近未来のAR・VR技術を題材にしたアニメ映画「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」。昨年から今年にかけてスマートフォンゲーム「Pokemon GO」が社会現象になるなど、AR技術は身近になりつつある。しかし、進化した近未来の技術を想像し、アニメの世界で描くのは容易ではないはず。架空のガジェットや技術はどう描かれたのか、その制作裏話を伊藤智彦監督に聞いた(※ストーリーの核心に迫るネタバレはなし)。 「効率化なるものには異を唱えています」 ――「劇場版SAO」は、AIなどの技術がテーマになっている。こうした技術が今後発展していく中で、伊藤監督はどんな社会になってほしいと考えているか。 伊藤監督 基本的にそうした技術は、人がやることを楽にするために作られているはず。作業時間がそれまでより短くなったことで生まれる余裕を使って、考える作業をするというのが、科学進歩の歴史だっ