先月4月20日、インド宇宙研究機関( ISRO )は、ベンガル湾沿いのシハリコタにあるサティシュダワン宇宙センター(SDSC)第二発射台から、極軌道打ち上げ用PSLVロケット(C-12)により二つの人工衛星を打ち上げた。 一つはアマチュア無線用の中継システムを積んだ「ANUSAT」(Anna University Microsatellit)というインドのアンナ大学が開発した小型衛星、もう一つは、合成開口レーダーを搭載したリモートセンシング衛星「RISAT-2」(Radar Imaging Satellite 2)。 スパイ衛星を打ち上げか この「RISAT-2」に関して、ISRO側は「原則的に気象や農業のための地球観測が目的」と主張したが、各国報道機関は実質的にはスパイ衛星=偵察衛星ではないかと見ている。