湘南の監督にパワーハラスメント(以下パワハラ)疑惑が浮上し、にわかに喧しくなっている[参照]。従前から氏の指導はスパルタ的であることが知られており、それをパワハラとすることに不満を示す意見も散見される。 曹貴裁監督には育成年代で本当にお世話になりました。 曹さんはできない事は絶対に要求しないし、僕も厳しく言われた時は本当は出来ることをしなかった時でした。 日本では珍しい誰にでも言うべき事をハッキリ言える指導者です。 とても尊敬できる指導者です。 — Shuichi Gonda (@gonchan20) August 12, 2019 しかしながら、世間一般の倫理規範として、あるいは厚生労働省の方針として、パワハラはなくすべきとする方向に動いている。JFAも2012年の桜宮高等学校バスケットボール部体罰自殺事件を受けて「サッカー界から体罰や暴力行為を撲滅」「サッカーの活動における暴力根絶」等
ELラウンド16進出を懸けたプレーオフ屈指の好カード、マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナは、第1レグ2-2、第2レグ2-1で前者に軍配が上がった。今季リーガでは圧倒的な守備力で首位を走る(2月26日時点で19勝2分2敗・45得点8失点)一方、CLでは昨季に続いてグループステージで敗退し(2勝1分3敗・12得点12失点)、ELも早期終戦。なぜ欧州の舞台で苦戦が続いているのか。2戦とも先制しながら試合を支配し切れず後半に逆転を許したユナイテッド戦180分間を、おなじみのバルサファン、ぶんた(@bunradio1)さんが振り返る。 思い出すだけでも胸の痛い、あのプレー。考えただけでも奥歯を噛み締めてしまう、あのゴール。欧州の舞台から早期に去る事実が心に突き刺さる、敗北の十字架。 ELの決勝トーナメント・プレーオフ第2レグ。マンチェスター・ユナイテッドとの激闘は、公式戦19試合ぶりの敗戦とい
防衛研究所防衛政策研究室長の高橋杉雄さんが選ぶ「戦術と戦略が分かる本」。2回目はスポーツ戦術についての本。スポーツと戦争に共通するのは、「自分の強みを相手の弱みにぶつけ、優位に立つこと」。サッカー、ラグビー、野球の戦術に、ビジネスへ応用できるヒントが隠されているかもしれない。 「フェアな」スポーツは戦術がものをいう 第1回 「高橋杉雄 軍事戦略・戦術をビジネスにどう応用するか」 は「戦術」と「戦略」の違いをお話ししましたが、戦術・戦略が欠かせないものといえば「スポーツ」です。今回は特に私が好きなサッカー、ラグビー、野球に関する戦術本をご紹介します。 戦争もスポーツ(一部競技を除く)も、敵と味方に分かれて戦う行為であり、戦術・戦略が勝敗を左右するのは同じです。しかし、決定的に違うのは、「スポーツはフェアであること」です。例えば、マンチェスター・シティのようなビッグクラブがセミプロチームと対戦
Jリーグが2月14日、今週末の開幕に先立ち、キックオフカンファレンスを実施。会見で横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督が、今年で30周年を迎えるJリーグに対しての思いを語った。 横浜は17日、開幕戦で川崎フロンターレと対戦。強敵との一戦を前にマスカット監督は「W杯での日本の盛り上がりを持続させる責任がある。そのためにもエキサイティングなサッカーをしたい」と意気込んだ。 また、今季が30周年の節目のシーズンとなるJリーグについて、「クラブとしても去年30周年を迎え、Jリーグは今年30周年を迎えた。その意味を分かっています」とし、次のように述べた。 「本当にこの30年でJリーグは、アジアでナンバーワンのリーグになった。Jリーグとアジアのほかの国のリーグとは、比べようのない大きな開きがある。 そのうえで、この30年を振り返って、どのようにここまで来たのかが大事。ここからよりJリーグが成長し
プレミアは2023年現在、巨額の資金が集まり、世界で最も多くのタレントを有しているリーグだ。世界中の多くの選手が、いつかは身を置いてみたいと願う舞台だろう。しかし冨安にとって、プレミアにいることはすでに日常になっている。 そこに属することではなく、そこで何を得て、吸収するのか――。その点でアーセナルは絶好の環境だという。 「なによりもアルテタ監督のサッカーですね。彼の練習では毎日かなり高いレベルのパフォーマンスを求められます。当然ながら、周りのチームメイトの質やレベルも非常に高い。プレミアは世界一のリーグと言われますが、それは間違いないと思います。でもそれだけじゃなく、それにプラスしてアーセナルでサッカーをできているということが、よりここにいる意味があると僕は考えています。毎日試される、試験を受ける感覚ですね。レベルの高いところでやれているなと」
アーセナルで行なわれているメニューには、2つのキーポイントがあった。 1つが、ポジションごとに分けないこと。アビスパのアカデミーでヘッドオブコーチングという役職につく壱岐友輔はこう証言する。 「我々が似たような練習をやるときには、ディフェンスの練習はディフェンダーの選手だけで、オフェンス練習もフォワードの選手だけというように、ポジションごとにシャドートレーニングで人形などを置いて実施することが多いんです。でもほとんどのメニューで、ポジションをミックスさせて役割を与えながら実施するというのが新鮮でした」 “選手たちが試行錯誤できるような仕組み” もう1つが、“選手たちが試行錯誤できるような仕組み”になっていることだ。 たとえばアビスパでは一般的に、「5人で攻めるメニューを相手がいない状態で何セットか行なったあとに、次に相手ディフェンスがいる状態で練習を行なう」のが通常のパターンだった。理論を
『モダンサッカーの教科書Ⅳ イタリア新世代コーチと読み解く最先端の戦術キーワード』書評 好評発売中の『モダンサッカーの教科書Ⅳ イタリア新世代コーチと読み解く最先端の戦術キーワード』は、『footballista』で圧倒的人気の元セリエAコーチ、レナート・バルディが、最先端の現場で磨き上げた「チーム分析のフレームワーク」と戦術キーワードを用い、欧州サッカーで現在起こっている戦術トレンドの全体像を整理する一冊だ。 かねてからレナート・バルディの仕事にリスペクトを示していた指導者のらいかーると氏は、欧州サッカーの現場で実際に起こっている知見の共有化に何を感じたのだろうか。 <ご購入はこちら> 指導者視点で見る『モダンサッカーの教科書』の衝撃 時代は00年代半ば。ドイツW杯の敗退後に日本のサッカー人気はゆっくりと停滞の道を歩んでいきました。 そんな歩みに逆らうように、賛否両論のあったオシムの日本
サウジアラビア・リヤドが舞台のスーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)2023決勝で実現した今季2度目のエル・クラシコ。前半にガビ(33分)とレバンドフスキ(45分)、後半にペドリ(69分)がゴールを挙げ、レアル・マドリーの反撃をベンゼマ(93分)の1点に抑えたバルセロナが、4年ぶり14度目の優勝、そして2021年11月に発足したシャビ体制で初のタイトル獲得を成し遂げた。 クラシコとは、どんな状態や環境であれ絶対に負けられない戦いである。そして今シーズン最初のタイトルを懸けた決戦は、どちらにとっても絶対に勝たないといけないクラシコでもあった。 リーガ第9節(昨年10月16日)にサンティアゴ・ベルナベウで行われたクラシコでは、自分たちのフットボールを自分たちの文脈で展開するという青臭い戦いが、巧者レアル・マドリーの前ではネギを背負ったカモのように軽くいなされ、バルセロナはチ
2022明治安田生命J1リーグを制し、2019年以来の王座奪還となった横浜F・マリノス。 引用元 https://twitter.com/prompt_fmarinos/status/1589564177215279105 マリノスが今期、どの様にシーズンを戦ったのかを、いつもより一月も早く終わり、未だ時間は残されているとワールドカップにかまけた結果、むしろいつもより遥かに遅くなったが振り返っていきたい。 ライバルが苦しみ、大きく勝点を減らす中、マリノスは今期のJ1リーグに起きた劇的な変化の中、いかにその環境に適応したのか。 戦力編成 孫子の兵法を持ち出せば、戦いは始まる前に終わっている。 現代のフットボールシーンにおいて、チームのコンセプトに合致したスカッドの編成は何よりも重要であり、日本代表の様な重要なゲームの直前までファジーにかまえて準備も殆どしないようなチームと異なり、マリノスの様
喫茶店バル・フットボリスタ ~店主とゲストの本音トーク~ 毎号ワンテーマを掘り下げる雑誌フットボリスタ。実は編集者の知りたいことを作りながら学んでいるという面もあるんです。そこで得たことをゲストと一緒に語り合うのが、喫茶店バル・フットボリスタ。お茶でも飲みながらざっくばらんに、時にシリアスに本音トーク。 今回のテーマは「カタールW杯での日本代表総括」。帰国直後の川端さんがその熱量そのままに、ドイツ、スペインに感じた「完成度が高すぎる」問題、そこから学べる日本代表の進むべき道を熱く語った。 「3バック特集」がまさかのジャストフィット!? 川端「やあマスター、久しぶり」 浅野「え、また来たの(笑)。もうカタールから帰国したんでしたっけ?」 川端「ちょうど一昨日に帰ってきたところですよ。寒暖差で脳がバグってるけど……」 浅野「日本代表の歴史的な戦いを現地で見られて良かったですね。こっちは雑誌の校
COLUMN河治良幸の真・代表論 第131回 基準は誰がやるかではなく、何をやるか。”森保ジャパン”継続でも、アップデートは必要 By 河治良幸 ・ 2022.12.10 森保一監督の継続が濃厚とも言われる日本代表だが、ここで区切りをつけることも英断だと考えている。 ただ、監督が誰であるか以前に、日本代表がここからどういう未来像を描くのか。そのビジョンに従って、監督の人選を絞り込んでいくべきだ。 格上の相手にどう挑んで打ち負かすかという基準では、カタール大会での”森保ジャパン”は、1つの回答を示してくれた。 ドイツ戦などは10に1つの勝利を得たようにも言われるが、しっかりと狙いを持って勝機を掴み取ったもので、実際は10に1つより勝利の可能性は高かったはずだ。 今後、さらにチームとしてレベルアップするには、個人が成長することも重要だが、いままで以上に継続的なベースを作った上で、選手の個性を組
日本戦徹底解剖 PK戦の末、クロアチアに及ばずラウンド16でカタールW杯から姿を消した日本代表。4度目となった8強への挑戦はなぜ敗戦に終わったのか。2月9日に発売する『森保JAPAN戦術レポート』の著者らいかーると氏が分析する。 日本を撤退させたロングボール クロアチアがデザインされたキックオフで敵陣ペナルティエリアに侵入したかと思えば、今度はショートコーナーを披露した日本の谷口彰悟が惜しいヘディングシュートを放つ。両チームの立ち上がりは、この試合にかけてきた準備を惜しみなく出していく決意を十分に感じさせるものだった。 序盤、[3-4-3]または[5-2-3]で構える日本のプレッシングで見られたのは攻撃的な姿勢。[4-3-3]を基本布陣とするクロアチアのゴールキックに対しても、後方の同数3対3を受け入れていた。それでもボールを繋ごうとするクロアチアのビルドアップに対して、前田大然がGKドミ
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