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コーエンとhimaginaryに関するprisoneronthewaterのブックマーク (20)

  • 移民は高卒以下の給料を引き上げた - himaginary’s diary

    という趣旨のNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン)。論文のタイトルは「Immigration's Effect on US Wages and Employment Redux」で、著者はAlessandro Caiumi(UCデービス)、Giovanni Peri(同)。 以下はエドワード・コナードによるまとめ記事における3つの要点。 新たな移民が大卒に集中していることと、大卒と非大卒の間の相補性により、2000-2019年の移民流入は、高卒以下の学歴を持つ在来市民の賃金の伸びに1.7%から2.6%寄与した。 このグループの実質賃金の伸びが2000-2019年に5%から6%のマイナスだったことを考えると、顕著な押し上げ効果と言える。 大卒の移民が大量に流入したにもかかわらず、移民と在来市民との間の相補性により、大卒の人における競争効果の大半は緩和ないし逆転した。 その結

    移民は高卒以下の給料を引き上げた - himaginary’s diary
  • 予測間違いの罪と罰 - himaginary’s diary

    クルーグマンが12/23のブルースカイ投稿で、インフレ沈静化には高失業が避けられない、と予測した人たちを批判している。 Everyone makes bad predictions. God knows I have. Were predictions that we'd need years of very high unemployment to tame inflation especially blameworthy. I'd say yes, for three reasons. 1/ First, predicting a disaster that didn't happen is worse than failing to predict one that did. It's a complicated world, and shifts happen. But wrong

    予測間違いの罪と罰 - himaginary’s diary
  • 転換的技術の規制 - himaginary’s diary

    というNBER論文をアセモグルらが上げている(ungated版)。原題は「Regulating Transformative Technologies」で、著者はDaron Acemoglu(MIT)、Todd Lensman(同)。 以下はその結論部の前半*1。 Advances in generative AI technologies, such as GPT-4 and other large language models, have both raised hopes of more rapid growth thanks to the rollout of these technologies and concerns about misuses and unforeseen negative consequences from their new capabilities.

    転換的技術の規制 - himaginary’s diary
  • コロナ禍による死者数を過小推計した疫学者たち - himaginary’s diary

    12/31エントリで触れた経済学者から疫学者への批判の一つには、コロナ禍による死者数を過大に見積もっている、というものがあった。これは一般の人々からも特に西浦博士の推計に対し批判が寄せられる点である。一方、米国では、NYTのDavid Wallace-Wellsが最近書いた論説記事で、逆方向、即ち疫学者がコロナ禍による死者数を過小予測した、という批判がなされている。 以下はタイラー・コーエンによる記事の引用。 Dr. Bhattacharya, for instance, proclaimed in The Wall Street Journal in March 2020 that Covid-19 was only one-tenth as deadly as the flu. In January 2021 he wrote an opinion essay for the Indi

    コロナ禍による死者数を過小推計した疫学者たち - himaginary’s diary
  • AEAのコロナ対策は過剰か? - himaginary’s diary

    という点を巡ってタイラー・コーエンとJoshua Gansが論争を繰り広げている。 きっかけは、来年初に開催されるAEA(米国経済学会)大会について、参加者のワクチンおよびブースター接種と、屋内コンファレンスでのKN-95以上の高品質のマスク着用の通達が出されたこと。これにタイラー・コーエンが反発し、アーリントン郡の公共図書館でさえもっとましな規制をしているというのに、AEAでは誰も費用便益分析をやっていないのか、この件は会員の投票にかけるべきではないか、と書いた。 これについてGansがsubstackで以下の3点を指摘し、AEAの方針は合理的である、と指摘した(ここでGansは、AEAの方針として、コーエンが問題にした前述の通達のほか、旅行前の検査の推奨と、健康に問題のある登壇者についてリモート参加を認めたことも対象にしている)。 KN-95以上のマスクを指定しており、パフォーマンスで

    AEAのコロナ対策は過剰か? - himaginary’s diary
  • 職のある失業、職の無い失業 - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンが、不況からの回復には金融政策だけでは限界があり、ある時点からは実体経済要因で話が決まる、という主張を7/8MRエントリで展開している。ブログの6/13エントリで紹介した彼の議論の続きのような話だが、今回のエントリでも最近お気に入りのMarianna Kudylakの表題の論文を援用している。論文の原題は「The Unemployed with Jobs and without Jobs」で、著者はRobert E. Hall(スタンフォード大)、Marianna Kudlyak(SF連銀)。以下はその要旨。 Potential workers are classified as unemployed if they seek work but are not working. The unemployed population contains two groups-

    職のある失業、職の無い失業 - himaginary’s diary
  • 雇用の回復速度とZMP仮説 - himaginary’s diary

    10年前にタイラー・コーエンのZMP労働者(Zero marginal product workers=限界生産力がゼロの労働者)仮説がクルーグマンらに叩かれている様を紹介したことがあったが、ブログで先月末に紹介したHall=Kudlyakの研究*1などを基に、コーエンが、皆に叩かれたが自分の仮説は正しかった、と10年越しの反撃を繰り出している。曰く、それらの研究が示すところによれば、今回の不況による雇用の喪失は、名目需要が回復しても簡単には戻らない。何となれば、職を失った人の中には、とにかくもう働きたくない、職探しをするのも嫌だ、という人が多くいるからである。そのように面接にすら来ない人の限界生産力がどうしてゼロより大きいことがあろうか? このような労働者側の供給要因によって雇用の回復は遅くなっているのである。 コーエンは、これは前回の不況時も同様だったとして、前述のHall=Kudl

    雇用の回復速度とZMP仮説 - himaginary’s diary
  • 集団免疫論者は正しかったのか? - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンが23日に集団免疫についてMRに長文のエントリを上げている。それによると、スウェーデンやロンドンやNYでは抗体保有者の割合がおよそ20%に達した後に入院者数や死者数が急減した半面、第一波に続く感染拡大の波が最初とは別の地域(マドリードの後のバルセロナや、NYの後のアリゾナなど)で起きたことにより、集団免疫論者の正しさが裏付けられたように思われた、という。しかし、マドリードやイスラエルを第二波が襲い、ロンドンも第二波に見舞われつつある現状では、集団免疫論者の主張が数週間前ほど正しく思われなくなった、とコーエンは言う。これに対する集団免疫論者の反論にコーエンは以下の通り懐疑的である。 In response, many of the herd immunity theorists strike back and ask “where are the deaths“? But

    集団免疫論者は正しかったのか? - himaginary’s diary
  • 社会革命と専制体制の耐性 - himaginary’s diary

    という論文をタイラー・コーエンが紹介している。論文の原題は「Social Revolution and Authoritarian Durability」で、著者はJean Lachapelle(V-dem研究所*1)Steven Levitsky(ハーバード大)、Lucan A. Way(トロント大)、Adam E. Casey(ミシガン大)。 以下はその要旨。 This article explores the causes of authoritarian durability. Why do some authoritarian regimes survive for decades, often despite severe crises, while others collapse quickly, even absent significant challenges? Bas

    社会革命と専制体制の耐性 - himaginary’s diary
  • ある感染症学者からのコーエンへの回答 - himaginary’s diary

    14日エントリではコーエンが感染症学者について投げ掛けた疑問への回答を紹介したが、そこで紹介した回答者が大学院で学んだ感染症学に見切りをつけて別の道に進んだ人だったのに対し、ジョセフ(Joseph)という職の感染症学者*1が自ブログで応答エントリを上げ、それをコーエンがリンクしている。そちらでは、やはりというべきか、14日エントリで紹介した回答とは時に正反対のことが述べられている。 以下はその応答エントリの概要。 感染症学者の給与 医学部との繋がりがあるため、大学の平均を概ね上回る。ただ、公衆衛生学部の人は恥ずかしくなるほど低い。人々は彼らから良いニュースを聞きたがるため、良いニュースを生み出すプレッシャーがあり、この界隈のスキャンダルは大体が過度に楽観的な予測から生じる。 感染症学者はどれくらい賢いか(GREスコアはいかほどのものか)? 学部時代に感染症学に進むわけではないのでこの質問

    ある感染症学者からのコーエンへの回答 - himaginary’s diary
  • 経済学者から見た感染症モデルの問題 - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンがMRブログで経済学者から見た感染症モデルの問題点を挙げている。以下はその概要。 調整の長期的な弾力性が短期的な弾力性より強力であることを十分に理解していない 短期的には人々は社会的隔離を行うが、長期的にはどの社会的隔離の方法が最善かを学習する(より完全な料宅配サービスを選択するなど)。 その点で感染学モデルは悲観的過ぎる。 公共選択を十分に織り込んでいない 例えばある対処法は政治的に不可能であるため、その過程で調整が行われるが、その調整というのが忍耐力に欠ける政治家が打ち出す愚策である、ということが良くある。 その点で感染学モデルは楽観的過ぎる。 ただし、これは大部分の経済マクロモデルでも織り込まれていない。 モデル中の主体がモデルを知っていることによりモデルの振る舞いが変わるというルーカス批判の問題*1 感染症学者はケインジアンのマクロ経済学者よりはそのことを分かっ

    経済学者から見た感染症モデルの問題 - himaginary’s diary
  • 4%インフレに文句を言うのは誰? - himaginaryの日記

    コーエンのクルーグマンインタビューのマクロの話の最後。 COWEN: If we have a service-sector economy where contracts are not renegotiated all the time — workers’ bargaining power, at times, will be weak — would the American public put up with, say, a 4 percent inflation rate, knowing their real wages would be cut into, and they would have to struggle to get that back every time there’s a bargaining cycle? KRUGMAN: That’s a goo

    4%インフレに文句を言うのは誰? - himaginaryの日記
  • イエレンも中銀文化に取り込まれたのか? - himaginaryの日記

    引き続きコーエンのクルーグマンインタビューのマクロの話の続き。 COWEN: Janet Yellen mentioned yesterday, I read, that the Fed may need to raise interest rates again at this point. If you view that matter different than she does, how would you trace that difference back to underlying frameworks? KRUGMAN: That’s an interesting question because as far as I can tell . . . COWEN: She’s very dovish. We all know, right? KRUGMAN: Yeah.

    イエレンも中銀文化に取り込まれたのか? - himaginaryの日記
  • クルーグマンの見る世界経済のリスク - himaginaryの日記

    昨日紹介したタイラー・コーエンのクルーグマンへのインタビューの続き。 COWEN: Political risk aside, which we’ve already discussed, what do you think is the number-one danger to the global economy right now? Is it corporate debt? Is it China? Is it Turkey plus Argentina? Something else? KRUGMAN: I’ve been arguing that the next recession will be a smorgasbord recession. It will be a mix of all of these. There’s no one huge thing that

    クルーグマンの見る世界経済のリスク - himaginaryの日記
  • クルーグマンがサマーズに後れを取ったこと - himaginaryの日記

    タイラー・コーエンがクルーグマンへのインタビューをmediumのConversations with Tylerシリーズに上げている(H/T Mostly Economics)。 以下はその中で人口成長率の低下と長期停滞について触れた部分。 COWEN: A few macro questions. How much do you worry about slowing population growth as a factor for an ongoing slowing of aggregate demand? KRUGMAN: Very much. There’s a little story here. Larry Summers became famous for advocating the idea that we’re facing secular stagnation.

    クルーグマンがサマーズに後れを取ったこと - himaginaryの日記
  • 自然利子率とは何か? - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンが表題のブログエントリ(原題は「What’s the natural rate of interest?」)で自然利子率について7つの論点を挙げた。以下はその概要。 デビッド・デビッドソンとクヌート・ヴィクセルは20世紀初頭に自然利子率の概念について論争した。その論争ではデビッドソンが勝ったというのが大多数の見解で、ヴィクセルでさえそれを認めていると見られる。ある金利が完全雇用と安定的なインフレを両立させるか否かは生産性成長率に依存する、というのはその一例。両者を両立させるような単一の金利は存在しない可能性もある。 ケインズは自然利子率の概念を否定することに心血を注いだ。彼はそれを許し難いほどオーストリア学派的だと見做し、限界における流動性選好との交点が金利を形成し、従って自然利子率は複数あり得る、と論じた。彼はまた、資主義的な安定性を維持する金利が存在しない場合が多々

    自然利子率とは何か? - himaginary’s diary
  • 右派系経済学者がよくやる間違い - himaginary’s diary

    昨日紹介した左派系経済学者のよくやる間違いと対の形で、タイラー・コーエンが右派系経済学者のよくやる間違いを提示している。以下はその拙訳。 現在の経済環境において、過度のインフレないしハイパーインフレへの恐れを抱いている。また、2〜5%のインフレのコストをしばしば過度に評価している。 経済成長の源泉と駆動要因について我々が知っていることは、認めたくないほど少ない。この問題について追求を受けると、東独対西独のような、極端な差異が生じた比較的単純なケースの引用に頼ってしまう。 税率の引き下げは言われているほど経済発展を促さない。少なくとも、租税負担率が「GDPの50%ないしそれ以下」の範囲においては。 温暖化問題には、その大部分が経済学上の問題ではないにしても、言及しないことが怠慢に映るような経済関連の問題が数多く存在する。 医療貯蓄口座は個人的には大賛成だが、シンガポール並みの規模で実施され、

    右派系経済学者がよくやる間違い - himaginary’s diary
  • 政府は大学に手を出すな? - himaginary’s diary

    池田信夫氏が大学教育の意義に批判的なブログ記事を書き、それを世界銀行Junior Profesional Associateの畠山勝太氏がツイッターで批判したことが一部で話題を呼んだ。 ただ、昨日紹介したタイラー・コーエンのブログ記事では、Economixでの自分のインタビュー記事にリンクしているのだが、そこで彼は池田氏と概ね同様のこと――政府は大学ではなく初等教育に力点を置くべき――を述べている*1。 Q. ...I’m interested in your view about what policies might speed up innovation and thus economic growth. For instance, ...Should financial aid for colleges and graduate programs be increased? Sho

    政府は大学に手を出すな? - himaginary’s diary
  • なぜ自動運転の自動車が実現できない? - himaginary’s diary

    2/16エントリで紹介したスティーブ・ワルドマンのタイラー・コーエン「The Great Stagnation」評の中に 発展途上国の中には、政治文化的な要因によって、我々からすると目の前にぶら下がっているように見える果実を採らない国もある。しかし、実は我々自身も、自分たちが気付かないだけで、同じ状況にあるのかもしれない。 という趣旨の文章があったが、コーエン自身がそれに呼応すると思われる例をブログで提示していた。 ...I also favor reduced liability standards for major new innovations. Take the various plans for robot-driven cars. They will kill some people, as do human-driven cars. We run the risk of

    なぜ自動運転の自動車が実現できない? - himaginary’s diary
  • スティーブ・ワルドマンの「The Great Stagnation」評 - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンの電子書籍「The Great Stagnation」が米ブログ界で話題を呼んでいるが、Interfluidityのスティーブ・ワルドマンもそれについて論考を書き、コーエン人に称賛されている。いつもにも増して晦渋な文章で読むのも一苦労なのだが、以下に簡単にその内容をまとめてみる。 コーエンによれば、1973年以降に我々は大停滞(great stagnation)に陥り、成長率が鈍化した。そのため、人々は期待したほど豊かにはならなかった。その停滞は、技術の変化速度の低下と、それより以前に存在した優位性や技術革新によってもたらされた「容易に収穫可能な果実(low hanging fruit)」を採り尽くしてしまったことによる、とコーエンは述べている*1。 コーエンの提起した問題で最も洞察に富んでいるのは、技術に関することではなく、「収入」ないし「生産」に関することだろう。収

    スティーブ・ワルドマンの「The Great Stagnation」評 - himaginary’s diary
    prisoneronthewater
    prisoneronthewater 2011/02/17
    レギュラー先生ってw
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