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ブックマーク / dokushojin.com (3)

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    真の“リベラル経済学のススメ 対談=岩田規久男×柿埜真吾 物のリベラル的思考とは 物のリベラル的思考とは 柿埜 今日の対談の中で我々が一貫して申しあげているのは、市場原理主義批判などの反資主義的主張は経済学に基づく議論ではなく、弱者を救うこともない、ということです。この点は、新自由主義を声高に批判する人が実際の弱者に対してどんな態度をとっているかを見れば一目瞭然です。 例えば、現在のマドゥロ政権下のベネズエラは社会主義化を進めた結果、経済が破綻し、国民の2割が国外に脱出し、国内に残っている3割は餓死しかかっている、恐ろしい独裁国家です。 こんな悲惨な有様を見て、アメリカはマドゥロ大統領に制裁を加えたのですが、あろうことか日の著名な“リベラル”の知識人がマドゥロ擁護の声明を出しました。([註2])新自由主義に抵抗するマドゥロ大統領は立派な民主主義のリーダーというのですから呆れてしま

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    真の“リベラル経済学のススメ 対談=岩田規久男×柿埜真吾 脱成長の誤謬/「見えざる手」を修正する 脱成長の誤謬 柿埜 日の“リベラル”、あるいは“新自由主義”批判者は、弱者保護に熱心なように見えて、実際のところは既得権益を保護するための活動に勤しんでいるだけ、ということですね。日の大手メディアの報道を見ていても、新規参入する側の企業が利権を得ているように報じて、もともとある既得権益を無視しています。「行政が歪められた」とかなんとか言って、規制によって犠牲になっている消費者の利益には無関心です。 批判の矛先がまったく逆のあべこべの状態ですし、経済学の初歩を理解していないから、きちんとした議論にもならない。 岩田 “新自由主義”っていうワードが、もはや水戸黄門の印籠のようなものになっちゃっていますしね。そもそも、何をもってして“新自由主義”なのか、ということなのですが、私は経済的観点から

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    真の“リベラル経済学のススメ 対談=岩田規久男×柿埜真吾 フリードマンの格差是正プラン/誰が既得権益を守っているのか フリードマンの格差是正プラン 柿埜 もうひとつ、フリードマンのアイディアでいえば、岩田先生は書内で教育バウチャー(利用券)の議論を1~3章の格差問題における是正策のひとつとして取り上げています。 岩田 教育バウチャーとは初等・中等教育年齢層の子どもに、政府が授業料をまかなうための一定額の教育利用券を配布する制度ですね。これを公立校でも私立校でも使えるようにする。 柿埜 教育バウチャー制度を導入すれば、消費者、つまり教育を受ける子どもたち、あるいはその親は自由に好きな学校を選択することができるようになります。そうなると、たとえば不登校の子どもたちを専門に扱う学校や、職業訓練に力を入れる学校など、子どもたちのニーズに合わせた学校が出てくるようになる。つまり、この制度は消費者

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