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コーエンとeconomicsに関するprisoneronthewaterのブックマーク (44)

  • 移民は高卒以下の給料を引き上げた - himaginary’s diary

    という趣旨のNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン)。論文のタイトルは「Immigration's Effect on US Wages and Employment Redux」で、著者はAlessandro Caiumi(UCデービス)、Giovanni Peri(同)。 以下はエドワード・コナードによるまとめ記事における3つの要点。 新たな移民が大卒に集中していることと、大卒と非大卒の間の相補性により、2000-2019年の移民流入は、高卒以下の学歴を持つ在来市民の賃金の伸びに1.7%から2.6%寄与した。 このグループの実質賃金の伸びが2000-2019年に5%から6%のマイナスだったことを考えると、顕著な押し上げ効果と言える。 大卒の移民が大量に流入したにもかかわらず、移民と在来市民との間の相補性により、大卒の人における競争効果の大半は緩和ないし逆転した。 その結

    移民は高卒以下の給料を引き上げた - himaginary’s diary
  • 予測間違いの罪と罰 - himaginary’s diary

    クルーグマンが12/23のブルースカイ投稿で、インフレ沈静化には高失業が避けられない、と予測した人たちを批判している。 Everyone makes bad predictions. God knows I have. Were predictions that we'd need years of very high unemployment to tame inflation especially blameworthy. I'd say yes, for three reasons. 1/ First, predicting a disaster that didn't happen is worse than failing to predict one that did. It's a complicated world, and shifts happen. But wrong

    予測間違いの罪と罰 - himaginary’s diary
  • 転換的技術の規制 - himaginary’s diary

    というNBER論文をアセモグルらが上げている(ungated版)。原題は「Regulating Transformative Technologies」で、著者はDaron Acemoglu(MIT)、Todd Lensman(同)。 以下はその結論部の前半*1。 Advances in generative AI technologies, such as GPT-4 and other large language models, have both raised hopes of more rapid growth thanks to the rollout of these technologies and concerns about misuses and unforeseen negative consequences from their new capabilities.

    転換的技術の規制 - himaginary’s diary
  • タイラー・コーエン 「産業政策はアジアにおける経済成長の原動力だったのか?」(2007年8月26日)

    ・・・(略)・・・戦後の日における産業政策が、部門別の生産量や貿易量に影響を及ぼしたことを示す証拠なら大量にある。しかしながら、産業政策の手段のうちで数値で計測可能な(定量的に捉えることのできる)政府介入に照らして判断する限りだと、戦後の日における産業政策は、選択的な産業育成(selective promotion)に肩入れする論者が説くところとは違って、一国経済の未来を切り拓いた原動力というよりも、世界市場に立ち向かう力がなくて天然資源を拠り所としていた部門(斜陽産業)を主たるターゲットとしていたと言えそうである。その実、一般均衡の枠組みで産業政策の諸々の手段の効果を差し引きして測ると、産業政策を通じて他の部門から製造業へと資源(生産要素)が移転されたのではなく、むしろその逆となっている――製造業から他の部門へと資源が移転された――のである。 大変興味深い一冊である『Industri

    タイラー・コーエン 「産業政策はアジアにおける経済成長の原動力だったのか?」(2007年8月26日)
  • タイラー・コーエン「外見差別はいたるところにある,そして大半は検知されずにいる」(2022年12月4日)

    [Tyler Cowen, “Lookism is everywhere, and mostly undetected,” Marginal Revolution, December 4, 2022] (…)差別の種類によっては,他の差別よりも目につきにくいものもあるかもしれない.7件の研究(N = 3,486,5件は〔研究デザインを〕事前登録したもの)を総合すると,より典型的な種類の差別(すなわち性別や人種による差別)に比べて,外見の魅力による差別は検知されないでいる場合が多いことが見出される.外見の魅力による差別に問題がないと考えたり逆にその差別がのぞましいと考えたりするから,こうした盲点が生じているわけではない.そうではなく,我々の研究からは,差別を検知する人々の能力に限界があることがうかがえる.採用人事や裁判の判決といった意思決定の結果にバイアスがないか吟味するとき,人々は性別や人

    タイラー・コーエン「外見差別はいたるところにある,そして大半は検知されずにいる」(2022年12月4日)
  • AEAのコロナ対策は過剰か? - himaginary’s diary

    という点を巡ってタイラー・コーエンとJoshua Gansが論争を繰り広げている。 きっかけは、来年初に開催されるAEA(米国経済学会)大会について、参加者のワクチンおよびブースター接種と、屋内コンファレンスでのKN-95以上の高品質のマスク着用の通達が出されたこと。これにタイラー・コーエンが反発し、アーリントン郡の公共図書館でさえもっとましな規制をしているというのに、AEAでは誰も費用便益分析をやっていないのか、この件は会員の投票にかけるべきではないか、と書いた。 これについてGansがsubstackで以下の3点を指摘し、AEAの方針は合理的である、と指摘した(ここでGansは、AEAの方針として、コーエンが問題にした前述の通達のほか、旅行前の検査の推奨と、健康に問題のある登壇者についてリモート参加を認めたことも対象にしている)。 KN-95以上のマスクを指定しており、パフォーマンスで

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  • タイラー・コーエン「福祉給付は犯罪を抑える?」(2022年5月8日)

    [Tyler Cowen, “Do welfare payments limit crime?” Marginal Revolution, May 8, 2022] 補助的保障所得 (SSI) をやめた場合に刑事犯罪に生じる影響は,その後20年以上にもわたって永続する. やめた時点での SSI 受給者への影響が徐々に減少した後にすら,続くのである.SSI 廃止への反応として,若年層では,労働市場で年 15,000ドルの安定雇用を維持する確率に比べて,所得を生じさせる違法行為の容疑で逮捕される確率は2倍になる.こうした嫌疑の結果として,収監される年間の確率は,SSI 廃止後の20年で統計的に有意な 60% の上昇を示す.SSI 廃止による法執行と収監が納税者たちにもたらすコストは非常に高く,SSI 給付による支出減の大半を相殺する.. さらに: 嫌疑数の増加は,所得発生を主な動機とする犯罪行

    タイラー・コーエン「福祉給付は犯罪を抑える?」(2022年5月8日)
  • タイラー・コーエン「ボットの方が自分よりうまくやるようになる日」(2022年4月10日)

    [Tyler Cowen, “When your bot is better than you,” Marginal Revolution, April 10, 2022] やがて,文章でのやりとりのほとんどはボットにおまかせするようになるだろうと,ぼくは予想してる. いままでに書いたメールやらいろんな文章をぜんぶ読ませてボットを訓練してやればいい.いつか,ぼく宛てに来たメールの大半に,ボットが直接返信してくれるようになるだろう.たまに,一部のメールについては,個人的に返信する意義があるかどうかをぼくにボットが確認とることもあるだろう. これは便利そうに聞こえるし,いろんな点で実際に便利になるだろう.お散歩に出かけたりを読んだりする時間は増えるはずだ.ただ,もっと広い均衡について考えておこう.ボットがさばくメールが増えていけば,ボットによって書かれるメールも増えていく.もちろん,すでにそ

    タイラー・コーエン「ボットの方が自分よりうまくやるようになる日」(2022年4月10日)
  • 職のある失業、職の無い失業 - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンが、不況からの回復には金融政策だけでは限界があり、ある時点からは実体経済要因で話が決まる、という主張を7/8MRエントリで展開している。ブログの6/13エントリで紹介した彼の議論の続きのような話だが、今回のエントリでも最近お気に入りのMarianna Kudylakの表題の論文を援用している。論文の原題は「The Unemployed with Jobs and without Jobs」で、著者はRobert E. Hall(スタンフォード大)、Marianna Kudlyak(SF連銀)。以下はその要旨。 Potential workers are classified as unemployed if they seek work but are not working. The unemployed population contains two groups-

    職のある失業、職の無い失業 - himaginary’s diary
  • 雇用の回復速度とZMP仮説 - himaginary’s diary

    10年前にタイラー・コーエンのZMP労働者(Zero marginal product workers=限界生産力がゼロの労働者)仮説がクルーグマンらに叩かれている様を紹介したことがあったが、ブログで先月末に紹介したHall=Kudlyakの研究*1などを基に、コーエンが、皆に叩かれたが自分の仮説は正しかった、と10年越しの反撃を繰り出している。曰く、それらの研究が示すところによれば、今回の不況による雇用の喪失は、名目需要が回復しても簡単には戻らない。何となれば、職を失った人の中には、とにかくもう働きたくない、職探しをするのも嫌だ、という人が多くいるからである。そのように面接にすら来ない人の限界生産力がどうしてゼロより大きいことがあろうか? このような労働者側の供給要因によって雇用の回復は遅くなっているのである。 コーエンは、これは前回の不況時も同様だったとして、前述のHall=Kudl

    雇用の回復速度とZMP仮説 - himaginary’s diary
  • 有名人であることの経済学:その便益と費用 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    米国の経済学者タイラー・コーエンの著作に『名声の価格はおいくら?』という著作がある。コーエンのはいままで二作ほど監訳でお手伝いしたことがある。その他にもコーエンの著作のかなりのものが翻訳されているが、この著作も早めに翻訳してほしいものだ。ただ内容については、拙著『不謹慎な経済学』で一部を紹介したこともある。 ここではコーエンの『名声の価格はおいくら?』の重要部分を要約したともいえる彼の論説「商業的名声を讃えて」の要旨を紹介する。アイドル、芸能人、そして著名人たちの「名声」を経済学的にどうみるのか。コーエンの理解は楽観的に偏りすぎているようにも思える(ネットの誹謗中傷という“有名税”はあまりにも過酷なものである)。ひとつの議論の軸としての紹介とする。 「商業的名声を讃えて」の論点 https://www.econlib.org/library/Features/feature4.htm 従

    有名人であることの経済学:その便益と費用 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • ある感染症学者からのコーエンへの回答 - himaginary’s diary

    14日エントリではコーエンが感染症学者について投げ掛けた疑問への回答を紹介したが、そこで紹介した回答者が大学院で学んだ感染症学に見切りをつけて別の道に進んだ人だったのに対し、ジョセフ(Joseph)という職の感染症学者*1が自ブログで応答エントリを上げ、それをコーエンがリンクしている。そちらでは、やはりというべきか、14日エントリで紹介した回答とは時に正反対のことが述べられている。 以下はその応答エントリの概要。 感染症学者の給与 医学部との繋がりがあるため、大学の平均を概ね上回る。ただ、公衆衛生学部の人は恥ずかしくなるほど低い。人々は彼らから良いニュースを聞きたがるため、良いニュースを生み出すプレッシャーがあり、この界隈のスキャンダルは大体が過度に楽観的な予測から生じる。 感染症学者はどれくらい賢いか(GREスコアはいかほどのものか)? 学部時代に感染症学に進むわけではないのでこの質問

    ある感染症学者からのコーエンへの回答 - himaginary’s diary
  • 経済学者から見た感染症モデルの問題 - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンがMRブログで経済学者から見た感染症モデルの問題点を挙げている。以下はその概要。 調整の長期的な弾力性が短期的な弾力性より強力であることを十分に理解していない 短期的には人々は社会的隔離を行うが、長期的にはどの社会的隔離の方法が最善かを学習する(より完全な料宅配サービスを選択するなど)。 その点で感染学モデルは悲観的過ぎる。 公共選択を十分に織り込んでいない 例えばある対処法は政治的に不可能であるため、その過程で調整が行われるが、その調整というのが忍耐力に欠ける政治家が打ち出す愚策である、ということが良くある。 その点で感染学モデルは楽観的過ぎる。 ただし、これは大部分の経済マクロモデルでも織り込まれていない。 モデル中の主体がモデルを知っていることによりモデルの振る舞いが変わるというルーカス批判の問題*1 感染症学者はケインジアンのマクロ経済学者よりはそのことを分かっ

    経済学者から見た感染症モデルの問題 - himaginary’s diary
  • クルーグマン、フリードマン、グレーバーら『未完の資本主義』(大野和基インタビュー&編)PHP新書と日本など先進国の生産性比較 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    これは面白かった。クルーグマンとコーエンは相変わらずなんだが、ビクター・マイヤー=ショーンベルガーのデータ資主義論が興味深い。セドラチェック、ブレグマンはおじさん版のグレタ・トゥーンベリなんだなと得心いった(笑。 AI型失業についてはクルーグマンとコーエンの将来ビジョンが違うところも相変わらずだが、やはり現時点の分析ではクルーグマンに軍配をあげるべきでしょう。しかしビクター・マイヤー=ショーンベルガーのデータ資主義は、これはマッチングの話でもあり、価格で調整してきた市場モデルから、価格というデータの集約メカニズムを使わずに、直接にAIなどのプラットホームが情報を集約し、それを市場に提供できれば、価格はやがてすたれるかもしれない。データが直接の貨幣的表示となる。それがまあ、仮想通貨なんだろうけど、データ納税の話ともからんできていろいろ面白い空想ができる。彼の『データ資主義』も読んでみた

    クルーグマン、フリードマン、グレーバーら『未完の資本主義』(大野和基インタビュー&編)PHP新書と日本など先進国の生産性比較 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • タイラー・コーエン 「難解さの過大評価?」(2003年12月30日)

    ●Tyler Cowen, “Do we overvalue the difficult?”(Marginal Revolution, December 30, 2003) とある実験によると、詩をはじめとするアート作品に対する鑑賞者(被験者)の評価はその作品が完成されるまでに長い時間を要したと伝えられると高まる傾向にあるとの結果が得られている。その実験結果をまとめた(4名の心理学者の手になる)論文はこちら(pdf)。制作するのに多くの「努力」が払われていると知るとその作品の評価は高まるというわけだが、その効果は「質」を判断するのが難しい作品ほど大きいとのことだ。難解な作品(理解するのに時間や労力を要する作品)ほど鑑賞者から高く評価されがちという結果を得ている別の研究もある。 以上の話はアートなるものについて一体どのようなことを意味しているだろうか? 我々はハイカルチャーに括られる難解な作

    タイラー・コーエン 「難解さの過大評価?」(2003年12月30日)
  • 4%インフレに文句を言うのは誰? - himaginaryの日記

    コーエンのクルーグマンインタビューのマクロの話の最後。 COWEN: If we have a service-sector economy where contracts are not renegotiated all the time — workers’ bargaining power, at times, will be weak — would the American public put up with, say, a 4 percent inflation rate, knowing their real wages would be cut into, and they would have to struggle to get that back every time there’s a bargaining cycle? KRUGMAN: That’s a goo

    4%インフレに文句を言うのは誰? - himaginaryの日記
  • イエレンも中銀文化に取り込まれたのか? - himaginaryの日記

    引き続きコーエンのクルーグマンインタビューのマクロの話の続き。 COWEN: Janet Yellen mentioned yesterday, I read, that the Fed may need to raise interest rates again at this point. If you view that matter different than she does, how would you trace that difference back to underlying frameworks? KRUGMAN: That’s an interesting question because as far as I can tell . . . COWEN: She’s very dovish. We all know, right? KRUGMAN: Yeah.

    イエレンも中銀文化に取り込まれたのか? - himaginaryの日記
  • クルーグマンの見る世界経済のリスク - himaginaryの日記

    昨日紹介したタイラー・コーエンのクルーグマンへのインタビューの続き。 COWEN: Political risk aside, which we’ve already discussed, what do you think is the number-one danger to the global economy right now? Is it corporate debt? Is it China? Is it Turkey plus Argentina? Something else? KRUGMAN: I’ve been arguing that the next recession will be a smorgasbord recession. It will be a mix of all of these. There’s no one huge thing that

    クルーグマンの見る世界経済のリスク - himaginaryの日記
  • クルーグマンがサマーズに後れを取ったこと - himaginaryの日記

    タイラー・コーエンがクルーグマンへのインタビューをmediumのConversations with Tylerシリーズに上げている(H/T Mostly Economics)。 以下はその中で人口成長率の低下と長期停滞について触れた部分。 COWEN: A few macro questions. How much do you worry about slowing population growth as a factor for an ongoing slowing of aggregate demand? KRUGMAN: Very much. There’s a little story here. Larry Summers became famous for advocating the idea that we’re facing secular stagnation.

    クルーグマンがサマーズに後れを取ったこと - himaginaryの日記
  • タイラー・コーエン 「カンフーの経済学 ~香港でカンフー人気に陰りが見え始めているのはなぜ?~」(2016年8月23日)

    タイラー・コーエン 「カンフーの経済学 ~香港でカンフー人気に陰りが見え始めているのはなぜ?~」(2016年8月23日) ●Tyler Cowen, “The economics of Hong Kong kung fu”(Marginal Revolution, August 23, 2016) 香港の街中は近年になってますます安全になってきており、あの「三合会」――カンフー映画でおなじみの凶悪な犯罪組織――による殺人事件も減少傾向にある。さらには、香港は世界の中でも不動産の価格がトップクラスに高い都市の一つであり、カンフー教室を開くために道場を借りようにも賃貸料が高くてそれもなかなか難しい状況となっている。 「カンフーが香港人の文化や余暇の大きな割合を占めていた」時代も最早過ぎ去ろうとしている。そう語るのは香港のマーシャルアーツ(格闘技)の歴史に関する著書もある麥勁生(Mak King

    タイラー・コーエン 「カンフーの経済学 ~香港でカンフー人気に陰りが見え始めているのはなぜ?~」(2016年8月23日)
    prisoneronthewater
    prisoneronthewater 2016/09/14
    三合会は超サイコーじゃないんだ。