鄧艾が伐蜀の前に見た夢の内容について他の者に尋ねたところ、「蜀に勝てるが帰れない」との回答を受けたという逸話があります。 『三国志』巻二十八、鄧艾伝 初,艾當伐蜀,夢坐山上而有流水,以問殄虜護軍爰邵。邵曰:「按易卦,山上有水曰蹇。蹇繇曰:『蹇利西南,不利東北。』孔子曰:『蹇利西南,往有功也;不利東北,其道窮也。』往必克蜀,殆不還乎!」艾憮然不樂。 この的中した夢の解釈を述べた人物は、殄虜護軍の爰邵です。 鄧艾の麾下に居た武将でしょう。 それにしても「爰姓」は珍しいですね。 伐蜀の時の鍾会の配下に「參軍爰𩇕」が居ますが、 『三国志』巻二十八、鄧艾伝、注引『荀綽冀州記』 (爰)邵起自幹吏,位至衞尉。長子翰,河東太守。中子敞,大司農。少子倩,字君幼,寬厚有器局,勤於當世,歷位冀州刺史、太子右衞率。翰子俞,字世都,清貞貴素,辯於論議,採公孫龍之辭以談微理。少有能名,辟太尉府,稍歷顯位,至侍中、中