鳩山由紀夫前首相は20日、米軍普天間飛行場の沖縄県内移設の理由に軍事的抑止力を挙げたことを「方便」だったとした自らの発言について「宗教では『方便』とは真理を導くための手段」と釈明した。北海道伊達市での講演で語った。 鳩山氏は「方便」という表現について「真理、すなわち普天間を辺野古に移設しなければいけないということを決めていて、そこに導くための手段として、抑止力という考え方を申し上げた」と説明した。広辞苑(岩波書店)によると、「方便」は仏教用語で「衆生を教え導く巧みな手段。真理に誘い入れるために仮に設けた教え」との意味がある。