タグ

思想と先秦に関するnagaichiのブックマーク (12)

  • 大器晩成の意味

    増田で『老子』もしくは『魏書』を引いている投稿があったので、久しぶりに『老子』の原文に触れた。 「大器晩成」っていつも疑問で、漢代以降の「大人物(あるいは大事業)は時間をかけて完成するのだ」的な解釈でもいいんだけどさ。 最近、古い文字資料が出てきて「大器免成」と書かれてて、「大器」は成立することを免れる、だから成立しないのだ、なんて逆の解釈することもある。 この新解釈は耳目を引きがちだが、それゆえに、取ってつけたような印象を受ける。 老子の原文、「大器晩成」がある辺りはおんなじような文構成になっている。 明道若昧。進道若退。夷道若纇。上徳若谷。大白若辱。廣徳若不足。建徳若偸。質眞若渝。大方無隅。大器晩成。大音希聲。大象無形。 明るい道は暗きがごとし。 道を進んでいるようで退いている。 高い徳は谷のように深く。 大いに白いものは辱(よご)れているように見え、 広い徳は、足りていないように見え

    大器晩成の意味
    nagaichi
    nagaichi 2017/06/30
    思想面は詳しくないけど、歴オタ的にいうと、『老子』も近年の楚簡の出土で新展開してたりするから。
  • 最古の「禅譲」思想は、インフルエンザウイルスのような危険な異物だった!?

    血縁による王位の継承を全否定して、賢人王を立てるのが「来の禅譲」だったが、初の賢人王国家の戦国燕がナポレオンのように負けて、この世から消えた。そして、創作された五帝・夏王朝の神話について。

    最古の「禅譲」思想は、インフルエンザウイルスのような危険な異物だった!?
    nagaichi
    nagaichi 2016/03/22
    燕王噲が子之に「禅譲」した件か。
  • 中国で孔子が尊ばれる理由が分からない

    斉の宰相妟子(妟嬰。春秋史上最高の名宰相妟管子の片方)に「コイツの理屈は王侯貴族にしか通じない」と称される程、 孔子(孔丘)の評価は実はあまり芳しくない。 それなのに弟子の顔回があまりにも有名でその師匠曰くという所に魯の孔子が出て来るだけで、 中国では非常に尊ばれているのである。 加えてこの孔子と言う人物は中国曰く聖人君子の代表格とされるが、 呉の季札同様さして何かを成し遂げたでもないのにやたら持ち上げられる。 伝え聞いた所では……という塩梅で多少誇張された表現がこの孔子の周囲には多い。 更に孔子は当時仕官を断った妟子に対して、後に大した事がない奴だと扱き下ろしてる。 このように自分で何かを成し遂げていない上に傲慢な人間にも拘らずやたら名声だけが付いて回っている人物が 中国では尊ばれる風潮がある(孔子の子孫孔融も同様)。 三国時代に目を向けると、劉備玄徳や関羽雲長、諸葛亮孔明が「三国志演義

    中国で孔子が尊ばれる理由が分からない
    nagaichi
    nagaichi 2014/12/16
    初期教団の発展ということでは、とくに子貢や子夏の力が大きかったと思うけど。もう少し長いスパンで見れば、儒教の礼教としての側面が王朝の制度を整えるのに都合が良かったのだろうと思う。
  • 孫子(そんし) - 東京下町巡りと中国史・群龍天に在り(FC2版)

    管理人が生まれ育った東京下町の歴史を調査。最近では「江戸しぐさ」の調査も。原田実『江戸しぐさの正体』(星海社新書)の巻末参考文献にも出ています 2024.12 « 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 » 2024.02 三巻。十三篇。春秋の孫武の著。一時期孫武の孫・孫臏の著とも考えられていたが、現在では孫武著とするのが一般的。中国の代表的な兵法書。「漢書・芸文志」に、 「呉孫子兵法八十二篇.図九巻.」とあるが、現在のものは後世の付加部分(六十九篇?)を魏の曹操が削除して原型にもどしたもので、竹簡に書かれた最古のテキストも十三篇でまとまっており、これはほぼ原書に近いと見られる。 思想的には一般的に道家の影響が大きいとされるが、孫子が実体験から割り出したものに、儒家や法家、そして道家風の考え方が加わっているというのがより正

  • 儒教に関する身も蓋もない、しかし決して間違っているわけでない簡単な解説。(岩波新書・浅野裕一) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    …孔子は、魯の都・曲阜でにわかに礼学の師匠を名乗って門人を集め、自分は夏、殷、周三代の王朝儀礼について完璧な知識を持っていると豪語したのである。 孔子の礼学は、彼がかき集めた一知半解の断片的知識を、自分の想像力でつなぎ合わせただけの、空想の産物でしかなかった。このように孔子の思想活動の出発点そのものが、極めて詐欺的な性格の強いものであった。しかも孔子は、魯に周に代わる新王朝を樹立して自ら王者となり、わが手で復元した周初の礼制を地上に復活させようという誇大妄想に取り付かれる。 孔子はこの狂気を帯びた妄想を引っさげて諸国を流浪し、各国の君主にその採用を求めたが、どこの君主からも全く相手にされず、もとより実現はしなかった。 だが孔子の夢想が現実世界に阻まれて挫折したとの怨念は、孔子の後学たちの間に広く浸透し、以後儒教の中に深い陰翳を刻むことになる。 古代中国の文明観―儒家・墨家・道家の論争 (岩

    nagaichi
    nagaichi 2013/11/10
    異端を採らなければ、「孔子素王説」は漢代の儒者が作りあげたフィクションだろうで片付きますけどね。
  • 春秋五伝 | 傳疑樓雜記

    nagaichi
    nagaichi 2010/08/24
    「左氏傳が亡びなかったのは残念でならない。史実などは分からなくて構わない。分かっても役に立たないのだから。」←そーかもしれないwけど、ヒドー!ヒドー!ww
  • 孔丘先生の失言3 - てぃーえすのメモ帳

    中国は春秋時代に私生児として生まれた孔丘先生は、しばしば反社会的な発言をしてしまうことで有名。 魯哀公十四年春、狩大野、叔孫氏車子鉏商獲獸、以為不祥。仲尼視之、曰「麟也」取之。曰「河不出圖、雒不出書、吾已矣夫!」顏淵死、孔子曰「天喪予!」及西狩見麟曰「吾道窮矣!」喟然歎曰「莫知我夫!」子貢曰「何為莫知子?」子曰「不怨天、不尤人、下學而上達、知我者其天乎!」 (『史記』孔子世家) 「圖」「書」というのは聖天子の現れと共に出現するマジックアイテム(アーティファクト)。この世の法則とかそんな感じのすごい何かが書かれてるものらしい。 とにかく、聖人が天子として君臨することにより出現するらしい。 また「麟」も聖天子と共に出現する幻獣らしい。 何故にみんな大好き孔丘先生はそれが出てこないと「俺オワタ」なのか。 何故に孔丘先生は「あーもう俺を知る奴がいねーよー!」と言い出し、愛弟子子貢が「え?みんな知っ

    孔丘先生の失言3 - てぃーえすのメモ帳
  • 孔丘先生の失言2 - てぃーえすのメモ帳

    中国は春秋時代に職探しのために各地を放浪した孔丘先生は、しばしば反社会的な発言をしてしまうことで有名。 孔子以仲弓為有紱行曰「雍也可使南面」 仲弓父、賤人。孔子曰「犁牛之子騂且角、雖欲勿用、山川其舍諸?」 (『史記』仲尼弟子列伝) 「雍」というのは弟子の「仲弓」のこと。 つまりぼくらのアイドル孔丘先生は、「仲弓は南面させることのできる人材だ」と彼を評した。 で、その仲弓くんは父が賤しい出自だったが、「雑種の牛の子でも、毛並みや角がすばらしいなら、人間が雑種だからと無視しても山や川の神々の方で生贄に所望するだろう」と孔丘先生は言う。 当時の牛の使い道で一番上等なのは神への生贄。 つまり仲弓は人間が彼の身分の賤しさから無視しようとしても神々の方でほっとかない位の大物だぞ、というのである。 はい、また孔丘先生の不穏当発言出ました。 「南面」というのは君主のこと。 鄭玄その他多くの注釈では諸侯、劉

    孔丘先生の失言2 - てぃーえすのメモ帳
    nagaichi
    nagaichi 2009/07/30
    「究極の上から目線」<そりゃ孔丘先生は大成至聖文宣王ですから(笑)。
  • 孔丘先生の失言1 - てぃーえすのメモ帳

    中国は春秋時代の魯あたりにいた孔丘先生は、しばしば反社会的な発言をしてしまうことで有名。 公山弗擾以費畔、召、子欲往。子路不說曰、末之也已。何必公山氏之之也。子曰夫召我者而豈徒哉。如有用我者、吾其為東周乎。 (『論語』陽貨篇) これはマズイ。 「費という地で反乱した公山弗擾が孔丘先生を招いてきた。孔丘先生はその招きに応じようとした。弟子の子路は「先生何やってはるんすか。いくら行き先が無いからって謀反人のところに行くことは無いじゃないですか」と反対した。すると孔丘先生は「私を招くという事はそれなりの理由があるのであろう。私を用いる者さえいれば、私は「東周」を作ってみせようではないか」と言った。 先生は高い地位に招こうとする公山弗擾の高評価にすっかり舞い上がってしまい、胸にしまっておくべきことまで口にしている。 このとき、諸侯はてんでバラバラで天子の威厳など皆無とはいえ、先生がいる国「魯」は天

    孔丘先生の失言1 - てぃーえすのメモ帳
    nagaichi
    nagaichi 2009/07/30
    なんだろう。浅野裕一『儒教 ルサンチマンの宗教』(平凡社新書)を思い出す。
  • 春秋学と春秋時代 | 傳疑樓雜記

    nagaichi
    nagaichi 2009/07/30
    俺も公羊学とか穀梁学とか董仲舒とか出てきたら訳ワカメなので…。春秋時代の歴史やるなら『公羊伝』・『穀梁伝』いらないし、『左伝』と考古文物が中心になるやろ。
  • 新出土資料は語る/諸子百家(湯浅邦弘) - 見もの・読みもの日記

    ○湯浅邦弘『諸子百家:儒家・墨家・道家・法家・兵家』(中公新書) 中央公論新社 2009.3 近年、近代中国史の面白さにすっかりハマった感があるが、もともと私は古代哲学や古代文学から、中国びいきになったのである。書の標題を見たときは、ほのかな懐かしさを感じて手に取った。書は、副題のとおり、儒家(孔子、孟子)・墨家(墨子)・道家(老子・荘子)・法家(韓非子)・兵家(孫子)の思想を解説したもの。興味深いのは、近年の考古学的発見と研究の成果が、多数紹介されている点だ。 私が中国の古代哲学に興味を持った頃、それはもちろん1970年代以降の話だが、当時、気軽に手に取れたは、吉川幸次郎とか金谷治とか「大家」の校註で、20世紀の初め、敦煌で発見された古写の衝撃が「最新」の話題だった。 ところが、1970年代以降、中国では「まとまった古代文献がほぼ完全な姿」で出土するという発見が相つぐ。代表的なも

    新出土資料は語る/諸子百家(湯浅邦弘) - 見もの・読みもの日記
    nagaichi
    nagaichi 2009/04/15
    買ったので、あとで読む。
  • 404 Blog Not Found:性(悪|善)説を一冊で - 書評 - 右手に「論語」左手に「韓非子」

    2008年02月26日02:45 カテゴリ書評/画評/品評 性(悪|善)説を一冊で - 書評 - 右手に「論語」左手に「韓非子」 ありそうでなかった一冊。 右手に「論語」左手に「韓非子」 守屋洋 なんでこういう組み合わせが今までなかったのかが不思議なぐらいだ。 書〈右手に「論語」左手に「韓非子」〉は、性善説の代表的論者とされる孔子の「論語」と、性悪説の代表的論者とされる韓非の「韓非子」から、著者が40の言葉を選び、それぞれの言葉に2ページにわたって解説し、それを一冊のにまとめたもの。ここでは文字通り左手に韓非子、右手に論語が来るように目次をレイアウトしてみた。 目次 (手入力) 第1章 性善説か性悪説か 性善説は脇が甘くなる 『論語』の人間学 『韓非子』の統治学 第3章 『韓非子』の名言 韓非子の生涯 権限を手放すな 組織内部にも戦いがある 小さな忠義立てが仇になる 機密を漏らすな 情

    404 Blog Not Found:性(悪|善)説を一冊で - 書評 - 右手に「論語」左手に「韓非子」
    nagaichi
    nagaichi 2008/02/26
    どうして孟子と荀子じゃないんだろう?
  • 1