行方不明者の捜索活動が続く一方で、被災者の仮設住宅の建設も始まった。懸命な復旧活動により道路や空港、港の利用も再開されつつある。物流網が整えば、支援物資や燃料の供給にも弾みがつく。日本全国、いや世界中から集まる力を合わせて、未曾有の大災害が残した爪あとの修復が始まろうとしている。 町を歩けば、あちらこちらに募金箱を抱えた人が立っているし、ボランティアスタッフとして現地に向かう人も多い。そして世界各国でもチャリティー活動が行われている。インターネットを通じた情報の提供、拡散といった支援も充実してきた。 被災地へ向けて多くの支援がなされる中で、かつて被災を経験した者だからこそできる支援の輪も広がっている。 「できますゼッケン」で円滑なコミュニケーション 「手話できます」「ENGLISHできます」「介護できます」「ベビーシッターできます」――。 胸と背中に大きく記された言葉によって、「自分ができ