works Manufactured in U.S.(
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